劇場公開日 2022年5月13日

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「最後に「月が綺麗ですね」と結んだ。」流浪の月 YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0最後に「月が綺麗ですね」と結んだ。

2022年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

13日の金曜日
観たい新作封切り映画は3本。
どの映画を選ぶか迷ったが、原作がしっかりしている"この映画"を選んで、大正解。

1カット中に、ピントを何度か変えたり、逆光ぎみな場面でも動く役者に合わせて、きちんと露出対応できており、すこし自意識過剰気味な撮影がいくつかあったが、
揺れる木々の間から見える空からは
風の匂いも感じられた。
画質に「もう少し深みが欲しい」から、この撮影監督の次回作には
"NHKが誇る8Kで、絞った露出で、撮らせてみたい"と思いながら、エンディングタイトルをみたら、撮影監督は、ホン・ギョンピョさんだった。
どうりで、ひと味違うわけでした。

音楽のセンスも良かった。

秀でた原作なので、全ての伏線は見事なまでも完璧に回収され、傍観者である僕らを唸らせる。

ただ1点
1階のアンティーク店で、亡き父が、使っていた様なグラスを買ったら、
そのまま二階に上がらなかったのは
何故なのだろうか?
不要なシーンにも思えたが
榎本さんが、何か大切な事を言われた気がしたが、油断して 聞き逃してしまった。

本作はどの作品と比べれば良いか、考えたが、高橋一生さん主演のNHKドラマ「恋せぬふたり」と見比べると良いでしょう。

YAS!
YAS!さんのコメント
2022年5月16日

グレシャムの法則さん ご解説ありがとございます。

原作を読んでいないので、判りませんでしたが、
1階と2階では営業時間が被っていないんですね。。。疑問解決です。
改めて、ありがとうございます。

YAS!
グレシャムの法則さんのコメント
2022年5月14日

突然ですがお邪魔させていただきます。
原作からの推測ですが、ご参考までに。
更紗がアンティークショップに入ったのは平日の昼間でした。そして、文のお店は夜8時開店という、カフェなのに夜だけの営業なのです。
ショップのマスターは近々お店を畳むことになっていたこともあり、彼女にプレゼントするために、『ちょっと待って』と引き留めて、バカラグラスを包み始めたのです。その後、1Fのお店が廃業していたから、スプレーの嫌がらせもしばらく放置されていたのだと思います。

グレシャムの法則