「アニメ映画も劇場が一番」攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争 Chuck Finleyさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメ映画も劇場が一番
良かったです。
中身の大半は、Netflixで一世代前のゲーム動画みたいなビジュアルとOrigaロスにいささか心を重くしながら結局何回も観たので、“殆ど”驚きはありません。
寧ろ今回は「1,900円取ってただののっぺりまとめ動画だったら許さんぞ!」
の気概で鑑賞に臨みましたが、意外とキレイに纏められており、ちょこっとしかない独自映像・ストーリー部分でも怒る気になりませんでした。
もちろん劇場版として全体的な見栄も(私は鈍くて分かりませんでしたが)整えてあったようです。さすが実務家の神山・荒牧製作陣です。少佐やトグサの顔も… なぜか慣れました。たぶんあれはあれでダイナミック・大画面の劇場向きな作りなんでしょう(適当)。
ただやはり、今作はGITS S.A.C.ファンのための劇場向け編集版アニメ映画であり(それで私的には十二分ですが)、ネットで2045 S1を観るか予習でもしておかないと、理解して楽しむのは少々難しいかもしれません。攻殻を知らず、いきなり近未来SFサイバー政治軍事スリラーを見せつけられた1995年や2002年の観客のような衝撃は得にくいでしょう。
でも私にとっては、政権支持者が第二次安倍政権の二期目移行を受動的支持で認め、支持率が復活した時のような優しい目線でS.A.C.世界の更新を見ているので、まあ幸せ(あ、アベガーの方スミマセン)。否定的感情は悪夢に近かったAriseと共に発火処置済みです。4.5星は奢り過ぎかも知れませんが、評判を下げたくないファン心理お汲み取りください。
そして、やっぱり好きな映画は劇場で。
Long live GITS! Long live S.A.C!!
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