劇場公開日 2021年9月23日

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「【”誰もが美しく成れる奇跡の水。けれど、付けたら最後、破滅の始まり。そして、本当の美しさとは何なのか・・。”今作は韓国発の容赦なき整形サイコホラーである。嫌だなあ。】」整形水 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”誰もが美しく成れる奇跡の水。けれど、付けたら最後、破滅の始まり。そして、本当の美しさとは何なのか・・。”今作は韓国発の容赦なき整形サイコホラーである。嫌だなあ。】

2025年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

知的

■人気女性タレント、外見は美しいが内面は醜いミリのメイクを担当しているイェジは、彼女の苛めに会いながら、幼少期から自身の外見にコンプレックスを抱いていた事を思い出していた。
 ある日、イェジは自由自在に容姿を変えられる奇跡の水“整形水”を入手する。新たな人生を歩むために整形水を使用するが、彼女は決められた成形のための入浴時間を眠りで超過すると、肉のない身体になっていた・・。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・愛知県だけかもしれないが、映画を観る際の予告編で、有名な整形クリニックのCMが良く流れる。そこに登場するのは、院長も含め明らかに整形したと思われる不自然にオメメパッチリの人達である。
 で、いつも思うのが”この人達、美しくないなあ・・。”という事である。お金を掛けているのに、申し訳ないが実際にそう思うんだから仕方がない。
 けれども、登場する人たちは、楽しそうだしそれで人生が変わるのであれば、整形するかどうかは自由だと思う。

・今作のフライヤーはずっと持っていたのだが、漸く鑑賞した。
 そこには、惹句として”美をください。”とあるのだが、美の脇には“にく”と書いてあるのである。嫌だなあ。

・容姿に自信が無い主人公イェジを始め、登場人物が皆怖いのだが、ヤッパリイケメンのジフンの本性が現れる所は、嫌だなあ。
 彼は、イェジの他にはない美しい瞳の色が欲しかったのである。

・実際に、女性だと容姿によって年収が可なり違う統計学を読んだ事があるので、”ありのままでが一番”などという綺麗ごとを書くつもりはない。
 けれども、今作が怖いのは、外見で人を評価する現代社会の風潮をベースに、そこに潜む美への憧れが過剰なまでに増殖した人物の闇なのである。

<今作は、外見で人を評価する現代社会の風潮をベースに、そこに潜む美への憧れが過剰なまでに増殖した人物の闇が恐ろしい整形サイコ・ホラームービーなのである。>

NOBU
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