「60年代に描い未来」日本語劇場版 サンダーバード55 GOGO bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
60年代に描い未来
還暦を迎えた私どもの世代にとって、リアルタイムに胸をときめかせて、テレビやスクリーンに釘付けとなった『ゴジラ』・『ウルトラマン』と並ぶヒーロー『サンダーバード』。55年の時を経て、こうして甦った作品を、あの頃の子供心に戻って鑑賞。観客も、自分と同世代の還暦過ぎの人ばかりで、きっと幼少期の懐かしさから、足を運んだのだと思う。(笑)
本作が単なるデジタル・リマイスター版ではなく、その当時と同様の特撮技術で撮影し直したというのが、昔からサンダーバードを知る者としては嬉しい限り。迫力ありリアリティーがあるCGとは違い、何ともアナログな映像が、当時のセピア色したノスタルジーな世界観にいざなってくれた。
当時から人気のあったメカは、何といっても2号の大型貨物輸送機。ポッド内に搭載される、4号をはじめとして、ジェット・モグラ、高速エレベーターカー等の救助メカの活躍を、胸を躍らせて食い入るように観た。2号の搭乗発射フルシーンがあった次の日は、友達との話題の中心は、そのシーンの事だった。いくつかプラモデルも作ったが、コンテナを降ろす橋脚部分が、すぐに壊れたという思い出がある人も多いと思う。
そして、南の島に浮かぶ秘密基地への憧れ。プールがスライドしたり、岩の扉が開いたり、各メカへの搭乗、発進シーンに、空想とは分かっていても、いつかあの島に行ってみたいとさえ思ったもの。秘密基地のプラモデルは高くて買えなくて、裕福な家庭の子供だけが許された特権だった(笑)
と、懐かしさばかりが先走ったが、本作については、ちょっと残念というのが正直なところ。サンダーバードの面白さは、窮地に陥った人々を、凄いメカを駆使して命がけで助けるところ。ところが、本作は、ペネロープが主人公となるコメディータッチな物語3作が中心となっており、本来トレーシー家の5人兄弟が主人公となって、2号に搭載されるメカを駆使して救助する場面を期待したのだが、そのシーンは影を潜めていた。そこに、物足りなさを感じた。
声優陣も当時とは一新されたが、かなり当時の声色に似た雰囲気は醸し出していた。ペネロープはどうしても黒柳徹子さんの声が頭から離れないが、そこを満島ひかりも、頑張って当時の黒柳さんのしゃべり方を真似て、挑んでいたと思う。
遺憾の極みさん(^^)そうですね。今回は今に残る音源レコードを元に作られた作品ですから、致し方ないです。このチャレンジに拍手👏です。次には、新たなオリジナル・サンダーバードを、この撮影方法で観てみたいですね。
確かに各メカの活躍なくて物足りなさはあったけど、音源を基にオリジナル技法でつくりあげたスピリットに拍手。製作者コメントにもあったようにこれで最後でなく、次は新脚本で各メカ活躍編作って欲しいです。
NOBUさん(^^)私たち世代の男にとって、サンダーバードは、今の鬼滅や呪術のようなものかもしれません。サンダーバードのプラモデルを作った事がない人は、いないんじゃないかな(笑)
今晩は。
私にとっては、サンダーバードと言えば、金沢に行く列車のイメージが一番です。最初は、それをレビュータイトルにしようと思ったのですが、予想を遥かに超える観客及び私より20歳は上と思われる男性の方々が、(よく喋る・・。)嬉しそうにお話ししている姿を見て、止めました。
60歳以上の方にとっては、サンダーバードとは、青春の一ページだったのだろうと思い、レビューを書き直しました。
少し、反省をしましたよ。では。
最近作られたCGのサンダーバード、NHK他でありましたが、ディズニー作品のヒロインのようで、それはそれの良さもあるものの、不安定要素の動き、おもちゃがいかに本物らしくの楽しさがありました。review 同感です