日本語劇場版 サンダーバード55 GOGOのレビュー・感想・評価
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50年以上前に作られた作品に見える「アート」な領域。まさに「特撮愛」と「サンダーバードへの敬意」を感じられる作品。
まずは最初の約5分間で、当時ラジオドラマとして書かれた3つのエピソードがレコードとして残っていたことなど、このプロジェクトの経緯と、いかにこだわった作品なのかが分かります。
私は「サンダーバード」はあまり知らない作品でしたが、むしろこういう形で見る方が、より作品の魅力を知ることができて良かったです。
今でもおもちゃ屋にサンダーバード関連グッズが売られていますが、特に1号や2号はとても50年以上前のモノとは思えず、魅力があり欲しくなります。
そして、当時の「特撮」へのこだわりは流石で、「スーパーマリオネーション」という造語にも納得しました。
汗とかも微妙なリアルさで、特に「パーカー」というキャラクターの魅力はじわじわときます。
何といっても敢えて「50年以上前の作品としか見えない」ように徹底的にこだわった現代の制作陣も流石で、なかなかの映像職人芸です。
「国際救助隊」のスタートに当たる「サンダーバード登場」は必要不可欠な物語で、まさに導入としても有難い作品です。
その後に続く「雪男の恐怖」と「大豪邸、襲撃」も世界観が分かり楽しめます。
日本放送開始から55周年という記念すべきタイミングでこのような奇跡的な試みを「日本語劇場版」として再構成し、まとめられたのは奇跡が重なった結果と言えると思います。
☆☆☆★★ ペネロープ「パーカー!パーカー!」 パーカー「何でしよ...
☆☆☆★★
ペネロープ「パーカー!パーカー!」
パーカー「何でしようか?お嬢様」
ペネロープ「パーカー!チケットを買って来て頂戴」
パーカー「はい!分かりました。お待ち下さい今すぐ、、、?」
ペネロープ「?…どうしたのパーカー!」
パーカー「お嬢様…チケットの代金が特別料金となっておりますが、、、いかが致しますか?」
ペネロープ「なるほど…1900円のチケットしか無いのね。仕方ないじゃないの買いなさい」
パーカー「分かりましたお嬢様。結構ぼったくり、、、ゴホッ…それだけ特別な映像になっていると思って宜しいのか…と。」
ペネロープ「さあ入るわよパーカー」
パーカー「あ?お嬢様。特典として3枚入りのポストカードが貰えるみたいです」
ペネロープ「良かったじゃないのパーカー」
パーカー「始まるみたいですよお嬢様」
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ペネロープ「終わったわねパーカー」
パーカー「はいお嬢様」
ペネロープ「あなたはどう思ったの?」
パーカー「あ…そうですね〜。1本目は国際救助隊の紹介がメインで、隅々まで見られて面白かったのですが、、、」
ペネロープ「ですが、、、何?」
パーカー「2本目、3本目は内容がちょっと…と💧」
ペネロープ「パーカー!そこは基になったレコード盤のストーリーラインをそのまま映像にした訳だから、中身の問題をはっきりと言ってしまってはいけないのよ!」
パーカー「失礼しましたお嬢様。私ももう少し大人の言い方をしなければいけないところでした。」
ペネロープ「本当にそうよ!気をつけて頂戴ねパーカー!」
パーカー「はいお嬢様。昔の作り方を再現されていて、特にお馴染みの音楽が鳴り響くところなどはとても感動致しました。そして思わず口ずさんでしまいました。」
ペネロープ「そうよ!そうやって謙虚にならなければ駄目よ。」
パーカー「本当にそう思いますお嬢様。」
ペネロープ「ところでパーカー!最後に特典映像が有ったけど、あなたはどう見たの?」
パーカー「はいお嬢様。あの映像はコロナ禍の中でクリエイターさんが自宅で1人で作られたのでしょうか?」
ペネロープ「私に聞かれても分からないわよバーカ!…じゃなくてパーカー!多分そんな感じの映像かしらね〜!」
パーカー「如何にも低予算で情熱だけで作られた映像だと思いました。でも、、、」
ペネロープ「でも?」
パーカー「実はつい最近に『JUNK HEAD』ってゆう、同じ手法で作られた狂気渦巻くとんでもない作品を観てしまった後だけに、、、今ひとつ私の満足ゲージがなかなか上がらずに…」
ペネロープ「全くもう!あなたは何回言えば分かるの!元々2作品には、比較して比べて観るモノでは無いと言ってあるでしょう!」
パーカー「はいお嬢様。確かにお嬢様の言われた通りでございました。」
ペネロープ「分かれば良いのよパーカー!私だってあなたの言いたい事が分からない訳ではないのだから。」
パーカー「ありがとうございますお嬢様。」
ペネロープ「さあ帰るわよパーカー!」
パーカー「はいお嬢様。あ?お嬢様、国際救助隊を呼びましょか?」
ペネロープ「…この バ 〜 、 、、パ ー カ ー ! 」
2022年1月10日 MOV IX亀有/スクリーン1
いろいろとすごい
サンダーバード発進だ
当時の空気感を完全に再現しているのにはビックリ。
音源の関係でペネロープにフォーカスしているため
隊員の見せどころが少ないのは仕方ないか。
それにしてもパンフないやん!どないしてくれんねん?
70点
0
MOVIX亀有 20220116
パンフ購入
現代に蘇った特撮クラシック!
"サンダーバード" シリーズ50周年記念作品。
Paraviで鑑賞(レンタル・吹替)。
オリジナル版はNHKの再放送を観ていました。
〇第1話「サンダーバード登場」
トレーシー一家やペネロープ、サンダーバード1~5号を、パーカーの荷物運びコントを交えながら紹介していました。
サンダーバードの発進シーンはオリジナル版と違わぬ再現度で、「もしかして流用映像?」と勘繰ってしまいました。
〇第2話「雪男の恐怖」
宿敵フッドが登場した一編。罠に墜ちたペネロープを救うため、ついにサンダーバード1号・2号が出動しました。
雪山を舞台に緊迫感あるストーリーが展開されましたが、爆破された洞窟に取り残された人はどうなったんだろう?
〇第3話「大豪邸、襲撃」
連続窃盗爆破犯とペネロープの戦いが描かれました。豪邸爆破シーンは一発勝負の撮影と想像しましたが迫力ありました。
サンダーバードの絡む必然性を無理矢理つくっている感のストーリーは微妙でしたが、コントみたいなオチは良かった。
雑な展開だなと引っ掛かる部分はありましたが、クラシックな作品にそう云う感じはありがちなので、敢えてオマージュしているのなら、それは「サンダーバード」への愛だな、と…
本編が始まる前に、スタッフのインタビューや制作風景などのメイキング映像がありましたが、当時の撮影方法を再現すると云うのは相当大変だっただろうなと想像しました。
伝統的な特撮技術の継承は日本でも課題となっていますが、アナログながら今尚その技術力には圧倒されるものがあるし、本作がつくられた意義は大きいなと思いました。
もし次回作があるとしたら・・
最高の題材で、最高の実験作
懐かしきサンダーバード。
私も子どもの頃2号のおもちゃを買い与えられて遊んだことがある。
それが55年経った今、まさか本当に新作が作られるとは。
別途作られた「サンダーバード AGE GO」は、現代的な解釈をつけつつも、最新技術を使っているため映像上完璧なんだが、どこかリアルさが欠けていた。
やはりサンダーバードと言ったら爆破シーンだろう。
今作は、まさかの55年前の映像を再現するという「ARE GO」にはない、野心的な作品で、それだけでも高く評価したい。
ただ難点を言えば、オリジナルのシーンが合間に入るが、これと本編のシーンが余りにも似すぎていて、オリジナルのバンクをそのまま使い回したんじゃないかという疑念を持ったこと。(これも新撮だったら、やはりすごいことだが)
あと元になったストーリーがやや子ども向けすぎたこと(但し第1話はとても夢のある話ですごく好き)。
無理かも知れないが、是非オリジナルの設定の新規ストーリーで、新しいサンダーバードを作って欲しいところだ。
熱い気持ちは伝わった
新作と期待して行っただけに、ストーリーがもう一つ特に繋がりがない短編集だったのが、残念な気がした。
ただ、復元度は凄かったし、当時はああやって、色んなマシンに乗るまでがもう愉しみだったんだな、とノスタルジーを感じた。
あと、プールからロケットが出てきた時に、おお!この仕組みはココからだったんだ!と、一番テンションが上がりました。
再現性は高い
世界観が好きです!
令和にサンダーバードの新作が見れて感動
と言いたいところだが、これじゃない点が多すぎた。
3つの短編をまとめたのが本作だが、どの作品もペネロープが主役になっていている。
あまりにもトレーシー一家の出番が少なすぎてスタッフロールの1番上はペネロープになるくらい。
また主役であるメカも1号こそ活躍したが2号4号5号は一瞬活躍しただけ。
2号なんて意味もなく空を飛んでたりしてて、もっとコンテナからメカを出して欲しかった。
メカもなんだったらペネロープ号が1番活躍していた。
これじゃ国際救助隊じゃなくてペネロープ救助隊では……。
吹替も違和感があったけどこればかりは仕方がないかな。
初見の人にも優しく出撃シーンやメカの役割などの紹介があったのはよかったが、
国際救助隊ってそんなに役に立ってないと思われても仕方がない内容なので正直サンダーバード知らない人にはオススメしたくない。
あと同時上映の「ネビュラ75」は上映するならサンダーバードの前にするべきかと。
コロナ禍に制作されたとはいえあまりにも中途半端すぎてサンダーバードの余韻を台無しにされた。
これなら正直なかったほうがよかった。
不満な点は多くなってしまったが、目玉である旧作の再現度の高さに関しては文句なしに素晴らしかった。
見たいのはこれじゃ無かった
ただただ懐かしい
ファン感謝祭
サンダァ~、バァドォ~、ちゃちゃちゃ、ちゃちゃ、ちゃかちゃかちゃん。
CG技術の発展した現代で、スーパーマリオネーションなる人形劇を大真面目に作る子供のような純真さ。ゆえに、チープであれがあるだけ心が躍る。模型のようなサンダーバードがゆらゆらしながら空を飛ぶ不安定さや、ストーリー展開が呆れるほど子供だましだったりとか、そんなの全然かまわない。むしろそこがいい。物心ついたかどうかの幼少期に、TVで見たサンダーバードそのものであることが殊の外うれしい。
ラウンジに掛けられた絵は浮世絵だったり、武者絵だったり、日本のものが当時は流行だったのかなって想像することも楽しい。
昔、親に買ってもらった2号、探せばどこかから出てくるかな。探してみようかな。
で、今回の主人公、レディー・ペネロープ、満島ひかりだったのか。だからと言ってなんだって訳ではないけど。
往年のファンに向けた作品
6号が出てこんじゃないか!
劇場版を観るのは親に連れられて行った「サンダーバード6号」以来数十年ぶり。
ストーリーが準レギュラーのペネロープ祭となってる時点でそれほど盛り上がりは期待できないが、まあでもあの頃も特にバトルシーンがあるわけでも無く、日本の特撮モノに比べて話は退屈気味だったような気がするし、お馴染みのオープニングと合わせて色んなこと(皆ピンチになっても表情変わらんなあ(人形だけに)とか、2号のタンク全部揃えないととか、秘密基地ウチは何で買ってもらえないのとか、ジョンは宇宙に独りぼっちで寂しそう、この役は絶対やりたくないとか)を思い出させてくれただけで充分良しとしよう。
特にエンドクレジットでアップになったメカの一部がグッとズームアウトして全貌が分かるシーン、無茶苦茶カッコよくて身震いしたモノである。この調子でキャプテンスカーレットの場面転換シーンもぜひ頼むわ。エンジェル隊の発進シーンもまた見たい!
ところで6号は何であれ以来全く日の目を見ないの?洒落でなくちゃんとジェフも認定したはずなのに、見た目で判断するなんてひどいじゃないか!……という三つ子の魂百までも引きずっていることもこの際付け加えておこう。
ペネロープが主役のスピンオフ。でも本編も見たくなった。
40代の女性です。世代でもファンでもない私にとっては「古い懐かしの番組」の範疇です。しかし作り手の情熱に感動し、映画館に行きました。その結果とても楽しい気持ちで映画館を後にしました。
映画はこんな流れです。
1.メイキング
2.サンダーバード登場(ペネロープ入隊)
3.雪男の恐怖
4.大豪邸、襲撃
5.ネビュラ75
先に書いておきますと、今回の主人公はペネロープで兄弟たちはほぼ脇役です。彼らの見せ場はしっかりありますが、「兄弟達の大救出劇」を期待している人は物足りないかもしれません。LPレコードの音声ドラマを元にしているので、スピンオフ気味なストーリーになるのは仕方ないと思います。
「サンダーバード登場」はペネロープが正式メンバーになるエピソードです。彼女に施設やメンバーを紹介するていで、基本的な知識を得られます。親子連れのお子さんの入門編としては完璧です。でも既に概要を知ってる人にとっては「そんなことより救出劇が見たいよー」となるかもしれません。私も同じで「あー、そうですかー」という気持ちで少々退屈でした。
しかしその後の「雪男の恐怖」と「大豪邸、襲撃」は面白かったです。雪や爆発がリアルで迫力があります。引き込まれたし、童心に戻り手に汗握ってしまいました。LPレコードを聞いていた当時の子どもたちは、メカの説明を聞いて豊かな想像をめぐらしていたのでしょう。映像化されないかわりに、普段は補佐的なペネロープが主人公なので新鮮だったと思います。
再現度は素晴らしいと思います。話の合間に過去作からの引用シーンらしきものがあるのですが、セットも人形も過去作と新作の区別がつきません。こだわりが怖いくらいです。オリジナルの俳優(声優)で当時と全く同じ新作映像が見られる。それがこの映画の奇跡ですね。
ただ日本人にとってはその価値も半減なのは否めません。NHKの放映当時から吹替だったのですから。せめて字幕版の上映があったらなぁと思わずにはいられません。でも吹替声優さんはよい仕事をなさっています。満島ひかりさんが棒読みだったら嫌だな…と思っていたのですが、プロの声優さんに引けを取らない演技力でした。満島ひかりさんへの批判がちょこちょこ見受けられますが、いささか過去作にとらわれすぎではないかと思います。満島さんが落第だったらほかのどんな声優さんでもだめでしょう。
確かに吊り糸は見えていますが、それでいいんです。昔だって見えてたんだし。動きもとても人間らしいです。ペネロープのリップやチークはとても自然でかわいいし、パーカーが汗をかくところもリアルです。時折本当の人間に見える瞬間があります。
男性はあまり興味ないかもしれませんが、ペネロープのファッションは必見です。彼女は着道楽のファッショニスタでもあるんですね。私は「雪男の恐怖」で捕らえられた時に着ていたブラウスがめちゃくちゃかわいいと思いました。サンダーバードに興味ない女性も、服好きな人だったら楽しいと思うんですけどね。多分60年代ファッションを元に新しくデザインされたものでしょう。
「家族経営」「サンダーバードが何号かある」「世界のどこでも救助に駆けつける」程度は覚えていたのですが、実は様々な用途のマシンがたくさんあることも知りました。確かに状況に合わせた想定をしなければなりませんよね。架空のマシンですが、「こんなのが実際にあって人を救えたらいいなぁ」という当時の作り手を思うとジーンとしました。
これも映画館の看板で知ったのですが、国際救助隊は「救助」に特化した組織で武器は搭載していないようですね。一応拳銃っぽいものはありますが、催眠銃(麻酔銃?)です。犯人は基本生け捕りにして警察に渡すようですね。(この作品しかちゃんと見てないけど)日本のロボットアニメや特撮にそんな発想を感じたことがなくそこも感動しました。50年も前の英国の作品が命の尊さを説いていたとは…。
今回はペネロープの冒険でしたが、本編のエピソードも見たくなりました。完全に21世紀に書かれた脚本のサンダーバードも作られたらいいのにと思います。もしこの映画が大ヒットしたら作られるかもしれないです。その場合は俳優(声優)は一新されることでしょうが。
ネヴュラ75は、サンダーバードには無関係のお話みたいですが、面白そうでした。
感想を書いていたら、少ない私のサンダーバードの思い出もよみがえってきました。初めてサンダーバードを見たのは、児童館の上映会です。多分第一話だったと思いますが、小学生だったのであらすじなどは何も覚えていません。その代わりオープニングにブレインズが登場した時、会場が爆笑の渦に包まれたことは覚えています。大きなメガネが子どもにはたまらなくおかしかったんですよ。あとは高校の入学式のとき、新入生入場の曲がなぜかサンダーバードでした。心の中であっけにとられながら行進しました。
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