Zola ゾラのレビュー・感想・評価
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かなりのクセの強さについていけるか?
かなり癖のある作品なのは最初から予感していたが、蓋を開けてみると想像以上に癖の強い映画だった。「本当にあった話」などと言われると、それにふさわしい驚きの詰まった意味深なプロットを期待するが、本作はそこらのスリラーに比べると意外とシンプルで直線的。それでいて妙に胸をざわつかせる質感に仕上げているのは、登場するキャラクターの個性、途中暴走するノリ、小鳥のさえずりのように絶え間なく響く電子音、そしてこれがSNS上にアップされた物語であるという事実。それこそ中盤には、同じ出来事を主人公とは別の登場人物の側から見た投稿が登場して、映画が一瞬だけいわゆる「羅生門」のような様相を見せる。また、これだけSNSをフィーチャーしながら、実際のスマホ画面を写すのではなく、自分たちがカメラと真向かいになって言葉を紡ぐのも異色といえば異色か。観客を選ぶタイプの作品だが、他で味わえない感性に貫かれていることは確かだ。
黒人と白人、性ビジネスとモラル、冒険と罠。対照的な要素の変容や逆転が常識のアップデートを促す
ウェイトレス兼ストリッパーの黒人女性ゾラが、知り合ったばかりの白人女性ステファニから儲け話に誘われ、いざ遠征したら悪夢のような体験をする羽目に……という実話を連投したツイートがバズり、雑誌取材を受け、さらに映画化されるという、ごく短期間で有名人が生まれるSNS時代を象徴するかのような製作過程だ。
フロリダへの旅に同行するのは、ドライバーを兼ねる屈強な黒人男性Xと、ひょろっとして頼りない白人青年デレク。Xの支配下にあるステファニは、ファッションやメイクなどの外見から話し方(blaccentと呼ばれる黒人風のアクセント)まで、黒人文化の影響が色濃い。監督のジャニクザ・ブラボーも黒人女性であり、白人と黒人の力関係が逆転した状態で物語が進む本作は、ブラックスプロイテーション映画の現代的なバリエーションと位置付けることも可能だろう。
ゾラは旅先でストリップをして荒稼ぎするつもりが、それ以上のことを求められて窮地に陥る。そこでステファニとの性ビジネスに対するスタンスの違いが鮮明になっていくのだが、それぞれのモラルの基準という観点でも興味深い。
個人的な経験をからめて書くと、初めてアメリカを訪れた時はユタ州の田舎でしばらく滞在し、そこで仲良くなった白人男性シェフが後年アンカレッジに転居したときには2カ月ほど泊めてもらったこともあった。そうしたアメリカ人のオープンなところは本当に大好きだし、ユタ滞在時には何度かヒッチハイクもしたのだが、乗せてくれた人たちから「田舎ではいいけど、LAなどの大都会では絶対やるな」と釘を刺された。Japan PIというサイトで国別人口10万人あたりの年間行方不明者数を見ると、日本の69人に対しアメリカは180人だという。すぐに仲良くなったり、気安く車に乗ったり乗せたりといったオープンさがある反面、人身売買や殺人の標的になるリスクも高いということ。自らの“冒険譚”を後日ツイートできたゾラのケースは、不幸中の幸いと言えるのではないか。彼女も一歩間違えたら、行方不明者として闇に消えるか、死体で発見される可能性だってあったのだ。
ともあれ、これまで書いてきた要素に関して、常識をアップデートしなければと思わされる内容だった。
A24 Indie Pop with Tarantino Edge
Zola presents itself as somewhat part of the pesky social media feedback loop we see in films portraying the effects of the Internet on story characters' lives; but as it segues deeper into its abyss, it unwinds into a vigorous crime underworld dark comedy. Original as a gritty look into the world of prostitution, a graphic montage is sure to instill the toughness of the job, even on a good day.
実話にしても驚きはしない
こりゃ撮る監督によって方向性はシリアスにもドラマ性を強くしたり、軽いノリで進む物語に緊張感のカケラもなくポン引きも白人の彼氏もギャング擬きも皆がバカ丸出しでライリー・キーオの魅力も半減、似たような経験している女性は世界共通で珍しくもない話にも??
ゾラ役の女性は綺麗だしライリー・キーオもそれなりに、男の役者が皆知らんしもうチョイ選べなかったかなぁ、そんな事実があったのは良いとして映画として何を伝えたくて描きたかったのかサッパリ意味不明、で、だから?って感じで。。。
絶妙にぬるたい
実際におこった出来事を元にしてるので絶妙にぬるたいけど、実際巻き込まれたとするとめちゃくちゃ嫌なこの物語を映画として面白いと観るか物足りないと感じるかで意見が分かれそうだけど、
私としては、この絶妙なラインが観る人の倫理観を揺さぶる感じが好き。(ショーン・ベイカーの映画の後味に繋がる感じもある気がする)
ザラっとキッチュな映像と、ピコンピコンとなる通知音使いとかが映画としてキマってて映像の見た目が大好き。
ステファニ役のライリー・キーオの確実にこの世に存在する最低女(でも憎めない)の演技は最高だし、
ゾラの重力に逆らってんのか!?みたいなぷりっぷりパーフェクトスタイルが素晴らしい。
衣装もいいよね。とゆうかゾラはダンサーとして説得力ありまくりのボティしててステファニがややユルいボディなのも見た目の説得力あってすごい。
この低予算!な感じでテンポも良し、ルックも良し、
おまけにロードムービーにもなっている。
エンディングとかなんか気持ち良いし。
これは良い映画だ。
一応ステファニの反論があるのもいい(Twitterっぽいよね!)
ただの物足りない映画、自業自得で切り捨てしまうのはもったいない気がする。
自分がゾラの立場になったらそれはもう凄まじい体験だし、こんな風には切り抜けられないと思う。
いや、こんな体験したくないので映画で十分なんだけど…。
配信で鑑賞
昨今のSNS文化でいかにもありえそうな友情を描いている 見ている時...
昨今のSNS文化でいかにもありえそうな友情を描いている
見ている時に実話ベースなんだよねって考えると怖くも感じる、でも映画っていうシリアスとジョークの感情が入り混じったりするところが面白かった
まだ白黒の仲はこんな感じなんですかね。どうしても差別目線で見てしまう。
泥沼に嵌って動けないスポーツカーがゾラの状況と完全に一致で草過ぎ。白人男性の顔とナニが切り替わるところは皮肉でギャグかな(笑)
ツイート読んでる感覚
ストリッパーをやってるゾラがある日ステファニーという女の子と出会い、ストリッパーの巡業旅行に誘われて一緒に行ったらとんでもないことに巻き込まれる話。
最近の映画をちゃんと見てる人程、冒頭のゾラとステファニーの2人の運命の出会い的なのに騙される。シスターフッドか同性愛ものが始まるような雰囲気にワザとしてるんだろうなぁと思った。
でもそこから徐々に徐々にステファニー達のおかしさが表れてくる。かなりクレイジーなことが沢山起こるんだが、ずっと演出がポップ。だからある程度、登場人物達と距離を置けるし笑えない状況のはずなのに笑えてくるから不思議な感覚。
この感覚は、まさにツイート読んでる感じと似てて、当時ツイート見てた人も「え?やば!」って思ったり「いや嘘じゃん笑」って思ったり「それはアホすぎる」とかそれぞれ軽いノリの人もいれば重く受け止めもするし。あとは話の流れが唐突だったりするのも、ツイートだからと思えば納得。
本当にあったことなのだとは思うけど、ゾラが比較的無事すぎる。それは、途中のステファニーの投稿がそうだったように、ゾラも多少自分のことは悪いことは伏せて書かないようにしてるだろうからな〜。
ちなみに、途中からずっと笑顔が消えて軽蔑の表情を崩さないゾラの顔が最高だった。行きの車で訳分からん話に騒ぐ3人を「こいつら馬鹿じゃん。。」ってドン引いてる顔最高(笑)。
あとはオシッコの色がステファニー異常に濃いっていう描写があって(それかゾラが異常に薄いのか笑)、あれ生理か性病じゃ??どちらにせよ生理中に何人もの相手するの普通に衛生的に最悪だし、性病だったとしたらばら蒔いてて最悪(笑)
バービー人形のような2人
ゾラとステファニが派手でキラキラしていて美しく
特にゾラのポールダンスがとてもかっこよくて
それだけでもわたしはすごく惹きつけられました。
そしてゾラの 安すぎる からの展開は
男性を満たす立場から、美しさを武器に変えた感じで
女性としてのプライド、強みを感じました。
とはいえ全く支持はできませんが。
面白い面白くないは別として
A24作品は本当に独特で惹きこんでくれるなあ、
と改めて思いました。
評価をつけづらい
見終わった感想、おもしろくもないしつまらなくもない。実際のツイートを元に作品を作っているらしいが、リアリティはあれどあまり心を掴まれなかった。ただ終盤の展開はドキドキして先が気になった。あと、映画の全体的なテンポが悪く、途中あくびが出そうだった。フロリダに向かう途中の車内は乗る船を間違えた感じが伝わってきて好きだ
ブットンダ中にも良あり
フロリダプロジェクトを違う角度から見た感じ。
あちらのモーテル住人は、良な人が多かったが、こちらは異なる。こちらが現実。実話を基にしているから当たり前か。
通常の映画に比べると、脚色が足りず物足りないかもしれないが、現実を映像で見られるので、私的には満足。
ステファニの天使と悪魔の表情の切替に、ゾッとした。と思ったら、プレスリーの孫娘だそうだ。何か持っている感じ。
こういうブットンダ中にも、良の人々がいるもんだと思わされる。
フロリダプロジェクトも似たような感じだった。
そして、悪い奴らは悪いまま、これが現実かな?
お下品&お下劣、ザ・A24
事実に基づく話。
実在する、あるビッチが起こした、ある出来事を映画化。
エログロもといエロアホです。
下らないです。
金かけて、わざわざ映画化する内容じゃないと思う。
こんなの日常的に観てたら、低俗に、頭おかしく、なります。
評価は、映画全体としては3つ星だけど、話の内容で評価した場合、星1です。
付き合いたてのカップルには、かなり気まずいので、避けた方がいいです(笑)
劇場で公開するレベルでしょうか?? =配信でじゅうぶん
SNSでバズった実話らしい…。
聞いた事もないような、数々の映画祭で受賞したらしい…。
…気になる!
と思って見に行ったものの、
「え…?これ映画館で公開するレベル???」
というショボさでした。
でも、暇つぶしにはもってこいです!
何も期待しないで見たら、まあまあ楽しいですよ。
↓↓未見の人、ここから読まないで↓↓
売春に誘われて断って、なんなら誘った友達を相場より高値で売り捌いたりするので、
見ようによっては、「わたし、商才あるじゃん!」ていう、自己発見のお話ともとれます。
気をつけましょう。
ちょっと苦手でした。登場人物がみんなバカっぽい。
知らない間に変な仲間のグルになって抜けだせないってことはありがちです。気をつけましょう。
*今日暇だったので3本の映画を鑑賞したのですが、
1勝(凪の島)
1負(Zola)
1分(ストーリーオブマイワイフ)
でした。
監督の才能を疑うレベル
監督、素人?
冒頭10分でウンザリ。
一本の映画を作り上げる力量とセンスのある他の監督が演出していれば見応えのあるのものになったかも知れないが、本作はそのどちらも備えていない人物が、その気になって拵えたスーパー・ド素人・ムービー。
ついでの話
上映中、オッサンが平然と放屁。
屁でもブッ掛けてやりたくなる気持ち分からなくもないけどヤメなされ。
(そんなつもりでの狼藉ではないだろうけど)
一目惚れの友情からトラブルになることは誰にでも起こりうる
旅行で「出会ったばかりの人と妙にウマがあって一緒に飲んだ!」とか「そのままパーティーにお呼ばれした!」なんて体験談ってよくSNSで見かける。
一目惚れの友情って特別なものだけど、基本は物語だけのもの。現実ではゾラのような恐ろしい体験になる可能性があるから、オープンな経験を求める人は一度は見といた方がいいし、若い子たちにも勉強として見てほしい。
ほぼ実話ってとこがまた現実味があるし。
あと、黒人女性に対する差別の問題も描かれてて、勉強になった。
最近、「白人による黒人のファッション化」に注意する記事って多いなって思ってたけど、具体的にどんなことなのか知らなかった。
白人が黒人のアクセントで喋ったり、黒人のステレオタイプみたいなファッションをしたり。
かっこいい!と思ってしてるみたいだけど、黒人系のゾラはそのファッションはしてない。
白人が自分に無いもの、珍しいものと無意識に思ってファッション化してしまってる。
私にはどれもアメリカのファッションやアクセントに感じて違いが分からなかったけど、アメリカではかなり深刻な問題なんだと思った。
ストーリー事態はシンプルでめちゃくちゃ面白い!ってわけではないけど、SNS発の実話と言う点で、現代社会的な映画だったと思う。
暗くなりすぎず所々ポップなのも、ゾラ本人に配慮してなのかな?
映画が伝えたいことは伝わったので良い映画だった。
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