「雰囲気は良いけど…」嘘喰い Vmax0228さんの映画レビュー(感想・評価)
雰囲気は良いけど…
原作大ファンで公開日に見に行ってきました。
賛否両論ありますがキャストの演技力や、原作の雰囲気は再現され、良かったと思います。
蘭子の大幅なキャラ変更も個人的にはありだと思います。
ただ脚本が今ひとつ…
そこは原作ファンとして絶対見たいとこ!!というのを綺麗に外してきます。
大きく2つ
・號奪戦が無い
目蒲と戦う場面はあるのですが、ハンカチでの宣戦布告が無く、號奪戦として戦ったわけではなく、何か勝手に殴り始めた感じです。
・佐田国の死に様が綺麗すぎる
死を恐れない狂人、佐田国が醜く生にしがみ付きながら、目蒲立会人と罵り合いながら醜く死んでいくのがハングマンの見どころの1つと思ってました。
映画では狂人のまま、騒がず死にます。目蒲はいつの間にか勝手に死んでるし。
佐田国は『俺の思いは嘘喰いに託した。』的な遺言で綺麗に逝きました。最悪です。綺麗に死ぬのもだし、託す?いや?何を?笑
となってしまい、ここで一気に萎えました。
廃坑でのミサイルの一件が全カットされてたので廃ビル編を全カットして思い切ってマルコを登場させず、號奪戦をしっかり書いて、佐田国もっと掘り下げ、汚く死なせれば脚本も100点だったと思います。(廃ビル編はお粗末でしたが、そもそもロデム再現は難しいので、あんなもんだろって感じでした。)
キャスト、特に横浜流星の原作へ敬意が伝わり、キャストはほんとに100点です。
原作ファンとしては上記2つが無いとハングマンの良さは激減すると思います。
原作ファンにはオススメしませんが、概ね『嘘喰い』にはなっているので、原作見たことない方はオススメです。雰囲気、演技は凄くイイです。
脚本以外は100点ですが、脚本が原作ファンとしては許せないので評価は3.0です。