明日をへぐる

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明日をへぐる
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解説

土佐和紙の原料となる楮(こうぞ)をめぐる山里の人々の暮らしを記録したドキュメンタリー。高知県の中でもローカルな方言である「へぐる」は、特殊な包丁で土佐楮の皮から表皮部分を削ぎ取る作業のことを指す。高知県の山あいの町で楮を丁寧にへぐっていく90代の女性たち。楮の外皮を何度も削り落とし、繊維だけを残していく。そうすることで、楮は1000年以上の耐久性を持つといわれる和紙へと生まれ変わっていく。その手わざや佇まいからは、世代を越えて受け継がれてきた山里の暮らしが見え隠れする。手間もかかり大量生産もできず、継承者もいないことからやがて失われてしまうのではないかと言われているへぐりの作業をはじめ、楮を栽培し、紙を漉いてきた人たちの暮らし、そして和紙の文化そのものを通して、効率性や利便性を求めるがゆえに余裕が失われてしまった現代社会の日常を見つめ直していく。

2021年製作/73分/日本
配給:Palabra、シグロ

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
企画
山上徹二郎
製作
山上徹二郎
企画協力
田岡重雄
撮影
今井友樹
伊東尚輝
航空撮影
辻智彦
ドローン撮影
佐藤千春
録音
今井友樹
川上拓也
整音
永濱清二
音楽
山村誠一
山田やーそ裕
ナレーション
原田美枝子
題字
松吉恵子
ポスター画
田島征三
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映画レビュー

3.5消えるかもしれない文化が1000年を耐えるものを生み出す、この矛盾…をどうしたら良いかまで伝えてほしかった

BONNAさん
2021年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2019年頃、今作にも出てきている手すき和紙の“ねり”作業に必要な『トロロアオイ』について、農家さんが栽培を止めるというニュースがありました。
理由については、今回の楮農家さん達と全く同じ《作り手の高齢化》《対価が労力に見合わない》《和紙自体のニーズの低下⇒下がる市場価値》というものだそうです。
その後『トロロアオイ』についてはクラウドファンディングで対策も練られているようですが、持続的な支援になるかどうかは、見てみないと分からないといったところだと思います。

何が言いたいかと言うと、今後どうしたら良いかという点まで映画内で触れてほしかったな、と。

今作は土佐和紙の原料となる楮をつくっている農家に主な焦点を当てています。
場所は高知の山奥。
作業については一人で行うわけではなく、そのあたり一帯の人を巻き込んで行う共同作業であるため、どちらかと言えば農家と言うよりは職人集団と言った方が近いと思われます。
彼らの手により生まれた和紙の原材料について、紙漉き職人から業者にわたりほとんど手作業の工程を経て、必要とされるアーティストや修復師の元へと届く。その流れについて、客観的な立場から淡々と説明されていきます。

この作品の素晴らしい点については、頭から終わりまで一貫して押しつけがましい点がないところ。
たまにドキュメンタリー作品って、作り手の人の訴えかけがキツ過ぎて、個人的には(そんな視点で観たいわけじゃないのに)と思うことがあります。
この作品はちょっと距離を置いた部分から、貴重な土佐和紙という文化について、実際の例を用いて教えてくれるので、観終わった後は(じゃあなんとかしなきゃいけないな)という気持ちになります。
ただ、具体的にどうしたら良いかというところまでは教えてくれていない。

色々な理由により消えるかもしれない土佐和紙という文化が、美術館や資料館に陳列する貴重な絵画や文献を修復するために一役買っている。
土佐和紙があることで、それらは1000年耐えられるものに生まれ変わる。
…それは分かったんです。

ただ、このある意味矛盾とも言える状況について、ならどうしたら良いかという肝心の視点が足りない。
だから、観終わった後も日頃和紙と関わる文化のない人にとっては(あー、大変なんだな)で終了してしまう気がするんです。

題材は素晴らしいです。この作品自体が1000年後にも残っているのだとしたら、当時の日本の文化を知るうえで貴重な資料となっていることでしょう。
ただ、もうひとつ、あとひとつ解決策についての案や事例が欲しかった。

この作品を目にしたいろんな作品に関わる人たちが、そんなに凄いなら和紙を使ってみようか、と。
あるいは自分も楮づくりに関わってみようか、と。
そんな展開になることを祈っております。
監督的には現代社会と里山の暮らしの対比を描きたかったようですが(HPより)、文化的な方が気になってしまいまして。こんな観方ですみません。

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BONNA

4.0人間から“逃げ回る”地下茎

Imperatorさん
2021年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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Imperator
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