異動辞令は音楽隊!のレビュー・感想・評価
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音楽は、1人では奏でられない
公開からかなり日が経ち中々感想が出せていませんでしたが、やっとのことで出します。移動辞令は、音楽隊。幼い頃に1度イベントの催しで見たことがあった警察音楽隊。警察ではあるけれど楽器を使って地域の安全活動に大きな影響を与えているこの警察音楽隊。この作品は、音が音楽が人の心をどう変えてくれるかを大きく教えてくれました。主題歌は、音楽の迫力が素晴らしい「Official髭男dism」の「Choral A」 の緩やかなテンポ感が最高でした。やはり上手すぎてエンドロールまで楽しませてくれた映画でした。
さぁでは本編です。
30年以上昭和~平成・令和と警察官一筋で働いていたある警察官成瀬司(阿部寛)は、破天荒ながら頑固一徹のこの男は、時代に削ぐわない行為が立て続けに見受けられる始末。成瀬と部下の坂本は、近年でも被害が多く出ている特殊詐欺である高齢者を狙った怪しい事件を再発や被害者を1人でも出さないように最善を尽くして業務をしていたが、如何せん態度が悪く手も出してしまうため(いやそれは、ダメだよ笑)って思いながら観てました。音楽があったこそ観れた作品だなと思いました。阿部寛は、この少し古臭い感じが好きです。そして若い層が演じる清野菜名さんや高杉真宙くん板橋くん見上愛さんなどの演技が凄く上手でしたね。細かい所を気になる方はご遠慮ください映画でしたね。笑まぁ全体的に良かった映画です。評価は3.5付けます。またDVD出たら詳しくレビューするかもです!おやすみなさい
残念だったのは
登場人物たちが演奏するシーンに合わせて別の音楽をかぶせる演出があったこと。これが本当に残念。せっかく吹き替えなしで奏でているんだから別の音楽やBGMを流さないでほしい。
世のパワハラ中年男性はこんなにすぐ改心するだろうか、と疑問が湧くものの、きちんと過去の自分の行いを反省できる主人公が良かった。しかし阿部寛を大画面で2時間見ると圧がすごい・・・
阿部寛はこういう不器用な男がやはり良い
ストーリー設定や予告を少し見て、コメディ風の映画なのかなと思って見に行ったら割とシリアスな話だった。
テンポは悪くない。
けど、最後の大捕り物は犯人1人を警察が取り囲んでいてあんな簡単に逃すものかね?と思ったし、定期演奏会を間に合わすために楽団をパトカーで誘導は職権濫用がいきすぎかなと思ってしまった。
刑事課から音楽隊に移動っていうのは面白いけど、ところどころの話の纏め方はリアリティーに欠ける。
気分良く終われる映画(個人差あり)
映画としてはよくまとまっていて最初に徹底的にクズな主人公を見せてからそこから音楽隊を経て最後には爽やかな風が吹くように心地いい気持ちになって終われる映画だった。
役者さんもみなさん素晴らしい演技で中でもすごいなと思ったのは磯村勇斗さん。
もちろん前々から素晴らしい役者さんだと認識はしていましたが、最後先輩に震えながら自分が告発したと告白するシーンは震えました。
ただ、まとまってはいるものの脚本で「それでいいの?」という箇所も幾つか。
例えば音楽隊をよく観に来ていたおばあさんが事件の被害者になって殺されてしまう所。
それまで主人公にしか因縁がなかった強盗事件を音楽隊全員の因縁に結びつけるのは「成程」と思ったのと同時に、その以前のシーンで音楽隊から強盗に気をつけるようにという呼びかけのチラシをもらっていたことから釈然としない気持ちも残る。
後半問題になる「警察に音楽隊は必要か?」の問いにはっきりNOを突きつけてしまうように思えてならない。
最後音楽隊の存続が決まったのも本来の業務とは関係ない所だったし・・・
そこだけ引っかかった。
やや駆け足に感じるけど、よかったです
映画作品でしばしば感じる「2時間にまとめるために駆け足してない?」というのは、この映画でもありました。
「30年も刑事一筋のガチガチの変人が、たったあれだけで見違えるように人柄が変わったりするだろうか?映像になっていない部分で、もっと色々な経験をしたんじゃないか?」とか、「娘との関係はあんなにガタガタだったのに、たった1回の演奏で修復されるとは思えない。きっともっと時間をかけて丁寧に修復したんだろう」とか、そういう部分です。
あとは、実際の警察とかけ離れていると感じる部分も気になりました。
例えば、捜査会議に本部長が来ているからひと言話してもらうって、普段来ない本部長が今日は来ているということであれば、捜査会議に毎回参加している捜査本部の本部長ではなくて、県警本部の本部長ですよね?
県警本部の本部長は、普通来ないでしょう。
末端の警察官からすると雲の上の人ですもの。
若い人は機動隊などに配属されて年頭視閲式(正月に開催する本部長による部隊視察)に参加すれば、挨拶するために台へ上がったところが遠くから見えるかも知れません。
せいぜいそんなものです。
本部長なんて、採用されて警察学校の入校式などのときにチラッと見る以外は、年に1回見れば多い方です。
それに、人事異動で音楽隊へ飛ばされるのも、春の人事異動か夏の人事異動か、だいたい年に2回くらい人事異動の時期は決まっているので、1人だけ偉い人に呼び出されて「お前は異動だ」っていうのはないでしょう。
さらに、ヒロインの女性が人事に音楽隊の除隊希望を出したっていうの、嫌ならやめられるというものではありません。
警察官を退職して音楽隊を抜けるのならわかるけれど、音楽隊を除隊するといって除隊できるわけがないでしょう。
それができるなら「やりたくて音楽隊をやっているんじゃない」なんて腐る人はいません。
辞令が出たら嫌でもやらなきゃいけないのがお役所仕事です。
でも、全体的にいいお話だったと思います。
音楽隊を応援してくれていたおばあさんが事件の被害に遭って、主人公が現場へ押しかけて行ったとき、つまみ出されたところでなぜ年寄りが狙われなければいけないのかと腹を立てて言ったセリフにはドキッとしました。
刑事一筋で、写真の男を5年でしたっけ?、ずっと追いかけていて、ひどく執着していたのに、元部下が犯人と接触すると言ってきたときには音楽の発表会があると言ったのには、人間的に成長したと思いました。
警察って、世間の常識と警察の常識がズレていて、警察しか知らない人は変な人も結構いるんですよ。
そこに30年もどっぷり浸かっていた人が、30年の執着よりも大切なものを見つけたっていうのは、立派な成長だと思います。
追い詰めた犯人が棒を振り回して反撃してきたときには、抱えた洋太鼓を鉄棒で叩かれたことに対して「俺のドラム」といって腹を立て、太鼓を庇うようにして自分の背を殴られた。
僕が警察で働いていたときには、さすがにもうなかったけれど、パトカー勤務で上司とペアを組んで当直のたびに24時間一緒にいるので、昔の話を聞くんです。
昔の警察官舎では、勤務のない日に先輩の部屋へ飲み会に呼び出される。
で、先輩は寿司の出前をとってくれるけど、寿司桶が空になったところからが本番で、開いた寿司桶に酒を注いで一気飲みだそうですよ。
で、酒だけならいいけれど、中には調子に乗って墨汁やシャンプーを入れて飲ませようとするのがいたので、自分が先輩になったときには「やりすぎだから飲食物以外は入れないように」と注意していたと、当時の上司が言っていました。
体育会系の大学のサークルとどっちがひどいか知れない、閉ざされたメチャクチャな時代が昔はあったらしいです。
(いえ、僕が勤務していた平成20年頃に退職間際の60手前の上司が言っていたことなので、そこからさらに30年や40年前、昭和40年代や50年代の話です。近年はそんなメチャクチャはどこへ行っても罷り通りません)
ただ、警察というのはそういう何処か閉鎖的で社会の常識とズレた独特の社会が形成されがちな場所で、そこで30年も刑事をやってきた人が、物語を通してきちんと成長するっていうのは、お話として素晴らしい、僕の好みです。
ぜひ、次は文庫版を買って読んでみたいと思います。
抑えた渋い演技の中に、笑みを感じさせる阿部寛
◉鬼刑事の本気と健気と切なさ
予告編で成瀬(阿部寛)の音楽隊への異動が伝えられた時に、上役が吹き出したのに騙されました。エモーショナルなコメディ風の物語だと思ったのです。
でも違った。叩き上げ刑事が行き着いた先の音楽隊で、嫌々ながらドラムの習得に身を委ねる。元々が一途な性格だから、子どもの頃の思い出を蘇らせたりしながら、覚束なくもドラマーの道を歩み出した。やがて恋も生まれてと思ったが、それはなかった。
と言う一本道の筋書きに、アポ電強盗事件が絡んだ物語。部署が変わっても捜査を忘れられない刑事魂の本気と健気な意志が、主犯確保に結実した物語でもあります。そしてもう一つ、父親としては未熟すぎる男の切なさも味わえます。
とは言っても「成瀬刑事」の人物設定や、コンプライアンス一本槍で成瀬を追いやる筋書きの単純さ、定期演奏会を使った囮作戦や、子供みたいな掌返しをした署長など、話の骨格は決して練り込まれてはいなかったと思います。
しかし月並みな言い方ながら、音楽隊のメンバーのごく自然な「等身大感」があり、音楽隊とアポ電強盗の二つのストーリーの合わせ技で、作品に綾が織り込まれた、そんな感じでした。
◉言わずとも溢れる心情
ところで阿部寛さんの演技は、ストーリーの盛り上がりに引きずられることなく、逆に演者としてのテンションは、次第に内側に静かに秘められていくところが、凄いなと思います。簡単には物語の先行きが見えてこない。
そして喜怒哀楽のどのシーンであっても、苦笑いとか諦めの笑いとか、何とはなしの可笑しみが含まれていると思います。
光石研さんも笑顔の中に重厚感をにじませた俳優ですが、あんな軽薄な役回りもやるんですね。小沢仁志さんは知能犯にして腕力もある、悪辣な主犯を演じてさすが。身近で暴れられたら絶対に嫌だなぁと言う妄想が生まれました。
Choral A
会社の先輩から聞いた感じ、どうもあんまりみたいだったので期待はそこまでせずに鑑賞。
結構面白かったです。ちょくちょく引っかかる場面はありましたが、一人の男の成長譚としての面白が2時間の尺に詰めこまれていました。
良かった点
・演奏シーンの爽快さ
刑事課から左遷された主人公・成瀬をはじめ、多くのものが兼務もしくはそこに異動となる音楽隊、全体的に空気は重く、演奏自体も最初はたいした事ないのですが、全員がふとしたきっかけで少しずつ演奏に取り組みだし、成瀬が大きく心変わりしたのもあり、チームとしての輪が出来上がり、犯罪撲滅運動でのバックでの演奏、定期演奏会での圧巻のパフォーマンスになっていったのだと思います。実際に役者陣も演奏できるレベルまでの上達をしているというのもあり、役者陣の努力が凄まじいです。娘とのセッションのシーンもとても好きで、ゴリゴリにロックを掻き鳴らしながら、両者にあった溝を少しだけ埋めたのも憎い演出だなーと思いました。見上愛さんは実際に演奏されているのも凄いです。
・役者陣の熱演
役者陣の魂と魂がぶつかり合う、濃密な演技合戦も楽しめます。阿部寛さんの前半の堅物っぷりから後半にかけて打ち解けて見せる笑顔が素敵です。この作品でしかお目にかかれないキャラクターなのに愛おしさは今年トップクラスです。とにかく昔に固執していた刑事時代から今を知るようになり視界の広がった音楽隊の成瀬の変化にはグッと心掴まれました。
磯村勇斗さん、今年何本目の出演なんだ?と思いつつも成瀬に振り回される後輩刑事を熱演しています。今作のテーマの一つでもある"コンプライアンス"の存在意義にしっかり言及していたキャラでもあり、ただ単に憎い人物を貶めるものだけではないという新しい価値観をくれた坂本もとい監督の発想には頭が上がりません。
清野菜々さんや高杉真宙さんはじめ実力派が集合した作品の演技に隙なんてありません。悲哀に満ちた表情も嬉々とした表情も全て美しいです。憎まれ役の刑事たちも本当に嫌なやつだったのもまた良いです。
悪かった点
・警察描写が案の定杜撰かつ適当
邦画にありがちな問題なのでツッコむのも野暮なんですが、いくらなんでも警察が無能すぎやしないか?と思いました。この無能さは割と久々でした。基本的に捜査一課が上から目線(成瀬は上からというか傲慢だった)なだけで、何か捜査に進展があったとかそういうのが無くて、最終的には音楽隊の演奏を楽しみにしていたお婆ちゃんが襲われて殺されているところまでいっているので、これは偉そうな態度とっちゃダメだろう…と思ってしまいました。結果的に成瀬の意見が正しかったのですが、上の人間も少しは耳を傾けたら良かったのにな…。
・最後の逮捕シーン
大人になっても成長するという面が強かった人間ドラマの部分とはうって変わって、アポ強盗事件が後半になって捲るように回収されていきますが、正直必要だったかなーと思うくらいトンチキでした。まぁ前半の成瀬の現状を説明するためには必要だったと思うのでこの回収は致し方なしといったところなんですが、犯人の爺ちゃん強すぎじゃないか?と思うくらい強かったです。杖で吹っ飛ばして、投げ飛ばして、椅子でぶん殴ったりと無双状態。最後も若い成人男性3人に取り囲まれてもなお抵抗しようとする姿はややコメディにも思えてしまったのが残念です。黒幕だというのはすぐ分かったのですが、いかんせん動機やらの描写が無いのも物語に歪みを生んでいるように思えました。終盤のバス誘導も序盤のセリフ回収とはいえどねぇ…。ぶっ飛んでるなぁと。
要所要所にツッコミどころが構えていますが、人間ドラマとしてはとても面白く感動できるものに仕上がっており、これをオリジナル脚本で仕上げた内田監督天晴れです。髭男の主題歌もそっと背中を押してくれるようなサウンドと歌でほっこりできました。こういうオリジナル作品もっと増えてほしいなと思いつつ、また実写映画たちの渦に帰ります泣
鑑賞日 9/15
鑑賞時間 10:00〜12:10
座席 C-19
後半が惜しい
阿部寛はじめ俳優陣はなかなかの好演。特に、阿部寛の娘さんが良かった。
心が暖かくなる映画。
残念なのは、音楽隊が間に合わないとしても、緊急のサイレンを鳴らした先導はあり得ないと思う。いくら映画であっても、リアリティーに欠けるのでは。
とてもよかった
音楽をテーマにしつつドラマの中心が恋愛であるなど、最終的に音楽がどうでもよくなるような映画が大嫌いで、この映画も予告を見た限りその雰囲気がして見ないつもりでいたのだけど、評判がよくて気になって見たところ、音楽の扱いが素晴らしい。音楽と演奏する仲間によって心を解くほぐされていく感じが気持ちいい。
音楽隊に赴任した直後のダレた音楽隊の感じの表現がステレオタイプで雑だ。また、ずっと追いかけていた事件の解決場面があまりにしょぼい。刑事は無能集団で、犯人グループのリーダーを罠に掛けるのも単に呼び出して待ち合わせしてる感じで、しょぼい。
演奏も曲も、阿部寛が上達してく過程も、娘とセッションするのもすごくいい。娘のバンドのドラムに教えを乞うなどしてほしい。
音楽は人間を成長させる力がある!
音楽を通して成長する、さわやかな人間像に感動しました。特に吹奏楽は、団結しなければ良い演奏はできないものです。この作品では、アポ電というお金を持った老人を狙う犯罪者を捕まえるストーリーと、古い考え方に固執していた警察官が見事に成長していく姿のクロスが、実に鮮やかに描かれています。最初阿部はいつもの荒っぽい男性像を演じます。刑事としてはとても真面目な男ですが、家族に見捨てられそうになる程無骨な男です。それが音楽という触媒によって劇的に変化していきます。シングルマザーの清野の存在も触媒なのでしょう。確かに阿部は、投書によって音楽隊に左遷?された形をとっていますが、文字通りそれは宇宙の采配であり、阿部自身の人生のシナリオだったのでしょう。投書をしたのは実は自分の後輩だったということが後でわかりますが、成長した阿部はそれを怒ることもしません。なぜなら、彼は左遷?という人生通して、人間学を学んだからでしょう。最後は、娘や家族との修復を図り、素晴らしい楽友たちと、人に喜ばれる音楽を仕上げます。ラストシーンの感動は忘れられません。 追記 警察音楽隊が存続するのか、清野との愛はどうなるのか、この2点がいつまでも気になる作品です(笑)。
好きな俳優だらけ
冒頭のきったない昭和刑事から、ラストシーンのパリッと具合、まさにメンズノンノよろしくな阿部寛だからこそなせること、演技と無関係な部分ではありますが、持つ肉体を表現に使う俳優としてのそれは、本当に素晴らしかったです。
ストーリーに真新しさはないですが、不本意な仕事や部署に拗ねてる人達が前を向いて頑張る系の話は、私生活を投影して励まされるので大好きです。
阿部さん、清野さん、磯村くん、渋川さん、光石さん、指揮者の方(お名前が…)みんな大好きな俳優さんだらけ。
さらにあんな最低な犯罪に堕ちた役を小沢さんが…!
スクールウォーズ世代の私にとって大事な役者さんなのに、帽子で顔もろくに見えないままピエロたちに倒されるなんて…!最高でした。
刑事になりたくてなれなかった役の高杉くんがソロ演奏を上手く出来たことに喜ぶシーン、ジーンとしたなぁ。
望むことばかりできるのが職場じゃない、
しかし仕事だと割り切るだけでは人生を楽しめない、
なら頑張るしかないんだと、改めて教えてもらいました。
コンプラ映画だった
タイトルとキービジュアルを見た瞬間に即観賞を決めたw
ストーリーは予告編のとおりで、主人公の叩き上げ警部補の、捜査最優先でルールも人権も家族も省みない人生が、予想外の異動先での出来事や出会いで変わっていくさまを描く。捜査一課と音楽隊、それぞれでのバディや母親・娘との関係もほろ苦く良い。
観賞後に浮かんだのは標題。コンプライアンスとは、プロの仕事を縛るものでも、追い落としの道具でもなく、何が大事かを気づかせるためのものなんだという理解を得た。(磯村勇斗いいねぇ)
やはりどこに行っても阿部寛は阿部寛。制服姿も、体を縮こめ気味にドラムセットに向きあう姿もカッコイイ。娘とのセッションにはベタだが大泣きした。
犯罪ものかな
昔気質の刑事が自分を見つめ直すキッカケを得て、人生を取り戻す物語。
物語の前半と後半で、物語の雰囲気が変わってくる。ただ音楽隊の活動よりも高齢者を狙った犯罪ものの様相を強く感じられた。そのため犯罪ドラマとしては中途半端な感じがしました。
全編ライトでコメディ要素を多く含む音楽隊での彼の姿を描いた方が良かったんじゃないかと思いました。
希望どおりに行かなくても「”棲”めば都」かも
概ね良い。
老いた認知症の母親と思春期の娘を持つ鬼刑事が「島流し」に遭うお話。
怒ったり泣いたりあるけど、娘とのセッションでは「これで良かったんじゃないか」って思える(個人的にはあそこが一番)。「同僚とのセッション」も理解して丸くなった元刑事の描写もいい。
全体に比して練習風景が少なすぎる気がするが仕方ないか。「投書した同僚」は予想どおりだった。
最後、エンドロールを横に寄せて小スクリーンでもいいから音楽隊存続のシーンを入れて欲しかった。そこは残念。
うーん
所謂パワハラ気味な昔気質の刑事が左遷で音楽隊に行って成長するお話なんだけど、いまいち
転換期になる出来事が解らない・・。メインの女性も何故、前半の嫌な奴だった主人公に積極的に構っていくのか解らない。主人公の娘も何故たった一回のセッションでこれまでの確執を無かった風にするのか解らない。ちょっと強引すぎじゃないかな、と思うところが多々あり素直に感動出来なかった。
出演者の努力を称える映画
良かった点:出演者の演奏が素晴らしかった。特に吹き替え無しで演奏されているのは凄いと思った。かなり上手。皆さんの努力に拍手したい。
悪かった点:憎き強盗グループの実行者達ではなく、首謀者の捕物帖のみが描かれたので、スッキリと終わった気がしなかった。音楽隊の存続もスッキリしないまま終わったので、エンディングが出た時に思わず「ここで終わり?!」と思った。良い話だっただけに何か残念。
面白いけど納得感はない
主人公のキャラを起てる描写と主人公の追い込みが長いんだよね。今どき珍しいなと思ったの。
そして、ここまで追い込んだら、どうやって逆転するんだっていう。
しかし主人公あっさり変わるんだよね。高杉真宙に『パワハラで告発されたんだろ』って言われて『その通りだ。さっきの言い方は悪かったスマン』と謝るの。
そこまでにあったことと言うと、清野菜名が家に来てご飯作って、太鼓とトランペットでセッションしたことぐらいなの。
「それでなんで変わるの?」というのが、なんか良く分からない。感情の話だから論理だってなくてもいいんだけど、「それで変わる?」っていうのが残るな。
でも話としては面白いね。
主人公が変わったことによって、音楽隊のメンバーも変わり、大活躍できるようになる。
音楽隊をバカにしてる捜査一課を助け、その様子がバズって音楽隊を潰そうとしていた県警本部長と知事も心変わりで。
追い込まれて、追い込まれて、逆転っていう基本のところが面白いから、面白いね。
面白ければ、逆転のキッカケはどうでもいいのかなとも思ったよ。
良い映画だった
阿部さんには演じる役柄にいつも引き込まれて、魅力的な俳優さんですね。荒っぽい現場から音楽隊に異動、だんだんドラムが上手くなって、かっこよかった。
仕事人間、現場がすべてで元、部下に過去の行いを潔く謝るって、プライドもあるし、なかなかできないよなーって思った。若手の磯村さんも好きな俳優さん、東リベも良いけど、この先いろいろな役柄で目が離せない俳優さんですね。
最後、告白のシーン、よかったです。
音楽隊のことは知らなかったので観てよかったです。
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