異動辞令は音楽隊!のレビュー・感想・評価
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群像劇としては無難だけど…
とにかく本筋に入るまでが長い。主人公の転機であるお好み焼き屋のシーンまで上映時間の半分くらい要している気さえする。そのせいか心変わりがやや急なものとなっており、心情の変化をもう少し慎重に描いて欲しかったところ。付け加えて言うと、改心するにしても主人公の暴挙が目に余る。部下に「法に触れてる」と指摘されるシーンがあるが本当にそう。後半に向かうにつれフォローがあるとはいえ、ここまで鬱屈とした空気感にさせる必要性は無かった。
菜箸とドラムスティック
コメディ路線かと期待していたら、意外に真面目な話だった しかも楽器は皆さんリアルに演奏されている(ように見えた) 清野菜名とか売れっ子なのにトランペット運指三本で難しいのによく練習したよね、すごい
かつての鬼刑事もいつの間にか少し穏やかに…お母さん役の倍賞美津子の演技も流石でございます
事件のラスボス(誰?)も例のチクリも意外な犯人でまぁ面白かったかな
コンプライアンスとか言ってる割には背景が昭和なのが気になったけど
最後のイン・ザ・ムード良かったです
主人公がクズ過ぎ
テンプレートのように中盤から心を入れ換えるが、切っ掛けが薄い。心が弱った時に一押しされたらイチコロって在り来たりすぎる。
痴呆の進んだ母と親身な娘を出しておいて、徹底して別れた奥さんを出さなかったのは何故なのか…。
主人公があんな粗野で暴力的な人間になってしまった部分を亡くなっている父親や別れた奥さんで肉付けするだけで、作品の印象も変わると思うのだが。
まぁ、どちらかと言うとエンタメ作品なのでそこまで言うのは野暮なのかもしれない。
演者としては清野さんと渋川さんが際立っていた。高杉さんと磯村さんは別に他の人でも良い様な役で勿体無く思う。
ストーリのアクセントとしてハツさんが殺されてしまうのはどうかと思う。別に大怪我くらいで良かったのでは?命を粗末に描いている様に思えて星を0.5下げました。
気になる点もあるけれど…。
今年256本目(合計532本目/今月(2022年8月度)32本目)。
とある理由で、今まで刑事30年で過ごしていたある主人公が、突然音楽隊に飛ばされる、というお話。
詳しいところはネタバレありでもなしでも書かれている方が多いし、何度も書かれていることを私が書いても読みづらいだけなので避けておきます。
また、多くの方が指摘されている「ラストへの収束が変」についても、もっと詳しくいえば法律的にみても「もっと」変なのですが、そこにつっこむとネタバレになってしまいます。
今週(8 /27)は本作か「あきらとアキラ」(どっちがひらがなだっけ?)がどうしても対抗本命できそうな状況で(そして、See for me が続く感じ?)、あまりネタバレになるところは書かないようにします。
一方で、この映画でもでてくる「ある事項」については誤解も多いので、ここも触れておきます。
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(減点0.7) やはり、ラストあたりのやり方が珍妙で、普通にみても法律の知識があっても「あれはダメでしょうのパターンです(最悪、そのあとの裁判が正常に進行しなくなります)」。多くの方が書かれていた通りですが、より専門的にいうと、勝手に自らおもうところがあっても、それを(法律の定まった方法によらず)行使してはいけない、というような部分になります(最悪、裁判の遅延等が発生してしまいます)
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(▼参考/ 交通反則金の通告と裁判のお話)
・ 映画ではちらっと「わが課のポイントをあげる」みたいなところでちらっと出てきたり、何かしらやっているシーンがところどころあります。
車の運転においては、どうしても「道路交通法」違反になるような事案は、他の事案と比べても圧倒的に多いのです。
このとき、特に軽微またはそれに準じるもののについては、法ににのっとって「交通反則金の通告」を受けることがあります。これは結局のところ「もし自分で反則金を納付したら、警察は刑事裁判で起訴はしない」ということを意味するものです。
ところが、ある「交通反則金の通告」について、どうみても警察のほうが間違っている、争いたい、という場合、どうすればよいか、というと、「受け取るだけ受け取って放置し、起訴されたらそこで自分の言い分を述べる」のです。刑事事件での扱いになります。
ところが、ある人が任意にそれに従った(=警察がいう反則金を納付)した後、さらに「警察の対応が間違っている」として行政事件訴訟法(行訴法)で争えるか?というと「争えない」というのが最高裁の立場です(昭和57.7.15)です。
要は、「多数発生する交通違反に対して簡便な方法を用意している以上、それに任意に従って反則金を収めて(=警察の言い分を認めたことになる)、そのあとに「その警察の対応がおかしい」として行訴法で争えるのだとすると、「本来刑事事件でやるべき内容を行訴法でやるようなことになってしまい、法が想定する範囲を超えてしまうし、その結果、「刑事事件」と「行政事件」はそもそも別のものであるのに事件の類型が想定していないものを裁判しなければならなくなる、というのは、刑事訴訟法や行政事件訴訟法が各々想定する範囲を超えてしまう」というものです(昭和57.7.15判例。詳しく読みたい方は最高裁のHPで)。
(皮肉ではなくいい意味で)模範的ないい映画です
・時代遅れの(暴力)刑事。
・〝掃き溜めに鶴〟の訳あり女性。
注:掃き溜めというのは、飛ばされた阿部寛からはそう見えるということで、音楽隊は決して掃き溜めではありません。
・分かってくれば、それぞれがそれぞれのスタイルや歴史を持っている仲間たち。
・嫌われ者だった主人公の〝ある覚醒〟をきっかけにまとまり始めるチーム。
・貼り合わされた写真(ストレスがたまらない程度の伏線と回収は見るものに一定の快感をもたらします)
ヒューマンドラマのひとつのパターンを見事に脚本としてまとめてくれました。
こういう映画が一定の頻度で我々を楽しませてくれるのは、それだけ映画という文化が着実に厚みを増しているということですね。ありがたいことです。
こういう映画が作られ続けるためにも、映画館に足を運び続けなきゃ❗️
先ずは練習台たたこうよ。
ど真ん中に刺さる「泣ける凡作」。今時の高校生バンドが聖者の行進は無いと思うし、警察署内でパワハラを告発したところで大した話にはならんだろ、とかとか。易い話、っちゃー易い話なんですが。中盤から、実は結構刺さってる事に気付いたw
兎に角、ど真ん中狙いの王道ストーリー。安心して見ていられるのが良かったです。と言うか、邦画大手には、こう言う大衆小説的人情噺を、もっとガンガン撮って欲しいです。
良かった。
普通に。
どこにいるかじゃない、何のために何をするかだ。
なんといっても阿部寛の演技が圧巻。
刑事としての熱意のあまりパワハラをする上司が、家族や同僚、市民との様々なやりとり、関係(セッション)の中で変化していく様子が描かれている。
磯村優斗、清野奈々もしっかりした演技。
中盤でストーリーがやや、退屈にも感じたが、後半に向けてどんどん惹かれていくかんじ。
阿部寛と清野奈々のセッションではなぜか涙が。
演奏部分をもっと見たかったが、見ていて心地いい演奏シーンだった。
見方によっては警察の職権乱用ぽいところもあるし、気になるところもあるけど、そこは映画なので全然見過ごせる範囲かなと。
個人的に仕事や趣味をしている中で、置かれた場所に不満があっても、そこでどう考えて何をするかは自分に権利があることを思い出した。
いまいちど、自分の行動の目的を見つめ直せる作品。
鉄面皮のジジイの目が潤んだ。阿部寛の最後の笑顔が素晴らしい。名作ではないが傑作。
「ミッドナイトスワン」の独特のクセはこの作品には無い。
「アキラとあきら」(ひらがなが先とか後とかどうでも良い)
と観るの迷ったが、池井戸氏は「見下し感」が気になるので
どっちでも良かった
正直なところ「ミッドナイトスワン」も「見下し感」はなかったけど
クセがありすぎ暗すぎだったからだ。内田監督も池井戸氏ものワシにとって同列。
マジ観るの悩んだ。池井戸感は「三木孝浩ワールドで修正されてるだろから・・・」
こちらを観たのは時間の都合だけの理由 都合が合えば「アキラ」観てた。
結果は大正解。若干現実的でない描写があるが、逆にアクセントの正統派映画
【iPadが悪いのか、この掲示板の都合なのか、デレートもの移動もできなくて使いにくいなぁもう!】
主人公、左遷されて、やさぐれるのだが、本当の仕事、家族、生き様の価値観に再生する感動作。
ストーリーが王道中の王道。
「職業やポジショニングに、偉い偉く無い、給料が良い、少ないステータスがある無し」
は当然あります。当たり前。
「だが職業に貴賎などあるはずは無いのだ。」という
シンプルなメッセージが胸に刺さる。ジジイの目が潤んだ。
最後の阿部寛の笑顔が素晴らしい。警察の花形捜査一課の刑事の時より
全てにおいて成長している。
何で音楽隊・・というズッコケ場面から、
腐りかかったが再生するストーリー展開、演奏場面のクレーン撮影も素晴らしい。
ワシ、吹奏楽系統、全く興味ないのね。でも胸を打った、心が洗われる作品。
左遷でもベストを尽くせば最高だよ❗️
しかし最近磯村勇斗よく観るねぇ。
若干、現実ではあり得ない描写があるが、逆にアクセントとなっており
」そんなに簡単に再生しないだろ!」という点も
テンポの良さの裏返し。芸術作品ではないので。
【コンプライアンス違反により、〇〇県警、広報課所属の警察音楽部隊に異動になったベテラン刑事が”何で俺が・・”と言う気持ちから徐々に謙虚になり人間的成長を遂げて行く。阿部寛さんの存在感は矢張り凄いね。】
ー 鑑賞すれば分かるが、今作は愛知県警の名前は出て来ない。だが、内田監督が愛知県警、広報課所属の警察音楽部隊の動画から着想を得た作品故か、舞台は豊橋市を主な舞台として描かれる。西三河在住者としては、嬉しい。
そして、偶々豊橋市の映画館で今作を鑑賞したので、”あれ〇〇だ‥””とか”駅前だ‥”とか聴こえて来て、嬉しかった。
だが、今作はご当地映画ではない。
拘りを持って、家庭を顧みず、必死に働いて来た一人の不器用な刑事の成長物語なのである。-
◆感想
・主役の鬼刑事、成瀬を演じた阿部寛さんは、流石の演技である。更に言えばスティック捌きも相当である。(彼は、音楽部隊では、主にドラムスである。)
・ストーリー展開は、ほぼ予想通りに進んでいく。
ー ココをどう見るかで、評価は分かれるのかな・・。私は楽しく観れたけれども・・。
それにしても、成瀬の捜査方法は昭和生まれにとっては、特に大きな問題は無いと思ったけれど、”コンプライアンス違反では・・”と通報があり、彼は刑事を外される。
今は、捜査もイロイロと大変何だね。西部警察みたいな人達は、全員音楽隊だね!-
・成瀬の態度に、反発する来島(清野奈名)も成瀬と同じバツイチ。小さな男の子を抱えて、交通違反の取り締まりで頑張っている。
ー 警察という組織は、刑事だけで成り立っているわけではない事が良く分かる。そして、音楽部隊のメンバーも夫々、メインの仕事を持っているのである。-
・県の警察トップ(三石研:この人無しに邦画は成り立たない名バイプレイヤーである。あと、渋川清彦さんも・・)が、表面上は成瀬に異動を告げる時、”広報課係長だぞ、栄転だ”等と言いつつ、実は経費削減のために音楽部隊も廃止しようとしている・・。知事も似て然り・・。
ー 私の嫌いなタイプの、汗をかかずに、周囲の流れを読んで偉くなる連中である。嫌だなあ。-
・成瀬の態度が、来島たちと交流を持つ事により、徐々に変容していく様の描き方が良い。尊大だった彼は、”悪い事をしてしまった・・”と思った時には、素直に謝る様になる。
ー 彼が、謝る姿からは人間的な成長を感じたな。
人に謝れない人間とは、実は器が小さいのである、と私は思っている。ー
■少し残念だった所。
・キャラクターが多いのだが、成瀬と来島以外の掘り下げが少し浅かったかな・・。あ、成瀬の相棒で彼からパワハラ的な扱いを受けている坂本(磯村勇斗)はキチンと描かれていたね。
・高齢者を狙った事件の首謀者を捕まえるシーン。成瀬が目を付けていた男が、矢張り裏で糸を引いていたわけだが、あのようなリスクの高い場に現れるかなあ・・、とは思ってしまったよ。
<今作は、愛知県警、広報課所属の警察音楽部隊の活動から着想を得て、制作された映画である。 ストーリー展開は想定内部分が多く、脚本もやや粗いが県警の中でもイロイロな役割があり、皆一生懸命に県民のために働いてくれている事が分かる所と、拘りを持って、家庭を顧みずに、必死に働いて来た一人の不器用な刑事の成長物語をキチンと描いてくれている心に響く物語なのである。>
■追記<2022年8月26日>
・いつもお世話になっている、満塁本塁打を定期的にかっ飛ばすレビュアーの方から”豊橋市だけではなく、豊川市のシーンもありますよ。”とご指摘を頂いた。
有難うございます。
#65 私的に出演者が豪華
高杉クンとかモトーラちゃんとかお気に入りの俳優さんが脇の脇みたいに出てて、出演者が私的にめっちゃ豪華。
はっきり言って主役は阿部寛さんじゃなくても良いのでは?と思うけど、音楽が似合わないってことで選ばれたのかな?
清野奈々ちゃんのシングルマザーの悩みが中途半端に終わっちゃったのが残念。
いっそのこと主役が娘とバンド組んで音楽活動で弾けちゃう結末でも良かったかも。
ベタだが
今週公開の映画、私のお目当ては別にあったのだが、妻の希望でこちらを観賞。
この作品については予告編から想起される以上のものはあるまいと思っていたが、
ほぼお約束の内容で可もなく不可もなしといった感じ。
逆に言えば安心して観ていられてそれなりにエモーショナルな展開もあった。
ストーリーがお約束となると重要なのはキャストだが、
私が妻に同意したのはもちろん主演が阿部寛だったから。
最近はやや粗野で不器用な役がよく似合っていてさすがの存在感。
その阿部をかなり食っていたのがキングダムに続いて清野菜名。
出演作目白押しのようなので旬のうちに観賞したいと感じた。
ちなみに蛇足ながら阿部のような同僚がいたら私は完全拒否。
告発されて当然だろう。
ドタバタコメディと思っていたら・・・
予告編を観た限りでは、阿部寛演ずる猛烈パワハラ鬼刑事・成瀬が、警察音楽隊に飛ばされて繰り広げられるドタバタコメディと思って観に行きました。阿部寛主演の映画だと、2018年に公開された「のみとり侍」の現代版と思っていた訳ですが、コメディ要素は10%もない程度で、ヒューマンドラマと刑事ドラマの部分が大半を占める内容でした。特に良かったと思ったのは、認知症が進んでしまい、既に亡くなってしまった夫や成瀬の別れた妻のことをいつまでも待っている成瀬の母親の姿と、音楽隊に異動になっているにも関わらず刑事時代の感覚で捜査会議に出ようとする成瀬の姿が完全にオーバーラップして切なさを高めているところ。このシーンは前半の山場でした。
また、後で気付いたのですが、成瀬の母親を倍賞美津子が演じていたこと。恥ずかしながら映画を観ている時は全く気付かず、エンドロールで名前が出て来たので誰だろうと思ったら母親役だったことに驚きました。こうした役柄を完璧にこなす彼女の演技力には、正直脱帽しました。
さらに、音楽隊の演奏シーンは、全て役者さん達が自ら行ったものとのことで、その点も感心しました。阿部寛のドラムは様になっていたし、清野菜名のトランペットも上手でした。この演奏シーンこそ、本作最大の見せ場と言っていいと思います。
一方で、大半が兼務で、嫌々やっている音楽隊員達が、当初喧嘩ばかりでバラバラだったのに、成瀬の加入や解散話がカンフル剤となって一致団結するところは、本作の面白い部分であると同時に、スポ根青春漫画チックで若干陳腐さを感じない訳ではありませんでした。また、事件解決に至る過程がかなり端折られ過ぎていて、かつ犯人逮捕のシーンに合理性が欠けていて欲求不満に陥る点など、刑事ドラマとしての締めくくりは正直良い出来栄えとは思えませんでした。
全般に渡ってテンポが良く、その点は評価すべきだと思うのですが、後半はテンポを重視するあまり、展開が粗削りになってしまった印象があったのは、前半が良かっただけにもったいない気がしました。
ツッコミどころ
満載な気がしますが、お仕事ムービーは面白いですね。前半のシビアな部分と後半のハートウォームな部分のギャップが逆に感動させます。キングダムに続いて、清野菜名ちゃんと渋川清彦さんの清清コンビが良い味出してます。
笑いと涙あり
事件と音楽隊を上手くミックスして話を展開させていました。
残酷な事件で涙したり、親子間の事でほっこり涙したり、クスッと笑えるシーンもあって私は観て良かったと思える作品でした。
年齢を重ねると新しい事にチャレンジする事も難しかったりするけれど、いざとなれば出来るんだ、新しい世界が広がるんだと前向きな気持ちにもなれると思います。また、今と昔とは仕事の向き合い方が違ってきていますが、お互いの良いところを掛け合わせた感じもしました。
音楽隊の音楽も凄く良かったので、映画館で聴いた方がより良い音で聞けると思います。
それと、阿部寛さんのドラムはとっても似合っててカッコいいです。
キャスト陣皆さん演技派の方々ばかりなので伝わる物があると思います。
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