劇場公開日 2022年8月26日

  • 予告編を見る

「人生の捧げ方」異動辞令は音楽隊! サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5人生の捧げ方

2022年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

単に主題歌はOfficial髭男dismで、高杉真宙とか磯村勇斗といった注目若手俳優が出演しているから見ようと思ったわけですけど、この手の映画は何が起こるか予想出来てしまう。予告はそこそこ面白そうだけど、そこまで期待せずに鑑賞。

めちゃくちゃ面白かった!!
想像通り、予想ができる展開なんだけど、演出やら見せ方やら役者の演技力やらがすごく上質で、かなりいい作品に。こんなに心が温まり、涙が出るとは思わなかった。別れじゃなくて泣ける映画って珍しい気が...。

前半部分は主人公の粗暴で自分勝手な働きが見ていて少しキツかった。なんでそんな方法でしか出来ないんだよ、とちょっと呆れ。だけどそんな主人公・成瀬を演じるのは阿部寛。彼の素晴らしい演技で、ラストに近付くにつれて感情移入してしまい、非常に愛おしいキャラクターとなっていきます。ストーリー展開も上手くて、同じ動きでも心の中は全然違うという感情の変化が描かれていて、より一層好きになれます。

脇を飾る俳優たちも絶妙。
成瀬の捜査一課時代の相方である坂本を演じた磯村勇斗は、相も変わらず観客の感情を揺さぶるいい演技をしてくれています。今年どんだけ映画出るんだよ!(嬉)
音楽隊のメンバーである、清野菜名、高杉真宙、モトーラ世理奈、板橋駿谷、渋川清彦、酒向芳も最高だし、ちゃんとそれぞれが抱える想いや問題をもしっかり描けているため、ラストが心に染みる。音楽隊の団結力みたいなのにも温まったな…。

成瀬が音楽隊に入ったことによって、成瀬自身も音楽隊のメンバーも音楽の技術面、そして人としての成長を遂げるのが、見ていて本当に面白くて応援したくなる。同時に、観客である我々も音楽がもつ偉大なる力に改めて気付かされ、人を守るということは身体だけでなく、心までも守るということなんだなと考えさせられる。警察音楽隊というのはこの映画を見て初めて知ったくらい、表立って演奏しているのを見る機会は少ないのだけど、市民の心を守り、癒す、彼らの演奏を生で見てみたいなと思いました。

なんか予想外のことが起こるわけでもなく、衝撃的な真実が明かされる訳でもない。お手本のような映画なんだけど、誰が見ても心の浄化になるであろう作品です。展開のスピードも丁度よくて、しかも邦画特有のお涙頂戴ものでもないし、ラストに無駄なシーンが一切なく終わるのも気持ちいい。劇中歌もOfficial髭男dismの主題歌にも惚れ惚れしちゃうし、人間ドラマ、音楽映画として最高品質の必見映画です。

ああ、音楽っていいな。やっぱり、自分って音楽が好きなんだな。人の温かさにも触れられる、8月公開でベスト級の映画ですので、ぜひご覧下さい。

サプライズ
2022年9月8日

私は2回みたいです!大好きです。

木村れい(旧れいすけ)🥺
満塁本塁打さんのコメント
2022年8月31日

サプライズさん ガッテン承知の助です。\( ˆoˆ )/

満塁本塁打
NOBUさんのコメント
2022年8月30日

今晩は
 今作は、拙レビューにも記載しましたが、監督が愛知県の実在する警察音楽隊の動画を見て着想したと、新聞に(地域的に)デカデカと乗っており、”どれだけ知っている場所が出ているかなあ・・”という楽しみも含めて観に行きました。
 不器用だけれど、家庭を顧みず働く刑事がまさかの左遷(と言って良いのかな。)を経験することで、自分自身の生き方を視野を広げてみる視点を持った事。そして警察は刑事(捜査一課)が一番偉い訳ではない事を、悟っていく過程を阿部さんが流石の演技で魅せてくれた映画だと思いました。
 彼が、豊橋駅前のロータリーで晴れやかな顔で、ドラムを叩くシーンを含め、沁みましたね。たまたま豊橋の劇場で観たのですが、最初は”ここは○○だがや・・”とか言っていた高齢の方々が、後半は静に見入って居ました。
 で、劇場を出る時には(私は時折、周囲の方の顔を見るのですが、)多くの方が満足そうでしたよ。エンドロールの途中で席を立つ人もなく・・。では。

NOBU
満塁本塁打さんのコメント
2022年8月30日

イイねコメントありがとうございました😊。よろしかったらご覧ください。同じ評価の方がいらして心強いです。激しく同意です❗️ありがとうございました😭。

満塁本塁打