「ちょっと詰め込みすぎでは?」異動辞令は音楽隊! tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと詰め込みすぎでは?
協調性のない一匹狼が、音楽隊のセッションを通じて、仲間と助け合うことの大切さを知るというプロットが面白い。パワハラ気味だった自らを見つめ直し、仲間達に謝罪するという流れも感動的である。
ただ、主人公の再生や成長の物語は良いとして、娘との和解や母親の介護といったエピソードは、やや描き込み不足のような感じがした。さらに、犯人の逮捕と音楽隊の存続の問題が一挙に解決するクライマックスへの持って行き方も、説明不足な上に唐突で、音楽隊の活躍の必然性や音楽隊の存在意義などが、実感として理解できなかった。
音楽隊の同僚についても、仕事と子育ての両立に悩む女性警官だけでなく、背景のありそうなキャラが揃っているのに、十分に描き切れていないのが物足りない。
この内容や登場人物であれば、テレビ・ドラマでじっくりと観てみたい気がした。
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