「【日本も似たようなもん】」コレクティブ 国家の嘘 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【日本も似たようなもん】
僕にはルーマニア人の友人がいるので、この事件については途中まで気を付けて追っかけていた。
緑膿菌による死者が増えて、ルーマニアの医療システムのインチキさまでは記事を読んでいたが、その後の顛末までは追い切れていなかったのだと改めに認識することになった。
コロナ禍を経験して、行政・政治とこうした医療システムが相互監視・相互情報共有の状況にはなっていないという疑問は、決して他人事ではないと思うし、これを報じるメディアの客観性や、信念に基づいた姿勢は、より重要なのだと気づかされる。
ルーマニアは社会主義国だっただけあって、「社会民主党」が、日本でいうところの「自由民主党”右派”」みたいな感じであるのは、ちょっと斬新だった。
ルーマニアは、東欧の小国で、昔からヨーロッパの大国やロシアとの間で翻弄されることが多かった。
だから、ルーマニア人の多くは、ドイツ語やフランス語、ロシア語の他、英語など多言語を身に着けている人が多く、保健相が、ウィーンに留学していたというのは、ドイツ語が堪能だったからだろうなと思った。
僕のルーマニア人の友人は、日本語を含めて5か国語を読み書き話すことが出来て、ルーマニアの語源はローマ人という言葉にあるらしく、そんな兄弟のようなイタリア語は特に勉強したわけではないが、僕たちが方言と感じるくらいの程度で聞き取りは出来ると言っていた。
彼は、日本のとある難関大学の大学院で建築工学修士を取得して、得意の数学をベースに、実は関連のない別の職種についたが、今は日本以外の国で働いていて、出来るだけ早い段階で日本に帰ってきて働きたいと言っている。奥さんは、日本人で子供もいるし、日本はお気に入りのようだが、今回のコロナ禍で露呈した社会システムの劣化だけではなく、「護られなかった者たちへ」のレビューでも書いた通り、貧困や格差の拡大は解消に向けた早急な取り組みが必要で、せめて平均所得がOECD加盟国の平均はゆうに上回り、貧困率が縮小に向かうなど、改善に向かっている日本に戻ってこれるようであれば良いなと思う。
日本もそうだが、本当に守旧派とか既得権益というのは、発展を妨げるんだなと思った。
今晩は
”日本もそうだが、本当に守旧派とか既得権益というのは、発展を妨げるんだなと思った。”
日大の何やら法人の代表とやらが、たった数千万を自分の娯楽費用に使っていたという事例が出たばかりですが、どこの国でも腐った組織は幾らでもあるのだなあ、と思った作品でした。(もしかしたら、僕もその一員かもしれない・・。)CSRが機能しない組織は根本から腐るという事を改めて思った作品でしたね。恐ろしきドキュメンタリー作品でした。では。