THE MOLE(ザ・モール)のレビュー・感想・評価
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理屈抜きに秀逸
BS プレミアム(NHK)でのドキュメンタリー鑑賞。
ザ・モールという映画と知らず観てました。
(厳密には異なる作品ですが)
鑑賞途中、入り込み過ぎて息が苦しくなりました…。
ちょっと、どこまでやるのー!
本当に危ないからやめてー!
主人公の身の上、心配し過ぎて最後泣きました。見終わった後も余韻が残り、監督など調べたら「誰がハマーショルドを殺したか?」の監督だったことに気づき、びっくりしました。
こうした暴露によって、
少しでもより良い世界になるよう、
たくさんの人に見てもらいたい作品。
どんな映画を見るよりも、
切実で迫力満点でした。
理屈抜きに、秀逸としか言えない。
北朝鮮の闇にここまで切り込むとは
北朝鮮の闇にここまで切り込むとは。
ドキュメンタリーなのでド派手なドンぱちがあるわけではないが、組織に入り込み、時にはバレそうになりヒヤヒヤ…スパイの緊張感が伝わった。
しかもスパイをしていたのは一般人!
動機を聞いたが、そこまでするか?と謎が出てきて、信頼できない主人公として機能していて、楽しむことができた。
コカコーラ
唯一の社会主義国である北朝鮮って世界中の資本主義に馴染めない人たちの拠り所でもあるんですね
世界中に支援団体があるなんて知らなかったし、もはや宗教ですね
登場人物が役者じゃない本物の北朝鮮関係者だと思うと台詞ひとつひとつゾッとします
スパイの彼がコーラを飲んでるシーンがなんとなく印象的でした
色々と腑に落ちる内容
北朝鮮の悪行を告発しようとするドキュメンタリー映画なのだが、自らが北朝鮮の役人と接触し、悪行に加担するスパイとなるところに本作の面白さがある。
まず、映像は基本的に隠し撮り。本職のスパイさながらに緊張感のある映像で驚いた。
そして、主人公?ウルリクの出世物語の側面も持つ。ウルリクは潜入した、北朝鮮を支援する団体KFAでスピード出世を果たす。人当たりがよくて誠実で、たぶん仕事もできるってことなんだろう。周りの人間の信頼をどんどん獲得していく姿が面白かった。
はじめはヨーロッパの人間がなんで北朝鮮を支援するのかわからなかった。純粋な共産主義者ならまだわかるが、それでもこんなに各国に団体が存在できるのかと。
それはスペインのKFA会長の言葉で腑に落ちた。北朝鮮は大概の国で認められていないことができる国だと。奴らは麻薬、武器の輸出で外貨を得る片棒をかつぎ利益を得ていたのか!(そうではない人もいたはずだが)
ウガンダに建てようとした工場の計画や、三角取引等、北朝鮮の闇稼業を暴く内容としては満点だ。だからこそ映画の製作者側に危険が及ばないか心配してしまう。
さらに、それだけじゃなく10年もの長期間スパイ活動を行ったウルリクの心の問題にもスポットを当てているのが妙にリアルだった。こんなドキュメンタリーもあるんだな。
静かな緊張感がずっと続く映画
ドキュメンタリーとは思えないくらいの構成とカメラワークの上手さで観ていて全然飽きなかった。
それにしても北朝鮮を指示する団体がこんなにも多く世界中に点在しているなんてビックリだ。僕からすれば北朝鮮なんて狂信的で不自由な国でしかないのに、特定の人には魅力的に感じるのだろうか。。。
スパイ活動なんて映画の中の話だ、なんて思う部分もあったけど、この映画を観て考え方を改めました。
北朝鮮の国民やウガンダの島民のように、庶民の生活が簡単に国家権力に変えられてしまうのも悲しい事実だと感じました。
武器と覚醒剤を売る国
とても嫌な気分になったのは、北朝鮮ではなんでも作れるし、なんでもできる、国際的な規制を受けず第三者機関がないというところ。
独裁国家が国を挙げて、武器と覚醒剤を売って外貨を稼ごうとしている。国民のためではない、特権階級の贅沢のためだと思う。
国家が悪に手を染めると、その国の国民はどうなるのか?
考えさせられた。
翻って思う。日本の国家、与党を監視するのは誰なのか?
10年にわたる危険、犠牲に星5しかない
何とも不快な気分になる。主人公、モール(英語でスパイ) のメッセージ映像の言葉通り、how evil North Korea is であり、ヨーロッパや世界各地にある得体の知れない北朝鮮支援団体、無職の人貧しい人が何かを求めて集うようだし、日本では北朝鮮は普通に旅行先とは考えられていないがヨーロッパではツアー旅行先と認知されていると何かで読んだこともある。多分格安旅行なのか、アジアということで深く考えないのか、もしかしたらこの映画で初めて知った北朝鮮支援団体などの宣伝もあるのかもしれない。
モールはどのように家族をあざむき10年もバレずに活動したのか、ここまでする動機は、、でも全体主義に対する嫌悪憎悪子どもの頃から私も強く感じるので普通の目立たない生活者が映画監督と、好事家の男と引き寄せらように出会い危険と背中あわせのスパイ活動潜入活動をし映画となり私たちが観ることができる、なんというこの世の中の不思議なことか。ウガンダの無人島ではなく人が住む島を買う、とか、北朝鮮のevil に乗っかるアフリカ人アラブ人、スペインの没落貴族労働者この人もスペインではどうにもならん人で、北朝鮮支援団体に集う失業者と同じく北朝鮮楽園に居場所、よりどころを見出しているのだろう。ヨーロッパの団体参加の方がみな素顔を出しネット動画やテレビに出たりしているところもすごい。北朝鮮とその周りで利用し利権を持とうとする人たち、国がらみなところもあり、本当に気分悪い知らぬよりはやはり知っていた方が良いと思う。
世の裏側の現実そのままの映像が、映画に!
こんなすごい映画初めて見た。北朝鮮で行われている武器輸出の犯罪。国際舞台の中で繰り広げられるセットではない本物の裏取引。スパイになり映画にするという発想がすごい。北朝鮮の武器販売、この為にミサイルを飛ばしていたのかとも感じさせるほど、北朝鮮は力を入れている。
フィクションではないリアルなのかとも一瞬疑ったが、数カ国の合作で、NHKでも北朝鮮の舞台裏として放送されている元の映像のようで、スクリーンのなかで繰り広げられているのは、本物なら命を張って映像にしたということ。あまりにすごい!
どんな場所を工場にするか、そこを工場にする為に何が行われ、どんな取引をするか、足がつかないように悪党は細心の注意を払う。見どころが非常に多い。見ているのがフィクションでは無い、作りものの映像では無いのが興奮する。リアルな話がたくさん出てくる。
ドキュメンタリー?
なんだか
ものすごいものを観ちゃったなぁ
というのが、鑑賞直後の正直な感想
10年間にも及ぶ
命と人生をかけたスパイ活動
アフリカの島ごと買い取って
武器工場を作るとは
スパイ映画さながらの計画が
現実にも起こり得るとは驚きだ
でも…
北朝鮮の闇には興味はあるけれど
ちょっとやり過ぎなのでは?
という気もする
それが後味の悪さなのかな?
スパイとして潜入した2人の行動は危険過ぎるし、
この先の身の安全は確保されるのか?
騙された人達は北朝鮮で処刑されないのか?
アフリカの島の住民達は、病院を作るとの説明が実は嘘だったとわかって納得できるのか?
映画制作のために
人の生死や生活まで巻き込んでしまうとは…
これってもう、一線を越えてしまってないですか?
これはドキュメンタリーなのかな?
国の貸借対照表と損益計算書
北朝鮮はアホな国を装ってはいるが、独立を宣言した1948年からすでに73年が経過している。ニュースで見るような一方的な国が73年も国としての体裁を保ち続けられる筈がない。朝鮮中央テレビはプロパガンダ放送だから、見せたいものだけを見せたいように放送する。アナウンサーがこれでもかというほど力んで喋る報道の何層も奥に、北朝鮮の真実は覆い隠されている。
本作品は北朝鮮のしたたかな裏ビジネスを明らかにする。商品は兵器と覚醒剤だ。映し出された書類には英語で methamphetamine と書かれていた。メタンフェタミンは日本でも覚醒剤として取り締まる中心的な薬物である。
商談はシビアだ。かつての日本の高度成長期のような接待攻勢をしたり、交渉の場所を地政学的見地で選んだりしている。女と食い物で誘い、一方で秘密の漏洩を警戒する。潜り込んだジェームズとウルリクが北朝鮮の警戒を解くのに10年という長い年月を要した。それほど北朝鮮政府の警戒は厳しいわけだ。
バレてしまったらという恐ろしさは、並のホラーの比ではない。北朝鮮国内に拉致されて拷問を受けるのは間違いない。にこやかな商談の場は、MOLE (もぐら=スパイ)の側に立つと、薄氷の上を歩くようなものだった。
武器については朝鮮中央テレビでロケットの打ち上げを何度も放送している。外国に対するデモンストレーションであると同時に、武器の宣伝である。最近では列車から発射するミサイルを宣伝していた。あれを見てミサイルを買う国もいるだろうと思う。
本作品で映された書類を見ると、ミサイルは1機で3億円程度の価格である。戦争ではそれをバンバン撃つ訳で、百発敲てば300億円だ。どう考えても人殺しにそんな大金を費やすのはバカバカしいことこの上ない。しかし売る側にしてみれば、楽に儲かる商売である。北朝鮮がミサイル1機を発射するのに100万ドルの費用がかかるという。1億円ちょっとだ。それを3億円で売るのだから、笑いが止まらないだろう。北朝鮮はやり手の商売人なのだ。
日本のニュースでは予算の具体的な数字は滅多に報じないが、いちいち報じたほうがいいと思う。軍事予算では、自衛官の給与を階級別に基本給から各種手当、そして平均賃金まできちんと報じるべきだ。公務員なのだから給与も公開するのが当然である。それに各種兵器の価格と総額。本作品では兵器の価格一覧表が映し出されていた。北朝鮮の売値である。
日本の軍事予算5兆円といっても中身がわからなければ、一般国民には想像がつかない。情報を隠蔽している点では日本も北朝鮮も同じだ。そして報じる筈のメディアも腰が引けているのか、政府の発表だけを報じる。一方、民間企業は毎年決算をして税務署に報告しなければならない。棚卸資産はもちろんのこと、固定資産や償却資産についても報告する。
国も民間企業と同じように、毎年決算をしている。民間が資産の一覧を報告するように、軍も兵器の一覧と価格、減価償却費を報告すべきだ。財務省には国の貸借対照表と損益計算書を毎年公開する義務を課すのがいい。
民間企業の経理担当者は決算の数字を見ることができる。もし国の決算が公開されると、予算がどれほど丼勘定で、どれほど無駄なことに使われているかが分かることになるだろう。自民党政調会長の高市早苗が主張する軍事予算倍増なんて論外である。
007 奴らの鼻を明かせ!(無免許)
カーチェイスも銃撃戦もないけれど
本物のスリルがここにある
北朝鮮最大の外貨獲得手段の一端を白日の下に晒す
その手口とブラックマーケットへのアクセス 功を急いで隙だらけの武器商人とブローカーなど 顔出し実名でグイグイ迫る
「北朝鮮政府の大物」と、うそぶくスペイン人協力者の憐れが失笑を誘う
これが全部ノンフィクションという恐ろしい現実と、国際諜報機関でない...
これが全部ノンフィクションという恐ろしい現実と、国際諜報機関でない素人が、こんなにも深く北朝鮮の重要機密に入り込んだ緊張感溢れる映像の数々に疲れ面白かったです。
北朝鮮を扱ったドキュメンタリーもいろいろあると思うが、これはかなり...
北朝鮮を扱ったドキュメンタリーもいろいろあると思うが、これはかなり踏み込んだ内容で驚いた。普通には撮影出来ないような場所や人物ばかり。まさに命懸けの潜入。今後の無事を祈るばかりだ。
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