ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!のレビュー・感想・評価
全21件中、1~20件目を表示
イギリスの美しい風景、華やかな衣装、かわいいジュディ・デンチ
イギリス風味の笑いと皮肉を、肩の力を抜いて楽しめる映画。終始目が離せない面白さがあるとはお世辞にも言えないが、衣装や風景がきれいでジュディ・デンチがかわいかったので個人的には印象が良かった。
主人公のチャールズは妻をゴーストライターにしてのし上がったクズ小説家。召喚された亡き妻エルヴィラは、アイディアを授けてはくれるがポルターガイストによるDVがえぐい。現妻ルースは業界権力者の娘で、夫への愛より名誉欲。霊媒師マダム・アルカティは、同業者の間でもインチキで名が通っている。
ろくな登場人物がいないが、唯一本人なりに(←ここ大事)自分の使命に誠実なのがマダム・アルカティ。結末はそれぞれの心掛けにふさわしいものになる。
チャールズの友人がメタンフェミン(覚醒剤)を「自分は数年使用しているが習慣性はない」と勧めてくるとか、マダム・アルカティが召喚する霊に「そこにいるのなら1回、いないなら2回ラップ音を鳴らして」と要求するとか、本人にしか見えない霊と格闘する姿の滑稽な描写とか、お笑いポイントはベーシックというか古典的なので(この辺どこまで原作の戯曲に沿っているか知らないが)、「お約束」のぬるさを楽しむ呼吸をお勧めしたい。
とはいえ、テキトーな霊媒師を演じるジュディ・デンチはなかなか新鮮だ。彼女は主にやり手の女性や高貴な役柄などで相手を圧倒する存在感を放ってきた印象があるが、こういう愛嬌ある役も自然にこなせるのはさすが。
映像の面で出色なのは、エルヴィラが出現ごとに取っ替え引っ替えする衣装。マニッシュな乗馬の衣装(乗馬中に死んだので)やモードなドレスの数々が、レスリー・マンのタイトなプロポーションとクラシックな美貌によく映えていた。
また、イギリスの建築物や風景も見応えがある。チャールズが住む瀟洒なアールデコ形式の邸宅、アルカティが登場するリッチモンド劇場、スタイリッシュなサヴォイ・ホテル。
アルカティの家のシーンで、スクリーンいっぱいに広がる印象的な白亜の断崖はイーストサセックス州の景勝地セブンシスターズ。彼女が薬草を摘む庭のしつらえはイングリッシュガーデンだ。
ユルいノリの物語をつまみに、イギリス人のアイロニーと諸々の美しい眺めを楽しむ。期待が大き過ぎなければ、こんな映画も悪くない。
私には面白さが理解できませんでした
コメディなのはわかるけど、面白く思うポイントがどこか全くわからず、ひたすら冷めた気持ちで観てしまいました
ジュディ・デンチ、ダン・スティーブンスが出演という事で期待してたのに
役柄のせいもあるのかもしれないけどいつもはかっこ良いダン・スティーブンスが全然イケメンに見えず
良かったのはメイドさん
それと、青色のダイニングルーム、緑のバスルーム、ティーカップとかとにかく可愛い小物、それがとってもオシャレでした
オールウェイズ
いかんせん妻二人が若いといった設定ではないので良いのだが魅力的でない。首筋引き攣らせてキーキー言っている。結局愛しているといいながら皆自分が一番なのは一緒。イギリスの雰囲気は良くそこはいい感じなのだが、ストーリーはいただけない。戯曲で良くても舞台は勢いでいけるけど映画ではちょっと、という感じ。
設定はいいのだけど笑えも怖がりもない
降霊術をしたら自分にしか見えない死んだ妻が現れ・・・という話で今の奥さんとの板挟みに苦しむ男の話。
最初は事態把握していないので他の人が見えない奥さんに話しかけて誤解されるというのは分かりますが、最後まで同じ失敗を繰り返し、それが物語のベースになってしまっているので無理やり感が強く、コメディとしてもスリラーとしても楽しめない出来でした。
自分にはオーソドックスなイギリスのナンセンスコメディがしっくりくる...
自分にはオーソドックスなイギリスのナンセンスコメディがしっくりくる事を再確認。
書けない作家とお金持ちの美しい妻と奔放で美しい前妻なんてベタな組み合わせも良い。
テンポの良い会話とドタバタコメディ、罪深き夫はどこまでも追い詰められる姿に笑わせてもらった。
偶然にもビーチバム、グリードそして本作品と出演作を立て続けに観てるアイラ•フィッシャー、なんと夫はサシャ•バロン•コーエンだった!
いろいろなんか凄い…。
新しいゴーストライターの概念
スランプ中の作家チャールズ。胡散臭い降霊術師の儀式により、死んだ前妻が現れてしまい・・・。
作家としての成功は、前妻エルヴィラがゴーストライターをしていたことによるもの。今度はある意味名実共に本当のゴーストライターとなった彼女と、当然それを良く思わない今の奥さんルースの闘いの中で振り回される男の物語。
オシャレで笑えるブリティッシュコメディ作品。
エルヴィラの姿はチャールズにしか見えないため、まるですれ違いコントのような展開が面白い。「あっちだ」「ザ・降霊術です」には声を出して笑いそうになったw
皆をおちょくるように手玉にとるエルヴィラと、ちょっと感情的だが勇ましいルース、そして本人は至って真面目な降霊術師の対比が面白い。
全体的に楽しかったけど、流石にちょっとチャールズが可哀想に思えてしまった(笑)
エルヴィラの行動の恐ろしき変貌・・・。成る程、確かにその方法があったか、でもヤベェよw
まぁそう来るだろうな~という流れかと思った所で、最後には1つ予想外の展開もあってゾクッとしたし、終わりかたもある意味爽やか(!?)で良かった。
EDテロップ時の展開もオシャレだった。
強いて言えば、どう見てもナイスキャラになりうるメイドさんが大して重要な役割をしてなかったのが寂しいところ。
とにもかくにも女性の嫉妬は怖い!
それでいてちょっとしたキッカケでコロッと変わる仲も、オバケだけどリアルで面白かった。
長く揺れるイヤリングは催眠術作用😵💫
ノエル・カワードの劇曲『陽気な幽霊』が原作。霊媒師にこの世に呼び戻された妻エルヴィラは陽気というよりは狂気でした。ただ、夫のチャールズが優柔不断ですし、能天気でお調子者すぎるんです…仕方がないかなぁ。この映画の楽しみは、英国のレトロでエレガントな1930年代のファッションを楽しませてくれるところです。同じ時代の『華麗なるギャツビー』よりはキラキラ感は控えですが、ルースのショッキングピンクにエルヴィラの赤×黒のコントラストファッションは2人のキャラクターを表してました。
そして、霊媒師のマダム・アルカティのネックレスやイヤリングは邪気を祓うが如きインパクトありました。現在も各企業のドレスコードには長く揺れるイヤリングNG!とあります。アピアランス研修でも女性がビジネスシーンや会合などで避けるべきアイテムとされています。揺れるイヤリングは催眠術作用がありますから、心惑わす意味からビジネスシーンだと不適切なんですよね。でも、恋愛なら…❣️狙いの方がいるならばお勧めです。
少し前半のルースとチャールズの部分が長すぎかと思いますが、ファッションも楽しめましたし、結局誰が1番の幸せを感じたのか?の部分では納得の終わり方でした。
この世界観は、男性より女性にウケるかも。
女優さん達のファション、美しい景色、音楽、古典的なブラックユーモア。英国のお洒落な雰囲気漂う世界観が、女性の心をくすぐります。(→のでは、ないかと思います。私の周りの、男性の評価がイマイチみたいなので)
二人の妻の間でオロオロする夫には、「先生、私の隣に座っていただけませんか?」を彷彿させました。
ジュディ・デンチのおとぼけ感も良いなあ。流石です。
ラストについては賛否あると思いますが、彼女のおかげで、ホッコリさせられました。
途中まで快調だったのに。残念。
途中まで快調で、これは大人が愉しめる映画だと楽しんでいたが、現在の妻が交通事故に遭遇するあたりから、何だかおかしい。どう結末をつけるのか心配になり始めた。心配したとおり、後味の悪い結末となった。ノエル カワードの戯曲が原作で、イギリスでは2000回も上演されているという。原作を読んでいないのでなんとも言えないが、この映画のとおりだったら、2000回も上演を数えるとは思えない。脚色の出来が悪いのかもしれない。
デイブ・ジョーンズがでてたのに・・・
「私はダニエル・ブレイク」のデイブ・ジョーンズが植木屋屋さんの役でほんのちょっとだけですが、顔見れて嬉しかった。しかし、話は超古臭くて、全然乗れませんでした。撃沈に近かったです。1937年の設定の話し。元々、戯曲。とくに色っぽい場面やこれといったエピソードもないし。役者さんもあんまり魅力ないし。元妻とも現妻とも関係性が希薄な感じで、女中さんたちのほうが面白かった。
覚えている下ネタ系のセリフは、友人の医者とのやり取りで、ビックベンが動かないとか、お豆(そら豆?)が元気ないとかで、要するに脚本も書けないし、ED。医者がアンフェタミンをくれるけど、この人最初から元妻におんぶに抱っこで、実はすべて佐村河内。ポンコツ先生。なにがハリウッドよ!
なんとか最後まで頑張りましたが、エンドロールで爆睡。すっかり明るくなってから起きました。大半の人はいなくなっていました。しかし、振り返るとまだ爆睡中の人がいました。お客さん、当館はオールナイトはやってませんよって起こされたに違いない。
普通におもしろい!
霊能力者の力によって、死んだ奥さんが生き返った!
しかし、旦那には新しい奥さんが出来ていた!?
ていうストーリーがまずおもしろい👏
映画も素敵な音楽とテンポが良く最後まで飽きる事なく、
鑑賞出来ました🎬
クスッと笑える場面もあるのでそこも良かった!
あえて、不満な面をあげるとしたら
最後の展開ですかね〜
そこまでするんだ!!と見てて思いました。
楽しんで気軽に観れる映画なので
観る価値はあると思います。
ペテン師の夕べ
降霊された前妻と、現在の妻と、映画の脚本中犯罪小説家の夫のバチバチな3三角関係のお話。
スランプの犯罪小説家がネタの為にインチキ霊媒師を招き降霊会を開いたら、本当に死んだ前妻の霊が出て来てしまい巻き起こるストーリー。
夫にしかみえていないけれど確かに前妻は存在していて、現妻とのマウントの取り合いをみせつつ、実は主人公の本は前妻のアイディアを書き起こしたものだったという話が乗っかってくる。
終始ドタバタでコミカルにみせてはいるけれど、やってることは結構怖いしエグいしw
そしてやっぱりそうなるよね、ていうか超有能?までは予想がついたけれど、最後もキレイに?オトしてくれて、長いコントをみている様な気になった。
【気が強くって意地悪な前妻の幽霊と、現妻との争いの板挟みにあってオロオロする情けない男の姿が、何だか可笑しい。男が、前妻に頭が上がらない理由も納得のブラックコメディ。】
ー 舞台は、1937年の英国。
時代に合わせた衣装、意匠の見せ方が、流石「ダウントン・アビー」を監督したエドワード・ホールである。ー
◆感想
・前妻エルビラ(レスリー・マン)と、現在の妻ルース(アイラ・フィッシャー)との板挟みになって、オロオロする、犯罪小説のベストセラー作家チャールズ(ダン・スティーブンス)の滑稽な姿。
ー 大体、エルビラの姿が見えているのは、チャールズだけなのである。ー
・怪しげな装飾品満艦飾のマダム・アルカディを演じる超ベテラン、ジュディ・デンチのコミカルな演技も、ソコハカトナク良い。
<コミカルに展開される前半から、後半は予想を裏切られて進むストーリーが、楽しい作品。
二人の妻の愛憎の結果は・・、ナカナカにブラックであるなあ・・。
ヤッパリ、自分の実力で勝負しないとね!
戯曲感が半端ないなあ、と思いながら観ていたら・・。
成程、そういう事ですか!
面白き作品は、色褪せないのであるなあ・・、と思った作品である。>
演劇っぽいなー、と思ったら…
舞台物だった。演劇で見たら更に面白そう。
再婚した夫婦にその旦那の死んだ前妻が幽霊で現れて…。ただのコメディかと思いきや三者三様のエゴがいろいろ出てきてブラック感満載。行き着く末も苦笑い。面白かった。
全21件中、1~20件目を表示