愛なのにのレビュー・感想・評価
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愛おしすぎる登場人物たち
どの大人の登場人物にも足りない部分があるが、その足りない部分はどこか共感してしまうことだらけ。
そんな、足りたい大人たちが愛おしく感じる作品。
人間ってそんなもんだよなぁ。でもそんなところも含めて人間味なんだよなぁって思わせてくれる作品だった。
そして、河相優実さん演じる女子高生の岬の純粋さとの掛け算で登場人物の愛おしさが増幅していく。
この足りないけれど愛おしい世界をずって見守っていたくなる作品だった。
愛おしい登場人物たち
人を好きになるって気持ち悪い
女子高生に「結婚してください」と告白された古本屋店主多田にはずっと好きな一花という女性がいて、その一花の旦那もまたウェディングプランナーと浮気をしていて、、という色んな人の恋愛の話。
相変わらず今泉さんらしい、人が人を好きになってもがく様子をダサくも愛らしくも描く話。基本的に『愛がなんだ』とやってることは変わらないけど、監督が城定さんだからか登場人物達とある程度距離が取ってあって見やすかった。『愛がなんだ』は近すぎてかなりホラーだったからな。
この一歩下がって「人が人を好きになる行為」を見させられると、友達の恋愛を見ているようでもあり、自分を見ているようでもあり、恥ずかしい。見ててなんであんなに恥ずかしくてイタイことできるんだろうと思うけど、その時は出来ちゃって、我に返った時その時のこと全部消したくなる。そんな痛点を刺激されまくった。
結局、ある人が言う「気持ち悪いです」という強い言葉が全てて、人の恋愛話って結構気持ち悪いなって思うところあるし、でもその感情は正しくてそう思ってる自分だって誰かにとっては気持ち悪くて。その「気持ち悪い」の先に「プライバシーですから」があって最高だなと思った。
恋愛のところだけでなく、かなり笑えるシーンもあり、さすが城定監督濡れ場もしっかりあり、場面ごとのトーンが全然違って飽きない。私が好きだったのは、日本で牧師への告解をやってみたらどうなる?が面白かった。確かに「御心のままに」ってね(笑)あとはやっぱり「下手くそ」最高!
一花は多田とのsexだけが好きで、岬はその行為はいらなくてただ一緒にいたいと言い、おそらく恋愛的な魅力はあるのだろう一花の旦那はsexのテクニックがないという。なんというか、それぞれが掛けてるピースを埋め合ってるようなちぐはぐさが好き。
なるほど、今泉力哉だ。
出だしは危なげなく、中盤は危うく、最後はきれいにまとめてくる。
これは、完全に今泉力哉のペースだ。
そこに、城定秀夫のエロが乗っかっているというところだろう。
爆発的ではないが、静かなペースで、人の感情を描いてくる。
たいていは、「はぁ、何それ?」という展開があったりするが、あくまでインパクトを狙わず、ある意味古典的に、ある意味普通に、サラリときれいにストーリーを展開させてくる。
しかし、今泉力哉の普通は、ただの普通ではないところが非凡なところだ。
海外で評価されることはないだろう。そして、超感動作をつくることもないと思うが、独特の立ち位置で、今後も作品を作っていくのではないかと思う。
次の「猫は逃げた」も期待して待とう。
ふたりの監督は見せ方を知ってますね
結婚式場のウェディングプランナーが新郎を誘ったら?という着想はピンク映画そのもの。実際の新郎は結婚に際して出席していただく上司の派閥が頭をかすめたり、ヤバいことを言わないスピーチ役の選定などで頭が一杯でそんな余裕はないので、よほどウェディングプランナーが魅力的で、新郎がどアホでない限りあり得ない設定ですが、楽しませてもらったので、その点は相殺させて戴きました。
古本屋の店主に歳の離れた若い女性が惚れるという設定はよくある設定。セックスがヘタかどうかがメインテーマになってしまった感があります。コメディ映画としては面白いけども、女性からしたらヘタでも愛していれば、濡れるし、感じるし、チン○ンついてりゃ問題ある?って思った人も多いでしょうね。確かに身体の相性は長い人生だから重要だけれども、風俗行ってもヘタはもっとヘタになるだけですよ。ほないこか(さとうほなみ)はもうバンド(ゲスの極み乙女)は辞めたのかどうかで、帰ってからカミサンと揉めてしまいました。つい、脱ぎっぷりのいい柴崎コウみたいだったと発言してしまい、ドン引かれてしまいました😫
美し過ぎるドラマーということでは文句ないんですけど。
下手っていうか…下手ですね
女子高生の岬は古本屋に通い詰め、店主の多田へ猛烈に求婚。
来店するたびにプロポーズの手紙を渡している。
一方、多田は一花のことが忘れられない。
その一花は亮介と婚約中。
結婚式の手伝いなど、何もしてくれない亮介に不満を抱いていた。
城定秀夫×今泉力哉なんてつまんないわけないじゃんか。
城定監督のエロスと今泉監督の男女間の空気作りが上手くマッチして、観たかったものをしっかりと観せてくれた。
お互いの足りない部分がお互いで補完出来てて◎
食い違ってなかなか1つに集約しない愛。
それぞれがすれ違ってもどかしくて腹立たしくて。
でもそういう不完全こそ愛なのかも。代用したり復讐したりするのは少し違う。
「結婚は相手の親と自分の親と生まれてくる子供たちのためにするものだよ」
どうしても愛を結婚という形に収めたがるけど、愛は別にあっても良いという、新しい愛の形を見つけられた気がした。
毎回、新感覚で独特かつ納得のいく恋愛観を提示してくる今泉脚本。
多田は岬にとって“ただ”1人の男性、一花はこれから“一家”を築く、とか勝手に思ってる。
本屋のお爺ちゃんとか逆上がりの親子とか主人公たちの隙間にいる人たちもなんだか良いよね。
内容やその他諸々の中で“群を抜いて”良かったのは、亮介を演じた中島歩。
最近よく見かける俳優さんだけど、今作で大好きになった。
低めの声と濃いめの顔立ち。
亮介という男は色気ムンムンでカッコいいのに、やってることがカッコ悪い。
クズすぎてどうしようもないけどなんだか憎めない。
彼のシーンはずっとニヤニヤしてた。
河合優実も個人的ベストアクト。
愛について深く切り込んだり神に縋ろうとしたりすれど、結果的にはコメディ。
結局は気持ち良いからとか、御心とお心を間違えちゃうところとか、下手ですねの件とか、声に出して手紙読むところとか。
会話の雰囲気がとても好き。
『猫は逃げた』も楽しみです。
ドロドロで緩くて清々しい
一方通行の恋心。何度振られても、時間が経っても、なかなか好きな気持ちを消せない2人の男女の想いが交錯していく様が、ドロ沼不倫や歳の差恋愛とは思えない軽やかさと独特の緩さで描かれています。
城定監督と今泉監督らしい自然体の会話劇により、人を好きになることの楽しさや切なさ、愚かさが、おかしみたっぷりに表現されています。
各登場人物の言葉じりや口元の緩み、ちょっとした仕草や目線など、細かなところから心情の変化が伝わり、常識的に考えたらヒイてしまうような行動をとっていても、愛着が湧いてくるのが不思議でさすがです。
終わり方のほっこりとした爽やかさや軽やかさも素敵で、ゆるりと余韻を楽しめる心地よい作品でした。
多田さんみたいな人いないかなぁ…
観ていて楽しかったです!
多田さんが高校生に少し気持ちが傾いたところはグッときました。
多田さんは何故一花のことが好きだったのか知りたかったです。
一花の旦那とウエディングプランナーもどうやってあんな関係になったのか知りたいです。
高校生の両親が家まで来たところはポカーンとしてしまいました^^;
ずっとみていたい
「群を抜いて」はショックだよ
愛という感情にセックスはどれくらいの影響を与えるだろうか。決定的なものにはならないまでも、結構重要だと思う。その頻度ややり方、してるとき終わった後の態度なんかに愛情が滲み出てしまうから。
肉体関係なんてなくても求婚してくる女子高校生と、彼氏の浮気の復讐のために肉体関係を求めてくる女性(昔好きで今でも引きずっている女性)の間で揺れ動く男の話という設定が面白い。
女子高校生・岬の一途な姿にグッときたり、気持ちよくてまた会いに来る一花になんか笑ったり、結構楽しんでしまった。一花の婚約者がセックス下手だってわかるシーンは笑えた。群を抜いてはないよな。
最終的にセックスを重視しない愛の形を(とりあえず)選んだ多田と一花。同級生の男の子がすぐに別の女の子を見つけたように、岬にも別のオトコが現れる可能性はある。一花も多田ではない男と割り切った関係を持とうとするかもしれない。そんな余地がある終わり方ではあるが、ほのぼのした感じでとてもよかった。
城定秀夫と今泉力哉、2人の合作がまだ控えている。期待感が高まってしまう。
二重とか初めて聞いたw
男のファンタジーです、都合よすぎてすいません。
スキルについての考察…チガウカ
下ネタ込みの傑作。向里祐香にさとうほなみ。河合優実1人を見に行って3人の女優に見とれて帰って来た。メガネっ娘向里祐香、全く知らない女優なれど自然な演技で惚れた。さとうほなみも女優としてみたのは初めてで良かった。
しかし河合優実に何度も求婚される瀬戸康史はなんともウラヤマシイ。
キャラとしては男前でマジメだが好きな女性には振り向かれない(面白くないと思われている?)古書店店主瀬戸康史、河合優美に何度も求婚される幸運もマジメ志向でお断り。さとうほなみのお誘いも断れる男(だけどスキルはある)。
一方で進む結婚話の新郎、人並みの軽さを持ち合わせた男前で、だからこそ落ちる罠と、だからこそわかってしまったスキルレベル(笑)。
ゆっくりズームアウトするホテルの部屋が、めちゃ笑えた。
違っていい
思ってたのと違ってメッチャ笑える作品だった。
脚本が今泉力哉さん。
河合優実さんが主演。
これが目的で鑑賞。
30才の古本屋の多田に惚れている、河合優実さん演じる16才の高校生の岬の二人のストーリー。
一方、結婚を間近に控える、亮介と一花に加え、ウエディングプランナー美樹の三人のストーリー。
この二つのストーリーが同時進行。
この繋がりの無い2つのストーリーが繋がると予想は出来るけど、繋がり方がドギツかった(笑)
河合優美さんがとても良い!
主演と言うこともあるけど今まで観た彼女の作品の中でも本作が一番良かった。
無駄に多いと感じたSEX のシーンもちょっとした伏線になってて大爆笑。
笑える場面、ほのぼのする場面、ちょっとシリアスな場面など色んな
シーンが満載で大満足。
ラストの引き出物のシーンも良かったなぁ~。
公園で子供が鉄棒で逆上がりするシーンも良かったです( ´∀`)
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