愛なのにのレビュー・感想・評価
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なるほど、今泉力哉だ。
出だしは危なげなく、中盤は危うく、最後はきれいにまとめてくる。 これは、完全に今泉力哉のペースだ。 そこに、城定秀夫のエロが乗っかっているというところだろう。 爆発的ではないが、静かなペースで、人の感情を描いてくる。 たいていは、「はぁ、何それ?」という展開があったりするが、あくまでインパクトを狙わず、ある意味古典的に、ある意味普通に、サラリときれいにストーリーを展開させてくる。 しかし、今泉力哉の普通は、ただの普通ではないところが非凡なところだ。 海外で評価されることはないだろう。そして、超感動作をつくることもないと思うが、独特の立ち位置で、今後も作品を作っていくのではないかと思う。 次の「猫は逃げた」も期待して待とう。
ふたりの監督は見せ方を知ってますね
結婚式場のウェディングプランナーが新郎を誘ったら?という着想はピンク映画そのもの。実際の新郎は結婚に際して出席していただく上司の派閥が頭をかすめたり、ヤバいことを言わないスピーチ役の選定などで頭が一杯でそんな余裕はないので、よほどウェディングプランナーが魅力的で、新郎がどアホでない限りあり得ない設定ですが、楽しませてもらったので、その点は相殺させて戴きました。 古本屋の店主に歳の離れた若い女性が惚れるという設定はよくある設定。セックスがヘタかどうかがメインテーマになってしまった感があります。コメディ映画としては面白いけども、女性からしたらヘタでも愛していれば、濡れるし、感じるし、チン○ンついてりゃ問題ある?って思った人も多いでしょうね。確かに身体の相性は長い人生だから重要だけれども、風俗行ってもヘタはもっとヘタになるだけですよ。ほないこか(さとうほなみ)はもうバンド(ゲスの極み乙女)は辞めたのかどうかで、帰ってからカミサンと揉めてしまいました。つい、脱ぎっぷりのいい柴崎コウみたいだったと発言してしまい、ドン引かれてしまいました😫 美し過ぎるドラマーということでは文句ないんですけど。
下手っていうか…下手ですね
女子高生の岬は古本屋に通い詰め、店主の多田へ猛烈に求婚。 来店するたびにプロポーズの手紙を渡している。 一方、多田は一花のことが忘れられない。 その一花は亮介と婚約中。 結婚式の手伝いなど、何もしてくれない亮介に不満を抱いていた。 城定秀夫×今泉力哉なんてつまんないわけないじゃんか。 城定監督のエロスと今泉監督の男女間の空気作りが上手くマッチして、観たかったものをしっかりと観せてくれた。 お互いの足りない部分がお互いで補完出来てて◎ 食い違ってなかなか1つに集約しない愛。 それぞれがすれ違ってもどかしくて腹立たしくて。 でもそういう不完全こそ愛なのかも。代用したり復讐したりするのは少し違う。 「結婚は相手の親と自分の親と生まれてくる子供たちのためにするものだよ」 どうしても愛を結婚という形に収めたがるけど、愛は別にあっても良いという、新しい愛の形を見つけられた気がした。 毎回、新感覚で独特かつ納得のいく恋愛観を提示してくる今泉脚本。 多田は岬にとって“ただ”1人の男性、一花はこれから“一家”を築く、とか勝手に思ってる。 本屋のお爺ちゃんとか逆上がりの親子とか主人公たちの隙間にいる人たちもなんだか良いよね。 内容やその他諸々の中で“群を抜いて”良かったのは、亮介を演じた中島歩。 最近よく見かける俳優さんだけど、今作で大好きになった。 低めの声と濃いめの顔立ち。 亮介という男は色気ムンムンでカッコいいのに、やってることがカッコ悪い。 クズすぎてどうしようもないけどなんだか憎めない。 彼のシーンはずっとニヤニヤしてた。 河合優実も個人的ベストアクト。 愛について深く切り込んだり神に縋ろうとしたりすれど、結果的にはコメディ。 結局は気持ち良いからとか、御心とお心を間違えちゃうところとか、下手ですねの件とか、声に出して手紙読むところとか。 会話の雰囲気がとても好き。 『猫は逃げた』も楽しみです。
ドロドロで緩くて清々しい
一方通行の恋心。何度振られても、時間が経っても、なかなか好きな気持ちを消せない2人の男女の想いが交錯していく様が、ドロ沼不倫や歳の差恋愛とは思えない軽やかさと独特の緩さで描かれています。 城定監督と今泉監督らしい自然体の会話劇により、人を好きになることの楽しさや切なさ、愚かさが、おかしみたっぷりに表現されています。 各登場人物の言葉じりや口元の緩み、ちょっとした仕草や目線など、細かなところから心情の変化が伝わり、常識的に考えたらヒイてしまうような行動をとっていても、愛着が湧いてくるのが不思議でさすがです。 終わり方のほっこりとした爽やかさや軽やかさも素敵で、ゆるりと余韻を楽しめる心地よい作品でした。
多田さんみたいな人いないかなぁ…
観ていて楽しかったです!
多田さんが高校生に少し気持ちが傾いたところはグッときました。
多田さんは何故一花のことが好きだったのか知りたかったです。
一花の旦那とウエディングプランナーもどうやってあんな関係になったのか知りたいです。
高校生の両親が家まで来たところはポカーンとしてしまいました^^;
ずっとみていたい
掴みから、不思議な展開でひきこまれ、 そのまま、静かにかつ、いろんな登場人物像が絡み合っていく。 途中途中でコミカルな演出とベッドシーンで、終始飽きがこない。 それぞれの登場人物もよく描かれており、全ての登場人物に好感がもてる。 また、書店のシーンなど、本棚から覗き込むカメラワークが心地よかった。 最後まで気になるし、飽きがこず、30代の自分にもいろいろと重なる、とても素敵な時間でした。 2023年劇場鑑賞101本目 2回目に鑑賞すると、タイトルの意味がわかってくる。 いろんな愛があり、どれも、等身大。
「群を抜いて」はショックだよ
愛という感情にセックスはどれくらいの影響を与えるだろうか。決定的なものにはならないまでも、結構重要だと思う。その頻度ややり方、してるとき終わった後の態度なんかに愛情が滲み出てしまうから。
肉体関係なんてなくても求婚してくる女子高校生と、彼氏の浮気の復讐のために肉体関係を求めてくる女性(昔好きで今でも引きずっている女性)の間で揺れ動く男の話という設定が面白い。
女子高校生・岬の一途な姿にグッときたり、気持ちよくてまた会いに来る一花になんか笑ったり、結構楽しんでしまった。一花の婚約者がセックス下手だってわかるシーンは笑えた。群を抜いてはないよな。
最終的にセックスを重視しない愛の形を(とりあえず)選んだ多田と一花。同級生の男の子がすぐに別の女の子を見つけたように、岬にも別のオトコが現れる可能性はある。一花も多田ではない男と割り切った関係を持とうとするかもしれない。そんな余地がある終わり方ではあるが、ほのぼのした感じでとてもよかった。
城定秀夫と今泉力哉、2人の合作がまだ控えている。期待感が高まってしまう。
二重とか初めて聞いたw
過去片想いを引きずる30歳独身古本屋店主と、彼に関連する人物達の恋と交わりの話。 16歳の万引き少女に告白されて求婚された主人公の話と、主人公が片想いをしている女性と婚約者の話を軸に進行していくけれど、恋愛映画というのかなこれは?w 一見怖いけれど、無垢で爽やかなマジメ少女の淡い思いと、対比にもならない大人のある意味割り切った快楽の欲求とw 恋愛映画は苦手だけど。対比にもならない話の繋がりとか、ところどころぶっ込む笑いがとても面白かった。
男のファンタジーです、都合よすぎてすいません。
R15の映画を今泉、城定お互い撮りあうという企画物らしい。友達か? 仕掛け人がいるならなかなか優秀な人だ。わたしは今泉に興味を持ち最近追っかけてる程度で城定は未見である。 古本屋の兄ちゃんと女子高生の恋バナかと思ったら大人の下半身問題が絡み浪漫ポルノぽく展開する。なかなか見応えのある作品になってます。 今泉監督の良さであり、悪さであるダラダラストーリーが進まない会話は綺麗に整理されており城定監督のテンポ感が上手く作用して奇跡のコラボかも。 この逆パターンが今から楽しみである。 城定監督の作品も最近まとめて見れるようなので観てみようかな。
皆が観れる映画なら良いのに
城定秀夫が監督+今泉力哉が脚本という事で気合を入れて観に行きました。 基本、ラブコメなのだが、S〇Xシーンが多すぎ。 そういう描写が無くても充分良い映画なのだと思う。 河合優美さんが良かった。
スキルについての考察…チガウカ
下ネタ込みの傑作。向里祐香にさとうほなみ。河合優実1人を見に行って3人の女優に見とれて帰って来た。メガネっ娘向里祐香、全く知らない女優なれど自然な演技で惚れた。さとうほなみも女優としてみたのは初めてで良かった。
しかし河合優実に何度も求婚される瀬戸康史はなんともウラヤマシイ。
キャラとしては男前でマジメだが好きな女性には振り向かれない(面白くないと思われている?)古書店店主瀬戸康史、河合優美に何度も求婚される幸運もマジメ志向でお断り。さとうほなみのお誘いも断れる男(だけどスキルはある)。
一方で進む結婚話の新郎、人並みの軽さを持ち合わせた男前で、だからこそ落ちる罠と、だからこそわかってしまったスキルレベル(笑)。
ゆっくりズームアウトするホテルの部屋が、めちゃ笑えた。
違っていい
愛がなんだ以降、リアルな恋愛映画?は年々増えているけれど、そのなかでも特に最近多い、すれ違ったまま終わるとか、最後スカして終わる、一見おしゃれだけど実は結構楽をしている一連の映画とは違ってよかった。ベッドシーンが半分で良かったかも…!
思ってたのと違ってメッチャ笑える作品だった。
脚本が今泉力哉さん。 河合優実さんが主演。 これが目的で鑑賞。 30才の古本屋の多田に惚れている、河合優実さん演じる16才の高校生の岬の二人のストーリー。 一方、結婚を間近に控える、亮介と一花に加え、ウエディングプランナー美樹の三人のストーリー。 この二つのストーリーが同時進行。 この繋がりの無い2つのストーリーが繋がると予想は出来るけど、繋がり方がドギツかった(笑) 河合優美さんがとても良い! 主演と言うこともあるけど今まで観た彼女の作品の中でも本作が一番良かった。 無駄に多いと感じたSEX のシーンもちょっとした伏線になってて大爆笑。 笑える場面、ほのぼのする場面、ちょっとシリアスな場面など色んな シーンが満載で大満足。 ラストの引き出物のシーンも良かったなぁ~。 公園で子供が鉄棒で逆上がりするシーンも良かったです( ´∀`)
館内に笑いがおこるコメディ映画
いかにも映画らしい映画で、みなさん真剣なところが見ていて笑えます。映画館内にもクスクス笑いが度々おきました。 コメディ映画(あえて断言します)なのに笑いを取ろうとしていないところが秀逸です。 瀬戸さん、河合さん、さとうさん、向里さん、みな見事ですが、なんと言っても中島さんが良い。 それにしても舞台となる古書店の雰囲気が素晴らしい。瀬戸さんと河合さんが並んで本を読んでいる最後のシーンは絵になります。 減点要素:後半に無駄なカットが入る。ダメ男を煙草を吸うことで表現するのは見飽きる。
心の求めるままに進みなさい。そうすれば必ず救われます。
さすが今泉監督(今回は脚本だけど)、こじれてるなあ愛が。ストーカーが健気に見えて、未練男がいじらしく見えてくる。ズルい男は嫌味よりも惨めさのほうが感じるし、サレ女は思考がよじれすぎてもはや正常を保ち切れていない。日常の世界の人間は、当然自分も含めて意外とみんなどこかこじれている、って思わせてくれる。その安心感は、なにかの薬かカウンセリングの効能のようだ。監督は城定監督で、なるほどちょっとハードなのはそのせいかもしれない。だから、体当たりシーンが多め。特に弾けてたこの女優誰だっけ?って疑問はエンドロールで解決した。ああ、あのバンドの太鼓叩いているコか。まあいいか。 でも待てよ、こんな厄介な人間関係もまたあんがい日常の世界か?友達の友達くらいまで広げれば、こんな話はありそうだもの。他人の話だと笑って聞ける。身近な話だと深刻になる。自分の話だと、真剣になるんだろうなあ。で、誰かに説教されるんだ。そして、こう叫ぶ、「愛を否定するな!」とね。たぶん、自分も。声に出すか出さないかは知らないけど。
完全に意表つかれた
瀬戸康史さん舞台挨拶目的で鑑賞に。本編は完全にオプション(スミマセン🙏) 不意打ちに面白かった( ; ; ) 完全に心持っていかれちゃいました。。。 日常をホームドラマのように描かれリアルなんだけど、どこか温かい。 真剣なんだけど笑える。通勤中に友達からのLINEに思わずふいてしまう感じ。 濡れ場もあり、AV映画のような場面も。 単なる愛を表現するためではなく、先に繋がる笑いの為、、、(笑) ミニシアター系でこんなに満足したのは初めてでした。 ついでに今泉さん作品は苦手なのですが、今回で見方が変わりました。 次は猫が逃げたを試します‼️ ※舞台挨拶付き上映
まさに 『愛なのに』 です。ベッドシーン多め(R15)のラブコメ。 (追記1)再鑑賞.多田の渾身の叫び 「愛を否定するな」 に拍手。(追記2) 「御心って神様のことじゃないの?」 一花 「えっ!」
多田を慕う岬の想いも、多田と一花との関係に対して多田が下す結論も『愛なのに』と思いました。 (追記) 以下、ただのことば遊び。 映画の中でそんな場面やセリフはないけれど例えば岬が 「私の多田さんへの想いはk『愛なのに』どうして分かってくれないの」 と言ったとする。すると岸井ゆきの・角田光代・今泉力哉の3人に『愛がなんだ』そんなのどうだっていいと一蹴されてしkまうのです。 ヽ(´▽`)/ (追記1) 再鑑賞 4/13(水) 多田(瀬戸康史)が叫ぶ渾身のひと言 「愛を否定するな」 に拍手。 (追記2) 再々鑑賞 4/22(日) 一花の思い違いがおかしい。 きょう1番笑った。 一花 「ナヌッ?、 御心って、神さまのことやったんかーい 」 ヽ( ゚◇ ゚)ノ 多田 「汝、カンインするなかれ」 ( ̄▽ ̄;) 2022/2/26(土) ☀️ city1 . . 4/13(水) ☀️ 新宿 武蔵野館 (4/8より入場者に猫シール) . . 4/22(日)☁️🌂 新宿 武蔵野館
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