愛なのにのレビュー・感想・評価
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「なのに」で畳み掛けられ、最後は…
正直、城定監督と今泉監督のコラボってどうなんだろう…と思って見に行ったのですが、完全に良い意味で裏切られました。至高のコラボレーションがそこにはありました。
メチャクチャ面白い作品です!
◎(sexが下手なのに)最後は結婚する
◎(昔のバイト仲間なのに)浮気の腹いせにSEXする
◎(JKなのに)男の方が本気で好きになりかける
◎(年の差あるのに)二人の純愛ぶりに胸がキュンキュンする
◎(誰が見てもいい男じゃないのに)JKを夢中にさせる
◎(絶対振り向いてもらえないのに)何度もアタックする
◎(仕事と顧客という至近の関係性なのに)不倫する
こういう、いろんな「なのに」パターンで語れるプロットをまぶしながら、畳み掛けるようにシーンを積み重ね、「(お前達にわかるはずないのに)愛を否定するな!!」のクライマックスに持って行く、物語の運び方の「巧さ」が最高でした!
積み重ねられた最後、「愛なのに」というタイトルが鑑賞後の気持ちにしっくりとシンクロする。
そういう多幸感と、何度も出てくるベッドシーンやそこに絡む台詞のリアリティで、本当に「にやにや」が止まらない映画体験でした。
ほっこり笑顔になれる映画♪
面白かったです!!
クスクス笑ってしまうところも散りばめられていて、
全く飽きることなく見終わりました☆
人を好きになる…て、
危ういんだな〜
どうしてもっと確実でしっかりしてて、
不動じゃないんだろう…
岬の愛だけは
真っ直ぐで一途で
不動であって欲しいなぁ…
スッキリしない
モヤモヤを感じてたけど、
最後は雲の切間から
お日様が差してきて
2人を照らしはじめた☆彡
よかった♡
映画は瀬戸くん目当てで見に行きました。
相変わらずのイケメン♡
追伸:多田さん、
真面目であんなにイケメンで〜
そして上手♡
魅力的すぎるでしょ!!
テーマの意外性。
怖いよねー 心ってさ…
あるわけないよなって言いたいけど、大概そうなんじゃないの?って思う。 冒頭に女子高生岬の話から始まるのは「これから始まる修羅場に気をつけろ!」みたいに振り返ると感じる。
愛とは? キリストも御心と言って明確な答えを出さないように、不確実なものに対してえぐってくるのが今泉脚本。 そもそも永遠のテーマだけど、かの監督の表現はハマるなー。
結果として個人に委ねられた愛のカタチはどうあっても「美しく尊い」ということだと解釈した。セックスの上手い下手、過ごした時間の長い短い、年の差は至極社会
的で陳腐だ。
もうすぐ50になる自分にとっても楽
しめたし、隣の70オーバーの紳士も爆笑しているということは普遍的なテーマなんだね。
あっという間の良作
郡を抜いて面白い
ほっこり
観る人を選ばない、案外エンターテインメントな90分間
不倫とか浮気の考え方・行動に関して「あるよね〜、なるよね〜」と個人的には共感がいっぱい。
自分を好きでいてくれる人に甘えて、自分勝手なやり方で自分を癒やして傷つける気持ちもとってもわかる。みんな人間臭くて大好き。
不倫・マリッジブルー等々大人な世界の恋愛と、一途に人を好きでい続ける純情な女子高生との交差がマーブル模様って感じで面白かった。
あとはやっぱり、下手くそに気づかないイケメン男性、いるいる過ぎるしめちゃくちゃ面白かった笑笑笑笑
私も、一言では言えないような恋愛・普通ではない形の恋愛をしてきたので、「愛を否定するな」という主人公の気持ちもわかる。本人たちが満足するまで、やってみればいいと思う。
ふふって笑える場面がちょこちょこあって、登場人物達の行動も真っ直ぐすぎておかしかったり、あるあるがたくさん散りばめられていたりで終始笑顔になれた!主人公の不憫すぎる展開はもはやコメディで、嫌な気持ちにならずに観られた。
女子高生と30歳という組み合わせに対して、両親の否定的な目や友人のそれはどーなのよという視線(たぶん)がきちんとあったので、現実的でよかった。
上映時間が3時間近くある邦画も多いけど、これは90分で短くすっきり観られて、飽きもなかったし中だるみする部分もなかった。
最初から最後まで次の展開が読めなくて、「次はどうくる…!?」と前屈みになって観られる純粋に楽しめる映画でした!
連作を連続鑑賞
今泉脚本/城定監督の「愛なのに」と城定脚本/今泉監督の「猫は逃げた」を連続鑑賞。
どちらも二組の男女の恋愛(SEX?)コメディに、異物要素として、前者はJK(河合優美)を、後者は猫をトッピング。
初めっからファンタジーとしてJKの告白をぶっ込んで来る今泉脚本と、後半に猫行方不明の種明かしというファンタジーを展開する城定脚本は、それぞれの特徴が出ているようで面白い。
役者はみんな素晴らしい。特に女優さんたちはみんな(河合優美除く)惜しげもなく濡れ場を披露しているが、個性が活きているし、中島歩のダメな感じも笑える…ww
そして河合優美はファンタジーをギリギリ地上に繋ぎ止める良い芝居だったと思う。
「今年ベスト!」みたいな映画ではないが、時々思い出してクスクス笑えるような映画。
そして、向里祐香と手島実優は今後も注目したい。
映画を見るときのそのメンバーは一つのチームであるとかつて松本さんが...
城定秀夫監督のピンクと今泉力哉監督のポップ、いい塩梅で交じり合う
待ちに待った「城定秀夫監督×今泉力哉監督」のL/R15。乳房のような色に顔を赤らめつつ、滑稽で秀逸な世界に溺れる。好き。
ピンク映画を多く撮る城定秀夫監督だが、私は『欲しがり奈々ちゃん』しかピンクなのは観たことがない。この作品だけを取って言えば、濡れ場と前後の雰囲気の撮り方が上手い。背徳感が宿り、滑稽な人間の姿を映し切る。物陰に隠れたり、カメラを引いてみたり…。よく「体を張った」なんて表現を使うが、そんな表現が似つかわしくない気すらしてくる。何より、彼らのバックボーンがいい塩梅にハウリングし、その不器用な姿に笑みが溢れる。
少し大人になったのかもしれない。そんな風に自分のことを思う。「恋」ではない、「愛」なのだ。具現化することは難しい感情が、こんがらがりながら顔を出す。好きや嫌い、身内と他人、過去と今…。今泉力哉監督の持つ恋愛相関がポップに機能しつつも、城定秀夫監督の映すカラーは少し苦い。その不釣り合いで凸凹した中に、その突起がなんとも気持ち良い。会話劇として生きつつ、身体の交じったピンクさが何とも面白い。
そんな不器用で器用な主人公は、なんと瀬戸康史さん。キャスティングが何とも憎いし、器用な人のダメな感じって魅力的に写る。河合優実さんがミューズになり、さとうほなみさんが不安定な心模様で混ざり合う。そして、中島歩さん。想像以上のクズだった(笑)。向里祐香さんのキレあるセリフには1本。なんでかいい余韻がする。
お次は『猫は逃げた』ですか。思ったより混ざらない、まさにL/Rって感じ。これまた楽しみ。
前作との違和感
今泉監督の作品はいつも見ているため
友達と見に行きましたが、
前作とは違い
どういう系統なのか最後まで分からずでした。
映画にあまり関心がない友達だったということもありなんか難しかったわと言っていました。
大量の濡場と対比するように
高校生が主人公を思う気持ちがピュアなのを伝えたいのかなと思いましたが、最終的に親が出てくるシーンでは矛盾点やツッコミどころが多く前作のような感動はなかったです。
ところどころくすっと笑えるようなところはあり
猫はにげたの出演者が出てました。
けっこうよかった
主人公がとても落ち着いた人物で、女子高生に言い寄られても浮かれない。実際警察沙汰になる極めてややこしい問題なのでそうあるべきだが、ご両親に怒られる。かつて好きだった女性が、婚約者に浮気されて、主人公とセックスをするとそれまでのカリカリした性格じゃなくなる。すごくいいことだと思う。みんなどこか一つくらい大きな負い目を背負って、大上段に立たずに生きていくのが平和ではないだろうか。
(事実上)2部作と考えると、猫が出てくるところの意味は分かりづらいかも…。
今年73本目(合計346本目/今月(2022年3月度)15本目)。
大阪市では1週間遅れのミニシアターにて。
本編自体は、「猫は逃げた」とはリンクはしていませんが、セット扱いで扱われることが多く(公式サイトでも相互にリンクされている)、こちらの作品にも猫は出ます(主人公を誰に取るかは難しいにせよ、古本屋の方が飼っている猫)。ただ、出るだけで何らかの意味があるのか…というと、こちらの作品にはおそらくなさそうです(「猫は逃げた」のほうはあるのでしょうね)。
もともとR15という扱いで、それも「大人の営みの描写がPG12を超える」という趣旨ですが、R18まではないという扱いです(なお、誰を主人公に取るかは微妙にせよ、主人公の子との行為自体は明確な描写なし。さすがにそれまで描写するとR18扱い?)。
趣旨的にどう取るかは…。単純な恋愛ストーリーに「ちょっとしたエロティック」という見方も可能ですが、(正しい意味での)フェミニスト思想(男女同権思想)が背景にあるように思われます。この手の映画(特に、さらにPG12以上つくような映画)は概して、「男性が主で女性が従」という「伝統的な」とらえ方で描かれるものが多いですが、本映画は「明確に」そうなっていないからです。
その意味では、そのような思想が背景にあって作られたのではないか…という見方も可能ではないか…と思います(いくつかの解釈はありそう。恋愛の在り方がどうとか、途中に出るキリスト教がどうこうといったお話など)。
下記、気になったところです。
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(減点0.3) 当然に、「親は子供に宛てられた手紙を理由なく開封できる」のではありません(そのような明文規定はありません)。あるのは「成年後見人が、成年被後見人にあてられた郵便物の開封」(860の3)で、さらにその場合でも「後見行為に関係しないものは被後見人に速やかに交付する」扱いです(860条の3の2)。
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※ この規定は、成年被後見人というのは、「精神上の障害により判断能力を欠くとし、家裁から後見開始の審判を受けた人」であるところ、そうした人が、勝手に高額な契約を結んだりすることをあらかじめ回避する、という「予防的な意味合い」がかなり強いです(そうした人にも、憲法が要請する通信の自由は当然あるので、「関係ないものは本人に返せ」と民法でも但し書きで書いているのです)。
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もちろん、親権一般の考え方や常識論で考えれば、3~9歳くらいの子の手紙を親があけるのは、どこの国でも当たり前だし(そもそも2~3歳では読めないし、逆に親が開けないほうが親権を行使していないといえる)、民法上なくても、当然に存在する親権一般の考え方です。ただ、主人公(誰にとるかは難しいですが、女子高生の子)は高校生であり、何度も届いているという事情が「描写されない」のに、「たまたま開けたらなんだこりゃ」って「本人にも確認せずに」「突然当事者に」おしかけるのは、これはどうなのか…というところです。親権にも自ずと限界があるからです(3~5歳、8~10歳の子に対するそれと、16~17歳に対する親権の取れうる行為は、常識論的にも社会通念上も全て当然違う)。
もっとも、これを理由に家族同士でもめることはあっても裁判になることは「理論上」あっても、日本では「家族同士で裁判・調停をする」というのは事実上タブー扱いで(戦後でも数えるほどしか存在しない。離婚などは別)、それをもって「親は17歳(令和4年4月から、18歳で成人になります)の手紙まで好き勝手何でも開けていいんだね」というように取られれかねず、配慮不足かなぁという気がします。
※ 要は程度問題で、「明確に何度も意味不明の手紙が子に届く」ような場合、親が開封してしかるべき対応を取るべきものであり(未成年誘拐などが想定できるため)、「高校生程度の子と成人の子の「数回の文通まで」いちいち、「本人に一応の確認もせず」関与されるいわれはない」というものです。
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2022年最も秀逸なエンディング
2022年劇場鑑賞13本目 傑作 78点
昨年から楽しみにしていた今泉監督の作品。
結論、昨年のまともじゃないのは君も一緒に近しい作品という印象。
四角ないし六角関係で織りなす愛する側と愛される側の話ですが、上記の作品も四角関係でインとアウトの関係がそれが次第に逆になって行ったり、その恋模様を描いているという点で、脚本やテーマの組み立てが似ていると思った。
当作品のことで言ったら今泉さんでは当たり前になってきた会話や空気で感じるユーモアの笑いは相変わらず健全で、以前の作品よりより性描写に力を感じた。
瀬戸康史と女子高生、その思い他人から常連客の老人との掛け合いはまさしく街の上でを誰しもが彷彿するでしょう。笑
最後の落とし方で、もらったお揃いの茶碗をその場で女子高生にあげるシーン、秀逸でした。
是非。
城定監督作品にハズレないなぁ
今泉作品の「街の上で」は大好きな一本。多田くんの佇まいに青くんを重ねてしまいました。あぁ、彼の10年後はこんなかなぁ?なんて・・・。それはさておき、い「街の上で」の微妙な人間間の心の重なりやすれ違いとコミカルな話に、城定監督の「エロ」と「熱さ」が融合したような作品でした。めちゃくちゃ良かったなぁ。身体と言葉と態度を重ねることで表現されていく男女関係がとにかく伝わってきます。やっぱり身体の関係は恋愛、愛情とは切ってもきれないんですよね。
本作は様々な一方通行の愛が描かれていきます。その一方通行のベクトルがかすりながら、交わりながら、否定されながら、マーブル状に絡まってゆったりとコミカルに描いていきます。そして、わすれちゃいけないちょっぴりの熱血。城定監督って「熱血好き」なんじゃぁないかなぁ?なんて勝手に思ってます。スポ根青春漫画のような熱さです。昨年いくつか拝見したピンク映画含めて「青臭い熱さ」を感じるんですよね。倒錯した性でも女教師や人妻の欲望でも、高校生の演劇への熱でも。とにかく正直で熱い方なんだろうなぁ・・・なんてこれまた勝手に思ってます。それが表れているような気がします。特にクライマックスの多田くんのセリフにグッときたなぁ・・・。文系も熱いんだぞ。でもって、ほろ苦いんだぞ。
そして演技陣が皆さん見事なんですね。いいなぁ。揺れ動く心を演じられるのって素晴らしいなぁ。河合優美さん、、、良いですね。あと、個人的には片想いの高校生の彼がかなり愛おしかった。
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