「【どんなに困難な事が起きても、頼りなき兄二人を助けるしっかり者の妹の姿を自然に描き出した作品。けれど、その妹にある事実が告げられて・・。】」ローラとふたりの兄 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【どんなに困難な事が起きても、頼りなき兄二人を助けるしっかり者の妹の姿を自然に描き出した作品。けれど、その妹にある事実が告げられて・・。】
■フランス西部の都市・アングレーム。
弁護士のローラ(リュディヴィーヌ・サニエ)には神経質な眼鏡士のブノワ(ジャン=ポール・ルーヴ)と職人かたぎで不器用な解体業者のピエール(ジョゼ・ガルシア)というちょっと困った兄がいる。
ある日、ブノワが3度目の結婚式を行うことになるが、大遅刻をしてきたピエールの失礼なスピーチが原因で兄弟喧嘩が勃発し…。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・しっかり者の、妹ローラが、すこーし、社会的に馴染めない兄二人を、陰ながら支える姿が、ごく自然に描かれている作品。
ー 大きな物語の起伏はないが、仏蘭西映画の基本であるよね、人間関係の細やかな機微を描くスタイル。ー
・そんなローラに病院で告げられた事。
ー 貴女は、子供を持つことが出来ません・・。ー
<その事実を知った、兄二人が、彼女を支える姿。
それまで、妹にえられてきた兄二人が、妹を支えようとする姿が、人間の善性を感じさせる作品。
いかにも、フランス的な繊細なヒューマン性溢れる作品である。>
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