ジュラシック・ワールド 新たなる支配者のレビュー・感想・評価
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追記。批判はあれどシリーズとして良いと思う。直感的に楽しむべし。裏のテーマはエグイ。
観るアトラクションこと、ジュラシックシリーズの最終章です。
楽しみ方も過去作と全く同じで、「ティラノサウルス!トリケラトプス!プテラノドン!」と素直に恐竜を楽しめる方なら見て損はありません。
序中盤のホームドラマ的な説明はやや退屈ですが、数々の恐竜の迫力が娯楽として分かりやすく、思わぬ生態・予想外の行動・登場人物たちの対処法などなど興味をそそられ釣られつつ、一気に最後まで見せられたような映画でした。
難点は、科学的考察や現実的な辻褄を重要視される方には向かない映画かと……
本作に限らず、ジュラシックシリーズのテクノロジーは映画的です。
「シリーズお約束」としてメタ的に割り切れないとツッコミどころが多すぎて冷めます。
映画単品として観るならツッコミ所で星3.5ぐらいの評価になってしまうと思います。
逆に、アトラクションとして直感的に楽しめるなら文句なしの出来上がりです。
私は一応全シリーズ観てはいるものの、登場人物までははっきりとは覚えていませんでした。
ストーリーは追えてはいるものの細部は忘れているという、半分初見のような状態での視聴でしたが、各々の前作が何となく推測できるような作りになっていましたし、予想もちゃんと出来ながらも物語を楽しめるいい塩梅の分かりやすさになっていたと思います。
あ、中盤の街中カーチェイスはまさかの軽トラでした。しかも右ハンドルの日本車仕様という。
そしてラストシーンのバトル前には、作品を象徴するにくい演出も……!!!
そこそこ複雑ですが直感的にわかりやすい映画なので、近年まれにみる子供から大人まで楽しめる映画ではないでしょうか。
むしろ「恐竜に興味があってちょっとマセている小学校高学年くらいのお子様」ならぶっ刺さるくらいに楽しめそうな気もします。
時期的にも夏休みですし、制作側もそれを狙ってる気がしないでもない。
大人の方々でも、これを切っ掛けに夏の自由研究として恐竜考察してみるのもいいかもしれません。
8/2追記
共存のテーマはどこ行った!?的な感想が多くて思ったことを少々。
本作を観て、昨日今日とシリーズ前作を見直しました。
そして改めて今作を考え直して思ったのですが、やっぱり単純な面としてやってることはシリーズ通して同じだと思います。
テーマ云々は別にして、単純なエンタメとして「恐竜を楽しむ」「映画館で映像体験を楽しむ」ことに関してはシリーズに連ねる名作(or良作)の部類だと思っています。
少なくとも映画料金分は楽しめますし、映画が終わった後に単純に「恐竜凄かったねー!」と感想を交し合うにも問題ありません。
「単純な面は」です。
対して、副題にリンクしてくる裏の複雑なテーマですが、あえて言うなれば「破壊」でしょうか。
良くも悪くも本作は前作「炎の王国」の後の世界を描いている一方で、人間の生活圏に恐竜が出現した、以上のことは描かれていません。
野生動物が野生恐竜に置き換わったとか、保護動物に保護恐竜が加わったとかその程度です。
ただ考えてみれば当たり前で、自動車に電車に飛行機にと機械があふれている現代において、恐竜と人間が共生する社会といっても共生の隙など無いのが現状でしょう。野生動物との共生にも苦労しているというのに。
どう足掻いても食物連鎖の混乱となり、環境破壊となってしまうのがオチです。
本作の問題ともなっている「イナゴ」は、環境を破壊する恐竜たちのメタファーとなっているのではないでしょうか?
作中では恐竜を売買する闇ブローカーも登場しますが、恐竜を調教して生物兵器として売ろうとした武器商人としてのバイオシン社も登場します。
どこまでも悪どいバイオシン社ですが、こうして「恐竜を調教して生物兵器としようとしたこと」と「イナゴを操り食糧事情を支配しようとしたこと」は重なるものがあります。
恐竜とイナゴ。主人公(視聴者私たち)とバイオシン社のルイス氏。
共生の為に恐竜の保護区を決め、なんとかコントロールしようとする作中社会ですが、イナゴをコントロールしよとして自滅したルイス氏の様な末路にならないと断言することができるでしょうか?
しかもルイス氏は最後、恐竜に喰われるのではく、毒(?)の様なものによって死んでいます。
破壊者に喰われるのではなく、破壊者の毒によって死ぬ。
これが意味するものは、果たして何でしょうか?
映画視聴後、様々な感想レビューを拝見していますが、それでも私の評価は変わりありません。
劇中は頭を空っぽにして「見るアトラクション」として楽しむことができ、視聴後は様々な考察がとっても楽しい本作ジュラシックワールド。
私は大満足の一本でした。
ただ唯一の不満点を挙げるとするならば……
「ブルーの活躍ももっと見たかった」というのが本音です。
ジュラシック史上最大の肩透かし
恐竜映画の金字塔であるジュラシックパーク、テーマパークの完成と崩壊を描いたジュラシックワールドを締めくくる最新作。
鑑賞後、真っ先に感じたのが「期待しすぎてしまった」だった。
前作クライマックスで恐竜達が世界に解き放たれ、日常に恐竜がいるシーンにはとんでもなく興奮し、加えてジュラシックパークシリーズのグラント、サトラー、マルコムが満を持して集結することもあり、興奮度MAXで本作を鑑賞した。
しかし、いざ蓋を開けてみると、これまでのシリーズの焼き直し感が否めず、前作の壮大さが失われているように感じた。
せっかく前作で舞台の可能性を大いに広げているのにも関わらず、結局舞台が1つの拠点に収まっていて勿体無さを感じてしまった。
確かに難しいと思うが各地で暴れ回る恐竜達をもっと観たかったと思う。
また、多くのレビューで書かれているが、巨大イナゴにフォーカスしすぎて恐竜が弱くなってるのも納得いかなかった。
しかし、ジュラシックパークキャストとジュラシックワールドキャストが集結するファン歓喜の激アツな展開とこれまでのオマージュシーンもあり、ファンサービスは満点だったように思う。
だからこその肩透かし感だったと思う。
ジュラシックワールド影の王者モササウルスの活躍が少なすぎるのも納得いかないポイント。
ジュラシック・オールスターズ
神からペットへ。
2022年。コリン・トレヴォロウ監督。シリーズ完結(と言われている)だけに、これまでの登場人物を再登場させてそつなくストーリーをつくっている。ある会社が遺伝子研究によって恐竜を蘇らせたものの、手に負えなくなったため、恐竜たちは保護区へ。共存を探る一方、遺伝子研究の成果を実用化できないかを探る企業がいて、、、という話。
誘拐から救出へ、その過程で仲間が集まり、話の核心(大きな目的)が見えてくる、そして、副産物として愛が芽生える、という定番の物語。まだまだいくらでもひねれたが、親子の物語へと収束するためには仕方なしか。恐竜について新しい発見を織り込んでいくのはシリーズのお約束だが(今回は鳥型の肉食恐竜が大活躍)、血のつながらない家族とか単性生殖とか、家族観も大きく更新している。
神のように不可知で恐ろしい恐竜イメージから、今回の擬人的でペットのような恐竜へ。「ゴジラ」がたどった軌跡と同じ道をたどったシリーズだった。
完全なる集大成!今までありがとうございました!
第1作目から、かかさず映画館で鑑賞してきました。
ジュラシックパーク1を映画館で観たときの興奮は今でも忘れていません。
それ以来、すっかり恐竜の魅力に取りつかれて、いろいろ恐竜のことを調べるようにもなりました。
29年前から、いろいろ実際の恐竜に関して新たな発見もあり、映画でもいろいろ新種が出てくる度に興奮しました。
今作は、ジュラシックパーク時代のキャストも次々と出てきて、旧作からのファンも楽しめる作品だと思いました。
ハラハラドキドキするシーンもてんこ盛りです。
ラブトル(ブルー)の親子がすごく愛らしくて、最後に無事再開できたときには涙してしまいました。
悪い集団ラプトルに追い掛け回されるシーンは手に汗モノです。まさに必見です!
映画の最後に、故メイジーママの残されたVTR内で人類に対するメッセージがとてもグっとくる内容のもので、戦争なんてしちゃいけないよなーってつくづく思います。
あと、今回ジャンボイナゴが主軸になってくるので、虫嫌いの人は苦手かも?
けっこう顔のドアップとかリアルで生々しいです。
これで最後なのは本当に寂しいので、また新3部作やってくれないかなーなんて思ってます。
タイトルと結末の矛盾
すごく楽しみにしておりましたが、ガッカリです。まずは話が絶望的に面白くないということ。
ジュラシックパークで恐竜に対して感じた感動や恐怖を我々はあまり感じなくなっている。そしてジュラシックワールドのワクワクや絶望感すらも感じづらくなっている。そんな中で今作では、平凡なストーリーが繰り広げられている印象。
旧キャストに関しては、出てきたことは嬉しい。が、彼らである必要がない無理矢理キャスティング感が否めず。旧キャストで物語に絡んでいるのはBDウォンくらいではないでしょうか。
そして表題の件。サブタイトルは"支配"だが、ラストのナレーションは"共存"をアピールしている。支配と共存は意味が違う気がするので、よく分からない終わり方だなって思うのは私だけでしょうか?
以上、期待が大きかった分絶望も大きい。スピルバーグが監督していたら、と思ってしまいます。
お疲れ様でした
共存は不可能
映画館で初めて観た映画がジュラシックパーク。
映画館で観た時の恐怖は半端なかった(笑)
ハワイで撮影現場を見たときも、
ほんとに恐竜が現れそうな場所でした。
そういう思い入れもあり、ずっとシリーズは観てきましたが、
恐竜を題材にする物語は映画館で観ると面白い。
ただ、恐竜映画を作り続けるとなると
どこかで方向転換はしないと厳しいだろうなと
勝手に想像しながら、観てましたが
結果、共存という選択に至ったかぁという感じですね。
なので、恐竜よりも人間メインになったのが
少し寂しい気持ちにもなりました。
そして流れはいつもと一緒です。
恐竜との共存はどう考えても不可能…。
食物連鎖のバランスが崩れすぎる…
そんな変に真面目に考えながら、
特に揺さぶられることなく終わってしまいました。
※エンドロール後のおまけはありません
これ必要か
あまり期待しなかったけど、この話必要かと思う作品。
序盤のアクションシーンは中々見せるとこ有りですが。
テーマは恐竜も人間のクローンも生きる権利があると言うことなのかな。
共存して行くことが大事であるとか。
でも、この世界の恐竜は私利私欲で産み出された物では無かったのかな。
最初のジェラシックパークの反省は丸でないのかね。
作品は良く出来てるけど、これでホントにいいのかね。
人類と恐竜の共存は可能なんですかね?
序盤やたら喰われてたけどね、人間たち。
恐竜たちと生きていく
“ジュラシック・シリーズ”が公開された夏、あのテーマ曲を劇場大スクリーンで聞くのが好き。
遥か太古の恐竜時代へタイムスリップしたようなハラハラドキドキのアドベンチャーをたっぷり堪能した後、余韻と高揚感に浸らせてくれる。
そんな興奮や感動とも、暫くお別れ。…いや、最後。
“ワールド”となってから7年。“パーク”が開園してから実に足掛け30年。
恐竜時代が終焉したのと同じく、このシリーズにも完結の時が…。
前作のラストで世界に解き放たれた恐竜たち。
あの決断は正しかったのか、過ちだったか…?
シリーズ最大の衝撃のラストから4年。恐竜たち人間たち、そして世界はどうなったか、気掛かりだった。
北の海、大空、大荒野、森林、雪深い土地…恐竜たちは太古の昔のように世界中に棲み着いていた。
恐竜たちの存在は時にトラブルや事故を起こす脅威となり、そんな恐竜たちを一部の人間は闇取引し…。
恐竜と人間、共存の道を見出だせずにいた。
そんな中、世界から行方を追われているのが…、
クローン少女のメイジー。恐竜と等しいくらい稀少な存在。
彼女は今、オーウェンとクレアが保護者となり、人里離れた雪深い地で暮らしている。
二人は世間からメイジーを守っているのだが…、メイジーにとっては以前のロックウッド邸と同じ自由の無い隔離された生活。多感な思春期故。
彼らの元に、時折訪問者が。ブルーと、その子供(後にメイジー命名“ベータ”)。
ある日、メイジーとベータが謎の集団に誘拐される。
オーウェンとクレアは僅かな手掛かりや協力者の情報を得て、救出に向かう…。
時を同じくして、アメリカ中西部の農場で、イナゴの大量発生による被害が頻発していた。
しかもそのイナゴは普通のイナゴではない。巨大なイナゴ。自然に生まれたものでないのは明らか。
それを不審に思い、調査を続けているのは…
エリー・サトラー。
彼女は旧友に協力を求める。
アラン・グラント。
二人は旧知の人物のつてで、ある企業に潜入する。
イアン・マルコム。
マルコムは前作にも登場していたが、サトラーとグラントは『Ⅲ』以来21年ぶりにカムバック。
この3人揃っての登場は、『パーク』第1作目以来となる。
勿論演じるは、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム。
3人が同じ画面に映った瞬間は感慨深い。『SW』新シリーズでは叶わなかったルーク、レイア、ハン・ソロのスリーショットを、こちらのシリーズは叶えてくれたかのよう。
今回の目玉の一つであり、シリーズのフィナーレを飾るに相応しいビッグプレゼント・キャスティング。
話は『ワールド』キャストと『パーク』キャストのエピソードが交錯して進行。
『ワールド』キャスト側は…
情報を頼りにメイジーとベータを追って、オーウェンとクレアは地中海・マルタ島の闇マーケットへ。密売人たちとの争いの中、恐竜たちが放たれ、バイクに乗ったオーウェンはアトロキラプトルと激しいチェイスを繰り広げる。まるで『ワイルド・スピード』か『ミッション:インポッシブル』のような、街中で繰り広げられる迫力のチェイス。
今回、アクションの激しさはシリーズ随一。中でもこのシーンは見せ場の一つ。こちらはアクション・パートを担う。
『パーク』キャスト側は…
巨大イナゴの謎を追って、名目上はマルコムからの招待で、サトラーとグラントはある企業に潜入。
秘密の地下ラボで証拠を入手。さらに、捕らわれの身のメイジーとベータとも出会う。脱出しようとするが、古い坑道に迷い込んでしまう…。
まるでスパイ映画×『インディ・ジョーンズ』風。年は重ねたが、まだまだ奮闘。こちらは陰謀サスペンス・パート。
グラントらが秘密を探る企業。
オーウェンらがメイジーの行方を追う内辿り着いた企業。
“バイオシン”。
インジェン社のライバル企業で、今はイタリア・ドロミーティ山脈に広大な“サンクチュアリ”を造り、恐竜たちを自然の姿のまま保護している。…一見は。
そう。シリーズに登場する大企業には、必ず裏あり。
表向きは恐竜保護に尽力しているが、実態は、恐竜の闇取引に関わり、インジェン社から引き抜いたウー博士の遺伝子組み換えで造り出した巨大イナゴで世界中の食糧バランスを壊し、そこから漁夫の利を得ようと目論む。
シリーズ最悪の陰謀劇&悪徳企業と言っても過言ではない。
そのCEOは…
ドジスン! ドジスンじゃないか!
名前を呼ぶなと注意はされなかったが、この名前にピンと来た方は、シリーズの通。
『パーク』第1作目の序盤で、ネドリーを買収し恐竜の胚を盗むよう指示出していたアイツ!
演者は違うが、グラントらと共にシリーズにカムバック。あの時は下っ端のようであったが、今回は世界的大企業のCEOへと、出世したね~。
にしても、シリーズのフィナーレの黒幕に引っ張り出してくるなんて、マニアック。あの缶や企業内にネドリーそっくりのおデブちゃんや、ネタバレだがドジスンの最期がネドリーと同じで、ファンならニヤリのネタ。
クライマックスでは、オーウェンらとグラントらが合流。『パーク』と『ワールド』が本当に一つになったような感覚。団結して危機に立ち向かう。
映画2本分のようなボリューム。
クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードら続投キャスト、新キャスト、カムバック・キャストら豪華共演。
王道なネタ、通なネタ。アクション、スリル、CG…。恐竜たちも大暴れ。
バイオシン社の陰謀を暴き、メイジーとベータを助け出す事は出来るのか…?
恐竜と人間、共存の世界は…?
勿論面白かった。
でも、これでシリーズの集大成、完結編で満足したかと問われると…
シリーズを好きな順番に並べると、『パーク』→『ワールド』→『ロスト・ワールド』→本作→『炎の王国』→『Ⅲ』って位置。
正直、難点や不満点、物足りない点や期待外れな部分もあり、個人的には大満足のフィナーレとは至らなかった。
人間たちのドラマやアクションは見応えあり。
でも、かなり人間たちに比重が置かれていて、思ってたより恐竜のシーンが少ない。人間と恐竜双方がバランス良く描かれていると言うより、人間側のドラマに恐竜がちょいちょい絡んでくる感じ。
なので、恐竜映画を見ていると言うより、クリス・プラット主演のアクション映画を見ているかのよう。
『ワールド』キャストと『パーク』キャストの共演は嬉しいが、巧みにドラマが展開しているとは言えず、行き当たりばったり感も強い。
『Ⅲ』の時からティラノサウルスを超える凶暴巨大恐竜の登場が定番。前2作のようなハイブリッド恐竜ではなく、実在した最大の肉食恐竜、ギガノトサウルスなのは良かったが、あまり脅威を感じられず。クライマックスのティラノとのバトルも、『ワールド』のvsインドミナス・レックスより興奮せず。
お馴染みのテーマ曲。グラントらの登場シーンに使用されグッとはしたが、出来ればいつものようにエンディングでたっぷりと聞きたかった。マイケル・ジアッキノによる音楽も悪くないんだけど、本編を観た後、やはりジョン・ウィリアムズによるあのテーマ曲を聞いて余韻に浸るのが楽しみだったんだけど…。
で、最大の難点。一応最後、大団円とそれなりのハッピーエンドを迎えるんだけど…
結局、何が解決したの…?
バイオシンの悪行は挫かれたものの、まだまだ解決してない問題も多い。
それを切り開くような希望を匂わせ、恐竜との共存も観客へ委ねたまま。
これだけフィナーレの期待を煽っといて、何か宙ぶらりん。
って言うか、恐竜との共存だって、それこそ第1作目から投げ掛けていたテーマ。
本作だけの目新しさは無い。今回アメリカでの批評は鈍く、その中に、同じ事の繰り返しという評があったが、う~ん、同じ意見を感じてしまった。
ところで、“新たなる支配者”って…?
恐竜? 人間? クローン? それともイナゴ…?
こちらもカムバックしたコリン・トレヴォロウ監督、シリーズ最後の最高の作品を作ろうとして、意気込み過ぎたか…?
シリーズのフィナーレに難点を多く述べてしまったのは残念だが、かと言ってつまらない訳ではなく充分楽しめたし、シリーズが好きな気持ちは変わらない。
今回初めて知った恐竜たちは勉強になった。
世界中に棲息する恐竜たちは、これぞ本当に見たかった“ジュラシック・ワールド”。
同じ事の繰り返しは同じ過ちを繰り返す人間や科学への警鐘。そう考えれば、シリーズは一切ブレていない。
解決出来ぬ難題。共存は出来るのか…?
これは人と自然、人と他の生物、また世界中の人と人…この現代世界に生きる私たちへの課題。
戦争やコロナなど直面している難題。
今すぐの解決は無理かもしれない。しかし一歩一歩、人は解決へ実現させると信じている。
思えば、『パーク』第1作目の恐竜たちに興奮と感動してから、誰もが誓った筈。
この恐竜たちと生きていく、と。
恐竜たちと私たち人間の世界は、終わらない。
ジュラシックシリーズ完結?
画はいいけど本がどうも物足りなかった気がする。
「こういう事態ならこんな背景もあったろーなー」「この人たちはこんな想いをしたろーなー」を察するに容易いけど、そこは描いてくれ!ってシーンが何箇所かあった。
あと最後の着地点そこじゃなくない?とは思った。
ただ、やっぱり前期作の博士陣の出演は上がったし、cgの迫力も流石の一言。
期待値を上げすぎた、、
細々とした不満点はいくつかありますが、大きな不満点は3つ。
一つ目は恐竜映画なのに、イナゴを主体にしてストーリーが進む点。行き過ぎた科学力を持て余す人類への警鐘というシリーズの根底のテーマには沿われているとは思いますが、映画館へと足を運ぶ私達は恐竜のお話を見たいんです。
最後の作品と銘打たれた作品なのに恐竜よりも虫の脅威を大々的に押し出したストーリー展開には残念でした。
せっかく恐竜と人類が共存して生きる世界という最高にワクワクする設定が存在するのに何故虫を、、
二つ目はレクシィの立ち回り
これまでのシリーズで魅せてくれた威風堂々しとした姿を期待していたのですが、鼻先齧られて尻尾巻いて逃げたり、ポッと出の新顔恐竜に便乗してイキリ出したり、格下げというか、小物感が否めませんでした。
POPアップ展の資料やパンフでは戦いから引かないとか、究極の捕食者〜とか書かれてたのに、、
シリーズ一作目から活躍し続けた彼女。
最終作でもう劇場で観ることが叶わないのだから、女王としてカッコいい、痺れる姿を見たかったんだけどなあ。無念。
三つ目はギガノトサウルスについて
前作、前々作で登場したインドミナスやインドラプトルは身勝手に人間に生み出された被害者という側面があるものの、殺戮を繰り返し人間の手に余る倒すべき巨悪として描かれていました。
でもギガノトサウルスなんもしてなくない?
自然の中で自由に過ごし、自然の摂理の中で生きていただけじゃないですか。
全く悪役としての要素が感じられません。
無理して倒す必要ある?しかも2体がかりで。
まぁ人間襲ってたけどそんなの他の恐竜だってそうだし。
色々書きましたが、シリーズを通してのキャストがみんな揃うシーンは感慨深いものがありました。
全く面白くないわけではないのですが、これが最後の作品と言われるとなんだかなあって感じです。
シリーズ最終章としてはイマイチ。単体としては面白い
先ず前作からの繋がりがほぼない。どうオチを着地させるのかと思ったけど、世界の流れの中では単なる1エピソードでした。残念ではありますが、これでまた続編が作られる可能性が残ったのは良かったのかなと。
一本の映画としてはとても面白く、やはり恐竜のシーンはワクワクしました。キャラも立っていて続編制作を強く希望です!
しかし、テーマが大きすぎるのでやはり解決出来ていないと思うのですが。多くの人が書いてますがイナゴ撲滅の話になっちゃってるのと、あからさまにバイオシンの苗だけ無傷だったらいずれ暴かれるのでは?それと味方が都合よく現れ過ぎるのもイマイチです。また、あまりにも以前の作品のオマージュが多すぎてやりすぎなんじゃと思いました。
と言ってもメインキャラ大集合と恐竜グラフィックはとても満足です。面白かったです。単体としては。
これで終わりなのかなぁ~
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