「おつかれ様でしたで+0.5」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 がもさんの映画レビュー(感想・評価)
おつかれ様でしたで+0.5
それでも私は絶対Blu-ray買うし、この先何回も見ると思います。
●よかった点
・レジェンド3人が最高にかっこいい。登場シーンは涙が出たし、終始かっこいい。同窓会商法だとしても素敵に歳をとられててよかった。
・恐竜かわいい。ブルーの子どももかわいいし、冒頭だけどブラキオサウルスが誘導されながらちらっと振り返ったところがかわいかった。
・馬と恐竜の並走、かっこよかった。オーウェン役の方は馬も乗れるんだなあ。
・毎回学ばず人災で大惨事。みんながもっと冷静に理知的に真っ当な倫理観を持って行動していればこの映画は成り立たないので、ハイハイ、来ましたーっ!という気持ちで見てました。なんですぐに鍵壊して恐竜逃しちゃうんだろう。ガラスとかけっこうな強度のがすでにワールド1作目で出てた気がしますけど、そんな簡単に割れちゃうんだ。
●どちらともいえる点
・第1作目のオマージュが多い。ファン心理としては「あ!あのシーンだ!」と振り返れて楽しいけどちょっと現実に引き戻される面もあった。ワールド1作目くらいの量でよかった気もする。
・クレアは回を追うごとに脳筋のわがままな人になってない?ジュラシックシリーズはいつだって自分勝手な人が多いから別にいいけど、ワールド1作目のときはもっとインテリっぽかったのにな。
●うーんな点
・なんでそんなイナゴつくった?言ってたっけ?もう一回見ればわかる?イナゴ以外にもつくってる感じはあったし、原作でバイオシン社は営利最優先で遺伝子組み換えして生態系壊して…みたいな描写があった気がするから、原作へのリスペクトなのかもしれないけど、共存と遺伝子操作とさらにメイジーのクローン問題を同時に扱うのは詰め込みすぎだと思う。結局終着点がよくわかんなかった。とはいえ恐竜との共存はできるかどうか?だけだと「心を通わせて完全に共存できました、もう安全です→そんなわけあるかい!動物なめんな!」、「共存できず人類は滅びましたor文明社会は崩壊しました→暗すぎるor方向性が違い過ぎる」の2択なのかな〜と思うので、仕方なかったのかな。でも私が思いつかない何かしら答えを出してくれるのかと期待してたんですけどね。
・なんで急にウー博士は善人ぽくなった?私はシリーズで一貫してマッドサイエンティスト気味に純粋に研究を続ける貴方が好きだったよ…。たくさん死者が出たからかな?でもそんなのイナゴ放った時点でわかってたでしょ?
・バイオシン社、ウー博士、ドジスンをもっと深彫してほしかった。新キャラ出し過ぎだと思う。どの人も魅力的だったけど、それでとっ散らかって肝心のドジスンがなんかただの小賢しいワルって感じで…まあそうなのかもしれないけど、何を思ってたとかもっと朗々と語りあげるシーンとかあったらよかったのになあ。
・物語の展開上仕方ないとはいえ、安全のために人里離れて暮らすって白雪姫かオーロラ姫か。メイジーは14歳らしいけど、隔離されたサバイバル生活で教育は受けれているの?特殊な生まれだからこそ色んな人と関わらせて色んな考えや学問に触れさせるべきだと思うよ、この脳筋カップルめ。
・別にクレアとオーウェンが嫌いなわけじゃないけど、最終作として科学とか生命倫理に重きをおいた知的な映画であることを期待していたので、思ったよりドタバタアクション映画で残念。