劇場公開日 2022年7月29日

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「恐竜たちが可哀想。」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 Syouitiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0恐竜たちが可哀想。

2022年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

自分が最初に劇場で観た映画は『恐竜グワンジ』という1969年の作品だ。
ジジイで申し訳ない(笑)。
今でも恐竜は好きで、このシリーズも全部、劇場で観ている。

この映画、遺伝子操作による生命の創造、多国籍企業による農業支配、外来生物、エキゾチックペット、アニマルライト・・、様々な社会問題を投げかけつつ、結局、全部、無視してスター俳優たちの学芸会に終始する。
多種多様な恐竜たちが姿を見せるが、ほぼ遊園地のアトラクション用員。
物語中も道具のように使われるシーンが多くて可哀想。
思えば『恐竜グワンジ』も、恐竜たちの暮らす土地から見世物にするためにティラノサウルスを連れてきて、暴れたから殺しちゃうという可哀想な映画だった。
進化したのは映像技術だけか。
いや、『グワンジ』の人形アニメ、合成の技術は、今、観ても凄いぞ(笑)!

そもそも前作で恐竜のような特殊な生物が現代の自然に放たれたわけで、それによって恐竜も人間も、そして多くの動物たちにも大規模な悲劇があったはずで、あまりにも映画は楽観的過ぎるよね。
いくらフィクションとはいえ。

なんか前作ラストの「うわ、この世界、どうなっちゃうんだろ」ってドキドキを返せよ、って感じです。

Syouiti