「予想通りの完結編」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 Yu0911Sさんの映画レビュー(感想・評価)
予想通りの完結編
大前提として私は前作炎の王国自体は
銃でターゲットにレザーポインターを当てると恐竜が襲います!すごい!!
以外はまぁまぁ楽しめました。
ただラストがあまりにスケールが大きくなってしまったので、実写版バイオハザードみたいに広げ過ぎて収集つかなくなるパターンじゃね?
と思っておりました。
正直今作
その点はある意味予想通りではありましたが
まさかのその広げまくった風呂敷を畳む作業というよりはほったらかしにして別の話をって感じだったので
予想外といえば予想外でした。
物語冒頭でも
今の社会に解き放たれた恐竜がうまく生態系に馴染めない話だとか
色々被害があったりと問題提起はされるのですが
今作はそこの部分は紹介するだけして
結局は毎度の恐竜軍事利用と人間プラス恐竜の誘拐
それを奪還する為の奔走組と
大組織の闇を暴く組の2組の話が同時進行するだけで
冒頭問題なってた部分にはほぼ触れません。
たしかにオーウェンのバイクアクションは見応えありましたし
ジュラシックパーク組3名、ジュラシックワールド組、新キャスト組皆さんいい演技してました。
イアンはあそこまでドジキャラみたいな立ち位置だったかな?とは思いましたが
CGも自然ですし、実物操作も見事でした。
ただ物語の本筋はイナゴです。
イナゴをどうするかが焦点なので
恐竜ある意味関係ありません。
恐竜のせいで生態系が崩れて、人間が絶滅危機
ならまだわかるんですが
舞台も結局色々飛び回ってますが
結構閉鎖的なので
やはり完結作としてはイマイチです。
バイオシンのCEOは1人で会社に残ってた時点で絶対ああなるのは予想通りすぎましたね。
平和的で嫌いではないのですが味方サイドは皆さん無傷なのがすごいです。
強いて言うなら調教ラプトルにヨーイドンで襲われた捜査官くらい??
恐竜バトルも割と物語に必要というより
とりあえずでやらせときました感もあって
それも恐竜主役って感じでもないです。
あと気になったのは
ポリコレ対策で有能黒人、有能女性が活躍する映画ばかりなので
オーウェンが主役なのにイマイチ存在感が後半になるにつれ薄くなってる印象でした
レジェンドキャストもいるので仕方ない部分はありますけどね
あんな寒そうな所の氷張りの水に落ちてもシャツ1枚でピンピンしてるのはさすがです。
で色々あって
イナゴ問題は何故か突然ヨロヨロの改心のウー博士がなんとかしたそうです。
で終わり
肝心の世界中の恐竜問題も
エンドロール素晴らしい映像で勝手に共存してて
恐竜とは共存できまーす!
で終わり。
これはちょっと納得いかなかったです。
無理矢理考えれば
セリフにもあったように恐竜は人間よりも長く地球に存在してたわけだから
今の環境に適応するのもわけないよ
ってことなのかな?
とにかく前作あれだけ煽ったラストが説明なしで解決してるのが完結編としては致命的な欠陥でした。
アランとオーウェンがようやく合流したシーンでのジュラシックのテーマなんかすごく感動的でしたが
今までのシリーズの中では1番気になる点が多かったです。
1作品としてはまぁ、、、うん
って感じですが
完結編として考えると星2レベルです