「ツッコミどころが多いけど...」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 れーじさんの映画レビュー(感想・評価)
ツッコミどころが多いけど...
ジュラシックワールドシリーズの完結編。
前作:炎の王国で恐竜が人間社会に放たれた後の世界が描かれている。
☆良かった点
①旧シリーズキャストとのクロスオーバー
→ジュラシックパークシリーズで主人公を務めたグラント/エリー/マルコム博士が登場。
3人とも旧作のイメージのまま年を取った姿で登場してくれたのが非常に嬉しかった。
(特にグラント博士役のサム・ニールは70過ぎなのに走ったりしてすごいなと思ったw)
この3人のキャラクターを見るだけでも価値はあるかと思う。
特にジュラシックパークが大好きな方は。
②VFXとアクションシーン
→言わずもがな、ジュラシックシリーズのVFXは外さないと思う。
(それでも1作目程の衝撃はないけれど)
また今回は市街地でのカーチェイスがすごくかっこよかったし、手に汗握る展開だった。
ロストワールドでのT-REX上陸なんか目じゃないほどだった。
バイクシーンのクリス・プラットはかっこよかったです。
③旧作のオマージュシーンが多々ある
→旧作から見込んでいる方にとって、おっ?となる個所がいくつかあります。
★うーんな点
①ツッコミどころ多めな設定
→あんまりこういう映画にツッコミを求めてはいけないと思うが、特に気になった点
・ブルーはどうやってオーウェン達の家を見つけたんだろう。
なにか彼らがブルー達を引き取って家の近くで育てる描写なんてあったかな?
ちょっと出来すぎかなと思った。
・また1企業に恐竜の管理を任せる→失敗の繰り返し
インジェン社→マスラニ社→バイオシン社と歴代恐竜の管理(パークなどを含めて)を任されますが
どれもいろいろあって失敗します。
主人公vs企業の設定は話として作りやすいとは思うけど、いい加減民間企業に恐竜を管理させるのを辞めろよと思う。
・ケイラが味方になる経緯
ネタバレになるので書きませんが、味方になる経緯が浅すぎるw
だったら最初から反抗しておけよって。
②詰め込みすぎて駆け足すぎる。
→旧作主人公の活躍を話にねじ込んだせいで、風呂敷が大きくなったのに対して
上映時間の関係か話がかなり駆け足に進んでいる風に感じた。
一つ一つのテンポが速く、バイオシン社の島内での出来事が目まぐるしく変わるため、
今これはどこの建物の話なんだろう?と思いながら見ていた。
また新キャラに対する掘り下げもあまり出来ていない気がしていて、前作の獣医とPCオタクはしっかりとキャラクターも描写されていたと思うが、今回の味方新キャラ2名(ケイラとラムジー)はそのようには感じず印象にも残らなかった。
密売人の女ボス(かなり顔の癖が強い方)も同じく、これで退場?という感じだった。
③終わりがあっさり
→もう少し、主人公たち(特にオーウェン達)がどうなっていくかを見られたらよかったかなと思う。
☆総評
ジュラシックワールドシリーズの最後ということで、広げた風呂敷を閉じるのにいろいろ詰め込んだ結果がこれかなと思う。
話の内容は旧作と比較するとかなりツッコミどころが多い作品だとは思うけど、グラント博士たちの活躍が見られたのでよしとする。
やっぱり大型恐竜同士の戦いはワクワクするし、T-REXがやはり王なんだなと改めて思った。
ジュラシックシリーズファンは見て損はないと思う。それ以外の人からするとうーんという感想になるかなと思う。