「期待値を上げすぎた、、」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 福ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待値を上げすぎた、、
細々とした不満点はいくつかありますが、大きな不満点は3つ。
一つ目は恐竜映画なのに、イナゴを主体にしてストーリーが進む点。行き過ぎた科学力を持て余す人類への警鐘というシリーズの根底のテーマには沿われているとは思いますが、映画館へと足を運ぶ私達は恐竜のお話を見たいんです。
最後の作品と銘打たれた作品なのに恐竜よりも虫の脅威を大々的に押し出したストーリー展開には残念でした。
せっかく恐竜と人類が共存して生きる世界という最高にワクワクする設定が存在するのに何故虫を、、
二つ目はレクシィの立ち回り
これまでのシリーズで魅せてくれた威風堂々しとした姿を期待していたのですが、鼻先齧られて尻尾巻いて逃げたり、ポッと出の新顔恐竜に便乗してイキリ出したり、格下げというか、小物感が否めませんでした。
POPアップ展の資料やパンフでは戦いから引かないとか、究極の捕食者〜とか書かれてたのに、、
シリーズ一作目から活躍し続けた彼女。
最終作でもう劇場で観ることが叶わないのだから、女王としてカッコいい、痺れる姿を見たかったんだけどなあ。無念。
三つ目はギガノトサウルスについて
前作、前々作で登場したインドミナスやインドラプトルは身勝手に人間に生み出された被害者という側面があるものの、殺戮を繰り返し人間の手に余る倒すべき巨悪として描かれていました。
でもギガノトサウルスなんもしてなくない?
自然の中で自由に過ごし、自然の摂理の中で生きていただけじゃないですか。
全く悪役としての要素が感じられません。
無理して倒す必要ある?しかも2体がかりで。
まぁ人間襲ってたけどそんなの他の恐竜だってそうだし。
色々書きましたが、シリーズを通してのキャストがみんな揃うシーンは感慨深いものがありました。
全く面白くないわけではないのですが、これが最後の作品と言われるとなんだかなあって感じです。