「とにかくイナゴ」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 デッカー丼さんの映画レビュー(感想・評価)
とにかくイナゴ
クリックして本文を読む
共存がテーマ。
ジュラシックワールドと言いつつもメインの課題は巨大なイナゴによる食糧飢饉の回避。
今回のスピルバーグのお説教は、"お前ら人類は利便性を手に地球を破壊しているが、前に進むことだけを考えて次世代の事を考えていない"というもの。
恐竜映画というフィルターをもって、大きな進化には副反応が起こりうる事の問題にも目を向けるべきというものだろう。
おそらくそれはITの急成長による情報格差だったり、巨大モールの誕生による小売店の崩壊だったり、コロナによる新生活様式などあらゆるフォーマットに適用出来るもの。
というテーマを前提にしているのはよく分かるものの、やりたい事が盛りだくさん過ぎて少々疲れる&長く感じてしまう。
西部劇の要素、SF、アドベンチャー(インディージョーンズのオマージュを自分でやってしまう!)、神話などなど、盛りだくさん過ぎるのだ。多分何も考えずに見ればジェットコースタームービーとしてシンプルに楽しめるのだろうが、ちょいちょいお説教が入るのでシラフに戻される。
アップルのCEOティムクックに意図的に似せたであろうヴィランをプロメテウスと罵倒し神話通りはらわたを食わせるスピルバーグ節は嫌いではないが、過去ジュラシックパークメンツを総動員させたり無理やりポリコレを詰め込んだスタイルは少々強引さを感じた。(ユニバーサルからそうしろと言われたのかもしれないが…)
コメントする