「珍作」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
珍作
二作目でクローンvs人間というSF作品として大きく舵を切ったジュラシック・ワールド!
一体どう解決するのか!?という期待を背負った本作!
まさかの本題を脇へ追いやり、遺伝子操作されて大量発生した巨大イナゴ問題という無理矢理作られた設定が本筋となり、クローン問題はラストにメイジーちゃんの母親シャーロットさんが「お互いをリスペクトすれば共存出来る!」の一言のみでお終い!笑
ズコーッと椅子から転び落ちそうになりました。
気合いで乗り切るだけ!笑
脚本は松岡修造さんでしたっけ。
巨大イナゴも遺伝子操作ということで同じクローン問題に入らなくもないのですが、二作目のラストでは恐竜が世界に解き放たれてさあどうする?!という期待を背負っていたのに、いつの間にか恐竜達は保護区に隔離されているし、「解決してんじゃん!笑 」と冒頭10分くらいでわかります。残り2時間20分は恐竜が好きじゃなかったらただの苦行です。こんなにひどい脚本は久しぶりでした笑
そのまま撃った方が早くない?というラプトルを操る二作目の珍アイテム"レーザー銃(弾なし)"を大事に引き継いでいる時点で、本作のおバカ本気度がわかる。製作陣はあのアイテム気に入ってたのね笑
ジュラシック・パークのオリジナルキャストカムバックというディズニー、ソニーが最近やり始めた同窓会商法になっていますが、同窓会も上手く行きませんでした笑
とにかく登場人物が多すぎる。登場人物が多いせいで中途半端な扱いになったキャラクターが多く、特にCIAに入ったあの子やらオーウェンの元同僚やら、あんな扱いで良かったのか。
恐竜が本筋と全然関係なかったのですが、敵の会社・アジトが恐竜保護区のど真ん中というおバカ100%設定なので、わざわざ恐竜保護区を通って敵のアジトに行くことで恐竜を映しています。
T・レックスfightも何回同じ映像見させられるんだと思いました。しかも今回は特に何も悪いことをしていないギガノトサウルスが相手で、最後はかわいそうでした。
ネタバレじゃん!という感想かもしれませんが、この映画の脚本に果たしてネタというものがあるのかわかりません笑
恐竜が好きな方は迷わず劇場へGOです。