「いやぁ最近ムシムシしてて、恐竜どころじゃないですね🥵🦗🦗 ……で、これで本当に完結したの?」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
いやぁ最近ムシムシしてて、恐竜どころじゃないですね🥵🦗🦗 ……で、これで本当に完結したの?
遺伝子操作により蘇った恐竜たちが引き起こす大騒動を描くSFパニックアクション『ジュラシック・パーク』シリーズの第6作にして、テーマパーク「ジュラシック・ワールド」の開園に端を発する更なる惨劇を描いた『ジュラシック・ワールド』シリーズの第3作。
世界に恐竜が解き放たれてから4年。恐竜と人間の共存のあり方について世論が割れる中、メイジーが何者かに誘拐されてしまう。
時を同じくして、巨大イナゴによる蝗害が全米を襲う。古植物学者のエリーは、かつての仲間であるグラントとマルコムと共にその調査に乗り出す。
無関係に思えた2つの事件だが、その裏にはどちらも巨大企業「バイオシン社」の陰謀が隠されていた…。
○キャスト
オーウェン・グレイディ…クリス・プラット。
クレア・ディアリング…ブライス・ダラス・ハワード。
イアン・マルコム…ジェフ・ゴールドブラム。
バリー・センベーヌ…オマール・シー。
製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ。
テーマ曲はジョン・ウィリアムズ。
『ジュラシック・パーク』シリーズ(1993-)の完結編と銘打たれた本作。29年間に渡り描かれてきた、人間と恐竜の生存を賭けたドラマがここに幕を下ろした…とまぁ、こう書けば何やら凄い事の様に感じるが、そもそも『ジュラシック』シリーズって『1』(1993)で綺麗に完結しているからね。それ以降の作品は全部後付けな訳で、それでシリーズ完結!…とか言われても…。
率直な感想を言えば、「微妙」。
口汚く罵る程には酷くないし、かと言って最高ぅFoo!⤴︎⤴︎と絶賛するほど良くも無い。なんかこう、モヤモヤするというか、何というか…。
世界最大級のフランチャイズの完結作なんだから、もっと面白く出来んかったんじゃろうか?
〈『1』>>>『Battle at Big Rock』(短編:2019)>『ワールド』(2015)=『3』(2001)>>>『新たなる支配者』>『2』(1997)>>>『炎の王国』(2018)〉
というのが自分の評価。
こうやって並べてみて、自分はこのシリーズに「恐竜パニック・ホラー」の要素を強く求めているのだ、ということに気付かされた。
『ジュラシック』シリーズのテーマは「科学技術の進歩を盲信することへの警鐘」といったところだろうか。DNA操作という神の真似事を行う人間に対し、生み出された恐竜たちがその支配を破り反旗を翻す、という展開が一貫して描き続けられている。
でもこのテーマ、シリーズ当初はただの建前だった気がする。もちろん、こう言ったメッセージに対して嘘は無かったとは思うが、スピルバーグからしてみればそんなことは割とどうでも良くて、初期作はただただ「恐竜を使ったホラー映画を撮りたい!」という興味によって作られたものだったように思う。
『1』は本当にホラー映画として完璧だった!
隔離された空間で、異形の怪物に襲われる人々。その極限状態の中で、登場人物たちが知恵と勇気を出し合いなんとかサヴァイブしていく。その過程で生まれるキャラクター間の交流、そして成長。これぞ娯楽映画!その真髄全てが詰まっていると言っても過言ではない傑作でした✨
本作と同じコリン・トレボロウ監督の撮った『Battle at Big Rock』も、その原点に立ち帰ったかのような恐竜ホラー作品であり、「おっ!これは『新たなる支配者』も期待できるぞ!」と思っていたのだが…。
本作の欠点はいくつも思い浮かぶが、端的に言えば「賢い」映画を作ろうとし過ぎている。
アイデンティティに悩むクローン人間とか、恐竜と人間の共存とか、DNA操作技術の功罪とか、イナゴとか、イナゴとか、イナゴとか、そんなんどーでも良いねん。恐竜ホラーを見せろ恐竜ホラーをっ!!💢
こういう小難しい事を全部描き切ろうとしているから、映画の尺ばっかりどんどん伸びるわ、キモいイナゴのお化けばっかり出てくるわ、メインの登場人物が増え過ぎてわちゃわちゃするわ…。
ただただ🦖🦕が出てきて観客をビビらせる。それで良いはずなんですよこのシリーズ。カップルはキャーキャー言いながらイチャイチャして、子供はオシッコちびりそうになりながら怖がって、オッさんたちはガハハと笑いながらポップコーンを食べる。これこそが娯楽映画の真髄。娯楽映画界のトップランナーの『ジュラシック』パイセンがこれを見せてくれないと、下の者に示しがつかないでしょうがーエェ!💢
今回の目玉のひとつである、旧作キャスト3人の揃い踏み。初めてこれを聞いた時には、親父接待的でなんだかなぁと思ったものですが、いざ彼ら3人が揃うの見てしまうと、やっぱりテンションはMAXに!クリス・プラットは好きですが、キャラクターとしての面白さはオーウェンよりも断然グラント博士。正直言ってしまうと、オーウェン&クレアとかどうでも良いからこのズッコケ三人組の活躍をもっと描いてくれよ、と思ってしまいます。
この3人の再登場は確かに嬉しい😊
…でも、ドジスンまで登場させる意味はあったのだろうか?一体どれだけの観客が彼の登場に「うぉーー!!ドジスンやん!!」とテンションを上げたのか?ぶっちゃけ映画を観終わるまでドジスンなんてキャラがいた事すら忘れていたし、そういう観客がほとんどだと思う。
終盤シェービングクリームの缶を持ってウロウロしていたのはそういうことだったんすね。…いや、まあどういうことかはよくわからんけど。だってもうそれには何の価値もないじゃん。こういうイースターエッグは本当に要らん親父接待だと思う。
まぁつらつら文句を重ねていますが、「恐竜ホラー」を真正面からやっているところはどの場面もとても良い!
特にクレアがテリジノサウルスに襲われるところなんて本当に素晴らしく、ここはシリーズ最高のホラー演出であると褒めてあげたい。絶対話通じないだろコイツには…というテリジノ君のルックスも見事だし、まるで戦争映画のようなクレアの泥水潜航もキレッキレ。『ワールド』以降、アクション映画っぽさとか怪獣映画っぽさがフィーチャーされるようになってしまったこのシリーズだが、本当はこういう身の毛もよだつホラーをもっともっと見たかった。それを最後に描いてくれた事で、これまでの不満も成仏です😇
ま、夏休みのファミリー映画としては悪くないかも。ジャンル映画としての水準は満たしているし、こんなもんかと思って観ればそこそこ楽しめるか。
シリーズ完結とか言ってるけど、こんなん登場人物を変えれば永遠に続けられるんだから、絶対にリメイクなりリブートなりすると思う。その時はスピルバーグ監督、またよろしくお願いします🙇
※案の定、2025年に『ジュラシック・ワールド/復活の大地』として復活。リブートどころか普通に続編、しかもたった3年しかスパンがない。本作のどこが「完結編」だったんだよっ!∑(゚Д゚)
共感ありがとうございます。
そういやぁ、最初はホラーだったかな、って思い出しました。 それと・・・、
自分ではレビュー書かず他人のレビューにコメント入れる人の気持ちが理解できません。どこに返信すれば良いのか考えてしまいます。
特にマウント取ったようなレビュー書くなら自分がレビュー書いてからにしてもらいたいと思ってます。
そんな人、よく消えちゃうんですけどね。
shivtecDDさん、コメントありがとうございました♪
レビューが参考になったのであれば幸いです!
…ついつい知識をひけらかしたくなる気持ちはわからんでもないんですけどねぇ😅
キツい言い方をするならば、マウントを取る人には品位が欠けているのだと思います🌀
自分でレビュー書きゃいいのに…。
愚痴っぽくてすみません💦
まだ見ていないのですが、レビュー大変参考になりました。
【追伸】
マウント取る人ってどこにでもいますねー。
同じことに関心を持っていても、知識の差で他人をdisる人。
なんなんでしょうね?
ペニーさん、コメントありがとうございました♪
まさかドジスンの名前でマウントを取られるとは…。世の中にはいろいろな人がいるんですねぇ。
ごめんなさい。シェービングクリームに関してはマジで意味不明だと思いました。だって、あの中に入っている恐竜の胚って、今やなんの価値もないじゃないですか?
なんで命懸けであれを持ち出そうとしたんです?
あんなんただの親父接待でしょ?
ここまで語るなら、ドジスンが分からなかったって事は、言わない方がよかったと思いますよ。
ドジスン分からんかったんかぁ〜い!ってなっちゃいますから…
『1』を完璧って言うのなら、ドジスンって名前を聞いたら『!』ってなるでしょ?
シェービングクリームの缶なんて、その象徴中の象徴なんですけどね…
『1』本当に観てましたぁ?
『胚』をどうやって持ち出そうとしたか、憶えていないのですか?




