「80年代ペルーのどん詰まり。」名もなき歌 masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
80年代ペルーのどん詰まり。
ペルーの女性監督の長編第一作目。
一言でいうと凄い。
クライムサスペンスじゃないから間違わない様に。
先住民族の女性の乳児売買事件を軸に当時のペルーの闇を浮かび上がらせる。差別問題、同性愛、政治腐敗、貧困、殺人、、、何一つ解決しない閉塞感、、絶望してもまだなお生きなければならない人々を淡々と描いている。決してスカッとする映画ではないよ。
時々入るフォーカスの甘い暗示的な映像。
シフトレンズやデフォーカスを多用するアメリカのマット マッフアーリンというカメラマン(PVの監督もやる)の画を思い出した。そんな表現もするっとぶっ込んでくる監督のセンスがカッコよいと思う。
次回作が気になる。
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