「まじめにやってよ。」TANG タング せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
まじめにやってよ。
あることをきっかけにぐうたらニートを続ける健がオンボロロボットと妻に捨てられて旅に出る話。
舞台は近未来でロボットが普通に使われてる世界なので、映画の中の世界観もちょいSFファンタジー感。ただその背景CGが若干浮いてるし、洗練されたかっこいい近未来ではなく子供向けなデザインっぽくて、終始ふざけてるように見えた。
特に近未来テクノロジーの描写が子供騙し感と細かいところのチューニングが雑。例えばタングの中の燃料入れ、なんであんなすぐ割れるガラスなの。しかもそれを治すために使う道具ボンドて。近未来にボンドで治すなや。燃料無くなっちゃう前にとか言う前に3Dプリンタとかで同じ燃料入れ作って入れ直せんのかい。
馬場博士の家も孤島にあって一見オンボロなのは良いけど、地下の研究施設も普通にさして最先端じゃないのがガッカリ。実はあの地下がもっと洗練された研究室を期待してた。博士最大の武器もなんかダッサイし、あの大きさの謎の機械の用途が不明すぎる。
加藤博士の黒革ジャンも、完全にふざけてるじゃん。てかそもそも小手伸也さん使った時点でふざけてるじゃん。この2人の博士ってすごい重要な立ち位置なんだからもうちょっと真面目にやってよ。
そもそも1番だめだなと思ったのはタング修理を最終的に勘でやりやがったこと。そんなもん勘でやるなよ。そして最後の奥さん、一大事を勘でやり遂げるし、散々家族に迷惑かけてたやつ、「良い父親になるわよ」じゃねーよ!!よくそんな一瞬で許せたな!?
海外の小説を日本に落とし込むのも上手くいってなくて、海外のパーティ文化を日本でそのままやるな!いくら北海道とはいえ、家は都会的な見た目、でも馬を放牧できるほど広大な庭、旦那がニートでも広い家に住む2人。弁護士と馬放牧の家、ふざけてるじゃん!(笑)ここは日本ですよ。