劇場公開日 2022年8月11日

「ロボットはかすがい」TANG タング シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ロボットはかすがい

2022年8月12日
iPhoneアプリから投稿

落ちこぼれニートとポンコツロボットのドラマでそれなりに面白いんだけど、現場の方の感覚がなんかズレているような作品でした。映像や美術はハリウッド映画の借り物感たっぷりでCGも安手だし、何よりも脇役や悪役の設定がすごくチープで、役者のレベルも低すぎます。悪役二人が関西弁のコメディリリーフと言うのはすごい違和感があるし、深圳のロボット学者も学者らしい活躍もなく、出てきた意味がわかりません。舞台があちこち変わるので見た目は派手だけど、展開はご都合主義でシラケます。全体的にそこそこの出来なんだけど、ディテールが気になってイマイチでした。それでも、最後に家に帰ってからのシーンは盛り上がるし、タングはかわいいけどね。『ウォーリー』みたいだけど。役者では二宮和也のニート感振りはいいとして、ファンの人には悪いけど演技が一本調子かな。一方、満島ひかりの演技は引き込まれるものがあり、出番が少ない割には彼女が一番うまかったです。

シネマディクト