オールドのレビュー・感想・評価
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命短し恋せよ乙女
あのお姉さんは、青春時代に誰しもが通る、あの甘酸っぱい恋心を経験せずに大人(初老)になってしまった。(ラッパーに恋心を抱いていたのがせめてもの救いかな)
以下、本編とはズレてしまいますが、ふと思ったこと…。
Lifeを日本語にすると「命」と「生活」という意味になります。生きることは生活をすることであり、また、生活を送ることは生きることでもあります。
「命」はストックの概念であり、「生活」はフローの概念とも捉えられます。言い換えると「命」は結果であり「生活」は過程(プロセス)となるでしょうか。
となると、あのビーチで過ごした家族たちは、その「過程」をごっそり奪われたことになります。
「命」を奪われたことと同等(に近い)かもしれません。
「思い出」って「命」に潤いを与える大切な要素なんだなぁって思いました。
鼻血垂らして幾年月
離婚前最後のバカンスとしてやって来た夫婦とその子供達が、ホテルの所有するプライベートビーチで謎の時間経過に苛まれる話。
4人家族2組+夫婦&カップルが訪れたプライベートビーチでは、30分で1年の時間が経過するという設定ながら…。
さすがに子供は自覚あるだろうにとか、その理屈で言ったら死体が風化する理由は?とか、ナイフが錆びた理由は?とか他にも???なツッコミどころというか矛盾というか、一応ミステリー的な流れだし、そういうのをヒントに先のことを考えながら観る訳だから、そこの辻褄が合わないのはがっかり。
まあ、結果としてそんな謎解きみたいなものは無かったし、理屈は良くわからないままだったし、何でそこはOKなのかも判らず、それはどうでも良かったけれどw
崖の上のヤツに纏わる展開としては面白かったし、登場人物達の狂気染みたリアクションや無情さは良かったけれど、映画のプロットとしてビーチで起こること自体は既知な訳で、観賞前の想像をを超える程のものは無くあまり盛り上がらなかったかな。
よくまとめたなあ。
「老い」と「死」というモンスター
シャマランさん、毎度思いがけない角度から変な映画を撮ってくれますね。
相変わらず、出たがるねぇ〜。映画の前のメッセージで顔を出す事による刷り込み効果で、あの運転手が怪しげに見えます。
生き物に等しく与えられた「老い」と「死」が徐々に徐々に迫ってくるというアイデアはとても新鮮でしたね。
肉体と同時に精神も老化(成長)するが知識が伴わない事で起こる悲劇というのも面白い。
その事で子供達を責め立てるようなヒステリーを起こす人がいないのも良かった。出来の悪いパニック映画は闇雲にヒステリーを起こして事態を悪転させがちなので、その辺がシャマランの上品な部分でしょう。
特殊メイク(VFX?)もとても自然で加齢による喋り方の変化も見事でした。
オチは、、、
まぁこの際どうでもいいでしょう。
悪い奴らに与えられる制裁が逮捕ではなくて、あのビーチの事象によるものだったらもっとカタルシスがあったのにな。
でも、ビーチにいる間のあれやこれやで十分楽しめた。
シャマランの演出力によるものでしょう。
シャマランよ、俺たちは『エアベンダー』の事はもう忘れた!どんどん変な映画を撮ってくれ!!
老いへの恐怖
エンタメミステリー
たまにオチがないシャマラン監督だけど
【僕は、シックスセンス病】
僕は、”シックスセンス病”だ。
これは、映画「シックスセンス」を観て以来、ナイト・シャマラン作品を観続けてしまう病なのだが、原則、ヒトヒト感染はしないことになっている。
しかし、誰かに強く勧められて発生した場合、ヒトヒト感染と同じではないかと主張する人もいる。
多くの人が似たような症状で、ナイト・シャマランは何か驚かすような仕掛けを考えているに違いないと過度に期待してしまうのだ。これが、シックスセンス病の根幹を成す症状だ。
まあ、僕の場合は「アンブレイカブル」は大好きだし、「ヴィレッジ」も、”そう来たかー”と思って観て良かったと思ったものの、その他は「シックスセンス」ほどの驚きはないし、まあまあかなみたいな感じなのだ。
んで、今回。
ナイト・シャマランは、やっぱり、発想力なんだと思う。
何故とか言う疑問は寄せ付けないのだ。
関係ないのだ。
だから、この場合、シチュエーションの推移をドキドキしながら見守らざるを得ないのだ。
ナイト・シャマランが、映画開始前に、ちゃっかり挨拶用フィルムに出てきて、ずっとスリラーを撮り続けてきたと言っていたが、そう、そのまんまなのだ。
あれ?これ、逆・浦島太郎じゃん?
とか、
まあ、人間は長生きし過ぎてるって皮肉っているんじゃないのか?
とか、
人は極限状態にならないと思慮深くならないもんな、
とか、
でも、本性が現れるのも極限状態だな、
とか、
あれこれ考えながら、そんな自分が勝手に設定した”伏線”がまったく回収されない作品に戸惑い、しかし、裏で暗躍していた〇〇(業種)企業を見せられて、なんとなく満足させられて席を立つ、これもシックスセンス病の症状のひとつだ。
僕はシックスセンス病を患ったまままだ。
ツッコミ所が満載のストーリー
美しいプライベートビーチが実は○○でしたというオチまでの怪現象がイチイチ微笑ましい、『ダークシティ』ミーツ『キャビン』みたいなニヤニヤ笑えるシャマラン印の不条理バカスリラー
仲良し姉妹のマドックスとトレントは両親とともに穴場の観光地、アナミカ・リゾートにやってくる。リゾートの雰囲気は最高でドリンクバーとキャンディバーが常備されていて二人は大はしゃぎ。しかし彼らの両親は実は離婚寸前でありこれが家族で最後の旅行であることを子供達に内緒にしていた。翌朝リゾートのマネージャーに薦められてもう一組の家族と共にプライベートビーチに案内される。余りにも美しいビーチに二人は大興奮、早速遊び回るが、そこでマドックスは女性の水死体を発見してしまう。しかしそれはそのビーチに起こる惨劇の序章に過ぎなかった。
結論、これはオモロイ方でした。しかしそれはシャマラン監督の作家性を予め承知してるからそう思うだけ、要するに「また、それか!」ってやつです。『シックス・センス』以来ずっとやってる、Aと思ってましたが実はBでしたというオチ。ということでその意外を楽しむための予定調和をニヤニヤしながら眺めるのが正。毎度毎度登場するシャマラン本人は今回はプライベートビーチ行き送迎バスの運転手、その顔がアップになった瞬間に弾けるまた始まった感がハンパないです。次から次へと起こる怪現象はどれも全然怖くないのでホントバカだな、シャマランと顔が綻びますが、どんどんと成長する子供達がついにあることをやっちゃったところでシャマランメーターがレッドゾーンに到達、あとはとにかく最後までニヤニヤ。要するにどこにもオリジナリティがない『世にも奇妙な物語』を2時間かけてやってるだけです。
それでも満足度が高いのはガエル・ガルシア・ベルナルの重厚な演技とトーマシン・マッケンジーの素朴な美しさ、それに加えてビーチのゲストの一人である外科医チャールズを演じるルーファス・シーウェルの怪演。SFスリラーの名作『ダークシティ』の主人公マードックを演じたルーファスが物凄く神妙な顔で「マーロン・ブランドとジャック・ニコルソンが共演した映画のタイトルって何だっけ?」ってしつこく訊くシーンが放つ狂気は最高に美しいです。というか、結局シャマランがやりたかったのって『ダークシティ』ミーツ『キャビン』だったってことですね、ご馳走様でした。
予告にあったバカっぽいセリフは本編にありませんでした。流石にカットされたんでしょうね、余りにもバカっぽいので。
恐怖のビーチ
非日常的な刺激がほしいあなたに。
うわー、そう言う事
細かいツッコミは無粋ってもんよ
シャマラン監督の映画はどんでん返しで有名になったがもはやそんな脚本にはなっていないのはわかっている。でも、どうしても未だに最後のどんでん返しをどこかで期待してしまう悲しい性。むしろ、アタリとハズレが大きくて、そちらの方が重大問題なんだけど。一般的に再評価のきっかけとなった「ヴィジット」を観ていないという恥ずかしい状態ではあるが一応のシャマラン好きなので本作もゆるーい期待を持って臨んだ。
時間の流れが早くなり、急激に成長・老化していくビーチという設定。これを表現するのは滅茶苦茶大変だっただろうな。子どもの成長なんてごまかしようがないもの。結局、6歳の男の子は成長に合わせて役者を変えるという手法。それしかないわな。でも、よく似てる役者を揃え、うまくメイクしていた。大人たちも微妙にシワを増やしたり、身体機能の老化を表現する等、うまくあのビーチの怖さを演出していたと思う。時間の進行のルール、死体の腐敗、食物の扱いなんかはそれで大丈夫?ってところもあったが、そこはまぁ不問だ。シャマラン映画に細かいツッコミは無粋ってもんよ。
まぁ、ストーリー的には怖さはないし、ものすごく驚くような展開もないし、まぁそうなんですね的なラストでしかない。案の定今回も驚かしてはくれなかった。ただ、大きく失望するようなものではなかったし、うまくまとまっていた話なので、個人的にはこれでOKなんだと思う。もちろん甘めの点数だ(それでも3.5ではあるのだが)。
いつまで、オチ無しでやるんでしょうか‼️❓
爽快感のあるラスト
突発的で不可解…不気味でなぞ
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