オールドのレビュー・感想・評価
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共感できない部分が多かった
確か30分に1年経つ設定で、その設定が共感できなかった。そしたらそもそもこの映画を見るなって話だけど。
最後の薬の新薬を使うために、あのビーチを使うってところは頭がいいと思った。
唯一無二の閉塞感!
ドアのない部屋に閉じ込められるデスゲームものより怖いんじゃないかと思うような、開放的なビーチに閉じ込められる得体の知れない恐怖体験。
時間と空間が自分たちの知る在り方で存在していない、という、登場人物が感じているであろう気が狂いそうになる違和感を、見事なカメラワークと芝居で描いています。
いろいろロジックがめちゃくちゃ過ぎて笑ってしまうけど、それを楽しむ箱庭、といった感じの映画でもあり。
個人的には四肢をボキボキ折りながら、再生しながら、そして老いながら狭い洞窟内を老婆が迫ってくるシーンの高揚感が忘れられません。
総合点は高いのじゃないかしら
普通におもしろかった
高速で加齢、謎の浜辺。よくぞここを見つけてきたと感心した奇岩に囲まれたロケの海岸。
M・ナイトーシャマランの監督作に多くの人が期待するのは、意表をつく設定や仕掛け、思いがけない感動といった「驚き」でしょう。
ときに「なんで?」と思う理解不能な作品も過去にはありました。でも前作「ミスター・ガラス」など、このところ快調です。この新作も、タイトルから意味深。見終わってなるほどそれで『オールド』なのかと納得しました。そしてシャラマン監督ならではの仕掛けられた設定に、唖然呆然としました。
何しろ今回は、猛スピードで時間が経過する浜辺に閉じ込められた人々の物語。つまり一生が一日で終わってしまうくらい高速で年を取ってしまうということなのです。そしてその美しいビーチから、誰も逃れることができないまま、瞬く間に寿命が尽きてしまうこと。無邪気にリゾート気分を楽しんでいたはずなのに、突然寿命が秒速でなくなっていくことを知ってからは、見ている方も怖くなってきましたい。でも怖さは同時に、怖いもの見なさでわくわくするものですね。だんだん座席から身を乗り出して画面に釘付けとなったのです。
たぶん最初に監督は、高速で歳をとるこのプロットを思いつき、次の展開で、何故そんなことが起こるのかという理由付けのところで、「なるほど」と思わせる展開をリアルティたっぷりに盛り込んでいったのはところはさすがというしかありません。そのアディアマンぶりには脱帽しました。
そして今回の舞台は、シャラマン監督のこれまでとちがってビジュアル面でおおきく違っていました。青い海に明るい太陽に包まれたシークレットピーチが舞台という光景は、暗い室内が中心だったこれまでの彼の作品とは、趣が異なります。そしてもう一つ問題だったことは、シャラマン監督は大の飛行機嫌いだったのです。よくぞここを見つけてきたと感心した奇岩に囲まれたロケの海岸は、ドミニカ共和国にありました。本来ならそこは大嫌いな飛行機でないと行けない距離のはずです。それでもこの映画をつくることになったのは、彼の3人の娘たちが、この映画の原作であるグラフィックノベルの「Sandcastle」をプレゼントしてくれたからだったそうです。シャラマン監督も親バカなんですね(^^ゞ
舞台は、南国気分の高級リゾートホテル。ガイ(ガエルーガルシアーペルナル)と、プリスカ(ヴィッキー・クリープス)のカッパ夫妻は、近々に健康問題で離婚つもりでいました。家族の最後の記念として、トレント(6歳当時:ノーラン・リヴァー)とマドックス幼い2人の子供(11歳当時:アレクサ・スウィントン)を連れて休暇をとり、人里離れた美しいビーチへのリゾート旅行を計画したのです。
リゾートに到着後、支配人からプライベートビーチに行きませんかとに勧められます。そこは外界から隔絶された、選ばれた数組だけが行ける場所。特別感を味わっていると異常事態が相次いでおこるのです。
そこでは高速で子供は成長、大人は老化。さっきまで少女だった女の子が、直ぐ少女となり、トレントと初体験して、妊娠してしまうという早さなんです。だからといって
逃げようとしても、ピーチを包む強力な磁場の力で失神してしまいます。海からの脱出を目指した人は、溺死してしまいました。
結局逃げようとしても方法が見つからないなかで、どうやって秒速でなくなっていく寿命が尽きる前に脱出するのかできるのか。残された家族たちはいろいろ試そうとしてます。その中で、そもそもなぜ招かれたのかについても次第に疑問になっていきます。山の上には、家族たちを監視するかのような人影が…。
。 あぜんとするような体の変容と意外な内的成長。そしてあちこちに潜む謎解きのヒント。シャマラン監督は堂々と巧妙に、周到に、観客の好奇心を満たし、謎を追う楽しみをたっぷり味わわせ、加齢の様々な側面を描き出してくれました。
もっと掘り下げてほしい点もありましたが、何しろ時間はどんどん唐突に経っていきます。登場人物から様々な機会を奪ってびゅんびゅん過ぎていくのです。その感じ方は、コロナ下の今現在では、何だか切実にしみてくるものを感じました。(2021年8月27日公開/108分)
俺はいくつまて生きたいのかな
"時間"というものの儚さ
そして、尊さに気付かされる映画でした。
ある美しいビーチに様々な毛色の家族、カップルが集まります。
問題を抱え、離婚を決断しようとしている夫婦。
いわゆる金持ちな男と、美人な若い女の夫婦。
子供たち。
などなど…
時間が急速に進む環境で、みんな変化に追いつかず動揺し『気持ちの整理がつかない。時間をちょうだい。』などと言います。
でも時間は残酷にも急速に進んでいきます。
気づいた時には人生も終盤、死に際に今まで取り繕っていた物が崩れたり、今まで蔑ろにしていた愛に気付いたり…それぞれが色々な最後を迎えます。
目に見えない『時間』というものの『恐怖』と『尊さ』を上手に表現した映画だと思いました。
人生は短い、それに気付いた頃にはもう遅い。
そんなメッセージを感じました。
時間を大切に、今を生きようと思います。笑
前持って伺っていたお好みに合わせて
人の生涯
通常の何倍もの早さで老化が進むビーチに連れてこられたリゾートのお客さんたち。
元々のお年寄りはすぐに寿命がつき、その遺体は骨になり分解される。
子供は青年になり、恋をしてあまりにも短い間ではあるが家族になり、そして中年に。
破局寸前だった夫婦は、危機を乗り越え再構築し、助け合いそして寿命を迎える。
美しいプライベートビーチで、1日で人の生涯がぎゅっと凝縮されてしまう恐ろしさ。
蓋を開ければ身勝手な製薬会社の壮大な治験だったという…
最後は警察の手が入り摘発されたようで良かったけど、いったいどれだけの人が犠牲になったんだろう。
基礎疾患持ちの人をほとんどの人が生きて帰れないビーチに送り込み、基礎疾患のための薬を作る?助けるべき人と死ぬ人の線引きは一体どこなんでしょう…
ところで医師は最初認知症かと思ったら、統合失調症だった。
見る側も一緒に成長できるかどうか
シャマラン監督が仕掛けるタイムパニック・スリラー。
異常に細胞の成長が進んでしまう脱出不可能なビーチに取り残されたグループ。
どんどん身体が老いていく焦りと、なぜこんな事になったかというサスペンス感も加わる新感覚な作品でした。
結末が読めないところは、さすがシャマラン監督だなと。
そんなバカなとツッコミどころもあるけど、それは身体だけではない心の成長と変化を描いたもので、見ているこっちがそのスピードについていけなかったのだと思う。
そして成長する子供たちや年老いてく大人たちを、どうやってこうも上手く撮影したのかが気になってしまいます。
いつもちょい役で出てくる監督を探すのが一つの楽しみになっているのですが、今回はガッツリ出演されてますね(笑)
予想以上に面白かった
ナイトシャマランらしいと思う映画でした
事実が見えくるほどに気味悪さが増す
楽しかったバカンス。
その中で少しずつ変化が生じ、
それが異変と感じられるけれど、
手の施しようがなく、もがき、おかしくなっていく。
さすがです。
最後に救われたのは見ているこちらも救われた。
1時間で2年 1日で約50年が経ってしまう島に連れてこられた人達の...
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