すべてが変わった日のレビュー・感想・評価
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男は辛いよ。強い男が滅んで強い女が男を繋ぐ。
『最初に感じたように嫌な奴だった。
あなたの孫でしょう!』
『捜索者』ジョン・ウェイン主演
ダネッ!
ケビン・コスナーはジョン・ウェイン見たいなタイプジャなし、
探しに行くのはナタリー・ウッドの方かなぁ。つまり、ダイアン・レインが主導権を握っている。そのダイアン・レインが格好いい。
分かりやすくて良いね!
アンバランスと緊張感で全編押し通す
ブランチの家に招かれ皆が一堂に会するシーンの緊張感は、西部劇の酒場かマフィアの会合だ。
時代設定が60年代なこともあり全体的にも西部劇のおもむきはある。
要は、わりと雰囲気映画なのだが、その雰囲気が最高だ。
まだ女性の立場が弱かった時代。その時代を象徴するようにローナがいる。ローナは周りに翻弄されるばかりでなんの力もない。
そのローナと対になるように、マーガレットとブランチがいる。
マーガレットは物語を牽引する存在で、夫ジョージの力がなくとも孫を取り戻すときかない。
ジョージが現代的な価値観を有するいい奴なこともあるだろうが、ブラックリッジ家を動かしているのはマーガレットだ。
そして西部の悪役一家のようなウィーボーイ家を取り仕切っているのは、やはり女性であるブランチだ。
60年代に女性と女性の戦いをやっている構図になるところが面白い。
しかし、現代的な、直接殴り合っちゃうようなことにはならず、戦うのは夫や息子、つまり男なのだ。
この、なんていうか、バランスがとれてるようなとれてないような絶妙な60年代感がいい。
ジャケットやあらすじの雰囲気以上にバイオレンスな作品なので苦手な人には注意が必要。
命を守ること、固執すること、、、
失ってしまったものの長いリスト、それが人生。
今時は、grandpa を字幕でじいじとするのだな。そのじいじが、ばあばであるダイアンレインに語る言葉。
ダイアンレイン演じるマーガレットばあばは、愛馬を失い、息子を失い、孫も失おうとしていて、失ったものの長いリストに、孫のジミーだけは含めたくない。
諦めたり、争わないことも必要と思いながらも孫の人生、孫の生を左右する、人命の大切さ、そして妻への愛のため、じいじは最期ひとり、孫と嫁を救出にいく。
ヒロインであるはずのダイアンレインは素敵なヒロインには描かれていない。と私は思う。馬の調教師として一流で、夫は保安官で、料理がうまく、なんでもできる。なんでも決めることができ、マイティマザーだが、息子が落馬事故で死んでしまう。善意と、こうあるべきという立ち居振る舞い、息子の嫁にも同じ立ち居振る舞いをそれとなく強制するようにも見えるが、牧場のマイティマザー、ブランチのように悪と悪意の支配ではない。
孫を救い息子の元妻を救ったことは正しい行為だが、先住民の孤独な若者のところに小屋を建てて住もうと提案したりして、人命を守る観点から離れれば、この善のマイティマザーも支配的で自己中心的だと思う。ケーキを焼き、ケーキを切りわたす、すかさずのタイミングで赤いアラジンポットでコーヒーを渡す。全てこうあるべきというところをしっかり気になるように捉え描いていて、西部開拓史からの闇を抱えるプアホワイトの誰にもわかりやすい悪意や闇とは違う、私たちの中にある他人への善意に包まれた圧も感じてしまった。
ダイアンレインが完璧に美しすぎるからかもしれない。
荒野の孤独な青年ピーターに、先住民狩り親から引き離され先住民の言葉や文化を捨てさせる強制的な学校、脱走したら社会では生きていけなくなり、また学校に収容されたためおばあちゃんの話す言葉がわからなくなった、ということをしっかり語らせており、
苦労と暴力の上にある悪意の家族より、establish側の悪意に気持ちがいく、、、せっかくのケビンコスナーとダイアンレインの名優ぶりにも感情移入できず。というところが素晴らしい映画。
ちなみに英語原題タイトルは、let him g
これも邦題がだめなやつ。
すごく面白い
老夫婦が、孫と義理の娘を取り返すために、田舎の牧場経営の一家に殴り込む。しかも、旦那のケビン・コスナーは指を切られて利き腕で銃が撃てない。奥さんのダイアン・レインはインディアンの若者と馬で後から乗り込む。彼女の意思の強さがかっこいい。
最初に家に行ったときに、夕食に誘われているのに食事に手を付けずに帰るし、もうちょっと懐柔する方法もあったのではないだろうか。別に毒を盛られているわけでもないだろうし、いくら感じが悪くても食事を出されて断るのはよくない。決定的に関係を壊すやり方だ。時折、そんな場面をアメリカ映画で見るのだけど、様式としてあるのだろうか。
敵の親分である、おばあちゃんがおっかないのだけど、彼女は結局のところ子どもと自分の命を失い、家も焼かれる。高くついたものだ。
夫は常に妻の後始末…
格好良い。言葉は少なくとも互いの考えが通じ合う、まるで本当に長年連れ添った夫婦のように自然に演じる二人の名演が光る。しかし、とんでもない一家に巻き込まれたものだ。。湯婆婆のような出で立ちのブラントに支配される子供たち。多勢に無勢で、こちらは年寄では勝てない。ネイティブアメリカンのピーターがもう少し活躍するかと思ったけど、こちらも体よく巻き込まれたか。近代の西部劇のように目には目をで復讐を果たしに戻るケビン・コスナーはいくつになっても格好良い。孫と義娘は取り戻したが夫は失ってしまった。人生は失ったものの長いリストだ。
失ったものの長いリスト、それが人生ってものだ
あーこんな義母はイヤだなぁと思って見ていたが、直ぐに息子が亡くなり、嫁が再婚する事により孫とも離れる事に。二人がDVに合っているのを目撃、報せもせずいなくなった事から夫婦二人で探して連れ帰る事にする。相手の家族は母親をボスに息子達が狂犬のような輩。痛い痛いで一度はあきらめかけるが猛反撃、夫の命を失うものの一家殲滅。
もうなんだか途中からみるのが嫌で嫌で、何とか見終わったもののなんかしっくりこないし気分が悪い。
特にサイコでもスリラーでもなく(笑)、
中盤までは「これからどーなるんだろ」と見入ってたけど、終盤に「あのバアさん」が出てきてからはきな臭いような展開。
なぜかアホみたいにそのバアさんに言うこときく息子どももよくわからんけど、終盤のオチはコントのようで笑ってしまった。
なんにせよ、銃を持ってるやつが強くなる、という。
ケビン・コスナーもトシとったなあとも思ったけど、子供がかわいく癒された。
ディテールが雑なのでどうしても物語が繋がらない。1960年代、指を...
ディテールが雑なのでどうしても物語が繋がらない。1960年代、指を切り落としても警察が動かないなんて。最後は皆殺し、その後家族はどうなるんだろうと思ったらあっけないthe END。ケビン・コスナーとダイアン・レインの存在だけが輝いていた。
ちぐはぐ
何なんだろう、この違和感。
ちぐはぐ過ぎて何も心に刺さらない。
演じてるのが大御所?だからまだマシなのかな。
しかし、ケビン・コスナー久々に見た。
というか、すっかり忘れてたわ。
貧しいながら?幸せな三世代家族の何気ない日常でスタート。レトロな(60年代)雰囲気もいいな〜と。
急な息子の死。
(え?なんで?よくわからなかった…)
嫁は再婚し、孫に会いに行くばあちゃん。
この辺までは割とテンポよく。
壮大なアメリカの景色もグッド。
熟年夫婦のまったりロードムービーのような雰囲気になったり、昔を懐かしんだり、インディアンの若者と交流したり。
んー?だんだんこの映画は何だった?と。
ようやく辿り着いた、元嫁の再婚相手の実家。
ここからが本題だったか。
ウィボーイって名前も変だが、変な家族なのはわかるが、夕飯を一緒にと言ってみたり、滞在先にドヤドヤやってきたりグロいシーンがあったり、となんていうか、緩急ありすぎ。
この息子達以上にブランチがなぜあんなに力があるのかが不明で不可解。
とにかくブランチは強いインパクトのみ。あとはよくわからん。
最後の、ジョージが亡くなるシーン。
馬を安楽死させる時に耳元でなんちゃらというのを再現したんだろうけど、そこもなんていうかクサいシーンに思えてしまって、どん引きしてしまった。
何もあんなところでしなくても、ってシーンだったな。
泣かせるシーンだった?
ここよここ、私を見て見て〜というダイアンの雰囲気が強すぎて、引いてしまったな。
結局、かわいそうなのは実直で寡黙なジョージだった。
次にかわいそうだったのは、なぜか急死した息子だな。
人死にすぎ
人死にすぎ
怖いとこマジで怖い
スリラー強すぎて暖かいとこ吹っ飛んだ
人生は失うこと
映像綺麗
会食シーンは胃が痛くなった
雰囲気良いとこいいんやけど、怖いマジで
革屋の首に傷ある兄ちゃん怖かった
世に言う凶悪事件を起こす家族と意外に押しの強い牧場嫁のお話
観る前は意外に感動するかも?とかロクにあらすじも見ずにレンタルした。
だが、見始めると登場人物に感情移入出来る人が居なくて困った。
確かにウィーボーイ家は異常、やり口から殺しも辞さない凶悪一家だ。ジョージとマーガレットを出迎えて初対面からヤクザな雰囲気を撒き散らすブランチ…生い立ちは憐れであるが全く共感出来ない。
ブランチの息子ドニーとビルもマインドコントロールされた如く母親に従順で異様な命令もこなしてしまう。
義理の息子と妻を殴るドニーもグズだが、ビルは母親ほど歳の離れたマーガレットに邪な表情を見せておりその異様さは際立っていた。正直気持ち悪い(笑)マザコン拗らせて、熟女好きになってるのか?
さてジョージとマーガレット夫婦の牧場経営がどんなんだったか知らないが、馬の屠殺に銃使うシーン好きになれない。
マーガレットが小声で馬に話し掛けた話もいい話に思えない。
従って、夫ジョージのシーンと重ねてもグッと来なかった。
自分の中で作品内でのダイアンレインの扱いが、邦画の吉永小百合と被って見えた。
作中の若い男たちに不自然な程好かれる展開が似ててイヤなのだ。
吉永小百合より還暦前のダイアンレインは若いけど、昔からモテキャラなのだろうか?
ダイアンレインのファンにこういったアピールをさせなきゃいかんのだろうか?
作中で明らかに普通でないウィーボーイ家の状況を見ても危険の認識が弱く、指を飛ばされた夫が感染や敗血漿のリスクもあるのに荒野のド真ん中のピーターん家に泊まらせようとしたり、ピーター自身の迷惑とか考えなかったり、マーガレットも大概ではないか?と思ってイラッとした。
そして夫ジョージ…保安官定年してるおじいちゃんだから、人数で敵わないのに荒事もムリだよね。指切る様な奴等相手にロクに武器もなく飛び込んでいくとか策もなし(報復に来れないと思われていた可能性もあるけど)、嫁マーガレットに管理されてる感が悲しい。
と主要キャストで気持ちが入る人が居ない。
繋がりに滑らかさがないストーリーで作り手は大事にしてるシーンなんだろうけど、自分には合わないネタが多かった。
あらすじを聞いて観に行きたくなった映画で期待通りだった。ケビンコ...
あらすじを聞いて観に行きたくなった映画で期待通りだった。ケビンコスナーとダイアンレインが良い。序盤からこの老夫婦を孫奪還の旅に出させるまでの事情をテンポ良く描き無駄なく無理なく感情移入できる。仁義なき戦いや最近では狐狼の血ばりの残酷描写があるのを聞いていたので中盤のそれらのシーンでは心の準備が出来てしまって衝撃は少なく、むしろその前段となるビル・ウィボーイの非礼且つ下衆っぷり(白い目と固まった笑い)とブランチが仕切るディナーシーンでの会話こそバイオレンス映画の醍醐味があった。タランティーノ作品でも会話だけでヤバイ状況を盛り上げるシーンがあるがその類。
自分は人間の闇を描きましたといってトラウマシーンを投げっぱなしにするような映画は嫌いなのでそういった意味でこの映画はバイオレンスのサジ加減が良かった。
本当はどうすべきだったのか
1963年モンタナ、一人息子に子どもが生まれ、初孫と幸せに暮らしていた調教師のマーガレットと元保安官のジョージだったが、ある日息子が落馬して死んでしまう。残された嫁は3年後、孫を連れて再婚し、別居するが、たまたま新しい夫が嫁と孫に暴力をふるうのをマーガレットが目撃する。翌日、様子を見るために手作りケーキを持ってアパートに行くが、夫の実家ウィボーイ家に引っ越した後だった。日常的にDVを受けていると確信し、マーガレットは二人を連れ戻すことにする。仕方なくジョージも同行し、大自然の中を運転する。休憩していると一人暮らしをしているネイティブアメリカンの青年と出会う。ウィボーイ家のある町に着くと、まず夫のいとこという男に会い、その後、実家に招かれる。そこでは、ウィボーイ家の4代目という女主人がすべてを取り仕切っており、非常に身勝手で暴力的な支配をしいていた。そこに嫁と可愛い孫が帰ってくるが、遠方から会いに来たと言っているのに早々に寝かせてしまう。その夜は一旦引き下がるが、このままでは孫もウィボーイ家の人間のようになってしまう、と、翌日に嫁の勤め先のモールに行き、二人を引き取るから深夜2時にモーテルに来るように言う。
もう嫌な予感しかしないが、案の定、モーテルにはウィボーイ一家が襲いに来る。そこで家から持ってきていた銃をジョージが引くと、逆に「二度と引き金を引けないようにしてやる」と斧でジョージの指を切ってしまう。病院で手当てを受けた後に来た保安官は、地元の有力者ウィボーイ家の味方であり、孫を連れ戻そうという考えが誤りだと言われる。
怒りと悲しみに暮れ、再度大自然の中をマーガレットの運転で戻ってくるが、痛みに苦しむ夫を見て、彼女は行く道で出会ったネイティブアメリカンの青年を思い出し、彼の家に向かう。なぜ彼は一人で暮らしているのかといった身の上話をしつつ夜を過ごさせてもらう。すると、これまで孫たちを取り戻すことに消極的だったジョージは、夜のうちに抜け出し、車でウィボーイ家へ向かう。
確かに孫と血がつながっているのはマーガレットとジョージだが、正当性はあるのかどうか。
それ以外に、身寄りがないという嫁との交流、モンタナの大自然、馬の安楽死の時に耳元でささやいた言葉とジョージの最期にささやいた言葉、1960年代アメリカの保守的な社会、マーガレットが初対面の人に対する時の社交などが見どころだった。
隠れた名作。しかし、ポスターのキャッチコピーには強い疑問。
すごく引き込まれた一作です。
正直、映画館を出て思い返すと普通のストーリーなんです。
でも演出、組み立てによって感情移入しやすくしており、
見てる間、次どうなるんだろという緊張感があり、苦しく、辛かったです。
序盤、マーガレットがジミーを取り返しにジョージと向かう時、
ドニーから暴力を振るわれる様子を目撃した以上ジミーを連れ出すのは正しいとは思いつつも、
勝手に連れ出すのはまずいんじゃないかと思っていましたが、
ウィーボーイ一家の異常さを見た後はジョージ同様、マーガレットを応援するようになっていました。
マーガレットはブランチと今までの自分を重ね合わせることで
今までローナの意思をまるで尊重していない様子だった過去の自分の態度を反省し、ジミーだけではなく、ローナも救いたいと決心します。
そしてローナ、ジミーと待ち合わせるはずのモーテルでの修羅場。
ここではジミーとローナが脱出する意思があっても脱出できないこと、
そしてウィーボーイ一家は人の指を切るようなことをしても法では裁かれないことがわかります。
だからこそ、ラストの解決方にそれしかないんだという説得力を持たせています。
モーテルでの修羅場があった後、妻とトラウマを共有したジョージは今まで妻に従ってたのと対照的に今度は自分からローナ、ジミーを救いに行きます。
この救いに行くシーンも銃弾が明らかに足りてなかったりと悲惨な結末を想像させるものになっており、絶望感の中で自分は見ていました。。
ラストは凄まじいカタルシスに満ちていました。
ジョージの今までとは対照的な積極的な行動、そして愛する者を守るための犠牲があったこと、
そしてマーガレットが亡くなった息子と重ね合わせていた、ピーターとの別れによって
息子を亡くしたトラウマを乗り越え、ローナ、ジミーとの幸せな未来を予感させるものだったからです。
ジョージの死から自分は涙が止まりませんでした。
ところで、ポスターにあった正義の暴走が狂気を呼ぶというキャッチコピーは酷すぎませんか?
映画を見て書いたとしたら悪質すぎるので、
見ないで書きましたという方がまだ良心的なレベルだと思いました。
ブランチよ、あの子を返して!というマーガレット(ダイアン・レイン)の悲痛な叫びが、このタイトルに表れているのだろう。
息子を亡くし唯一のよりどころである孫のジミーが突然姿を消し、卑劣な環境にあることを知ったマーガレットとジョージ(ケビン・コスナー)が孫と嫁を奪還するという物語。
親子の絆、家庭内暴力、嫁と姑の関係、先住民、教育。
表面的ではあるが、多くの問題が隠されたこの物語は、主演二人の円熟の演技と共にジワジワと迫ってくる。二人の顔に刻まれたシワが、息子を亡くした夫婦の歴史となり、失ったもののリストに加えられることになるのだ。サイドミラーに映りこみ遠ざかってゆく影のように。
慈しみ、ともに暮らしてきた愛馬を安楽死させ、不慮の落馬で息子を亡くし、それらをみとったジョージを、最後はマーガレットが見送る。耳元でささやいたのは楽しい思い出だったのだろうか。広大なモンタナの風景と、見捨てられたようなノースダコタの山奥でのちいさなシーンの積み重ねが郷愁を誘う。
ブランチ(レスリー・マンヴィル)のキャラクター造形には背景説明がやや不足していると感じ、唐突感は否めないが、女手一つで家族を支える苦しみがもう一つ感じられると一層幅がでたのではないか。一方、ビル(ジェフリー・ドノヴァン)のいやらしさはよく表現できていたと感じる。
カメラは雄大な自然と1960年代のアメリカ中西部をよく捉えており、プロダクションデザインも美しい(車、キッチン、ダイアン・レインンの衣装等)。
主演二人は一世を風靡した人気俳優。彼らと同時代で年を重ねてきた身としては、年齢と共に作品を選び役柄を作り渋みを増していることに感銘すら受けた。馬がよい脇役として扱われていた点も良かった。
誰の為に。
命を顧みず守ろうとしたものは何か。「Let him go」
彼がやりたいままに。彼がやらなければならなかったことは。すべてをを変えた人は、彼が人生をともにしてきたもっとも大切な人だった。彼が命がけで守らなければならない人だった。ともに手を繋いで抱きしめて家族を育ててきた、人生最大のパートナー❤️
原題は、Let him go放っておけ
彼は、放っておけ!なんだな。
なんかシンドイ作品でした。
時代は、1961年のアメリカ西部
田舎の排他的な街
事故死した再婚した元嫁と孫を取り返す
ことを決意した。ダイアンレイン。
ご主人は、ケビンコスナーだ。
この2人は、マンオブスティール以来だ。
暴力で支配された関係は、不気味だ。
コスナーも酷い目にあうんだ。
アメリカは、深いキズがあるね。
ネェイティブアメリカンの問題など
山積みだな。
各々のキャラに感情移入しにくい部分はあるが…
ユーロライブにて試写会鑑賞。
K.コスナー演じるジョージとD.レイン演じるマーガレットの夫婦は息子夫婦と共に暮らす所から始まる。息子は事故で亡くし、未亡人となった息子の嫁をしばらくは一緒に生活するものの新しい夫ができた事により息子の嫁そして孫と別れることになる。
ただそんな新しい夫が息子の嫁と孫に対し暴力をするところを目撃し、また所在も伝えず遠くに引っ越した事から危険を感じ夫婦で救出に行くストーリーである。
息子の嫁の新しい夫がまた厄介な家族の持ち主であり母が絶対な存在でありいい歳した息子連中もそれに従順となる。暴力に支配された家庭でもあり息子の嫁も孫もまた暴力に支配されている。田舎に住んでいる事もあってその支配がより際立つ。
ただでさえ血縁関係が複雑なジョージ夫妻が救出するにはもちろん大変な事。
一度は救出に失敗し腕を斧で切り落とされる。
警察に通報するもジョージが最初に銃を向けた事や、孫を誘拐しようとした為に起きた正当防衛だと相手は主張し警察も相手方に付き相手にすらしてもらえず。
最後はジョージが自分の命と引き換えに息子の嫁の新しい夫の家族を全員殺してなんとか息子の嫁と孫を救出成功するところで作品は終わる。
いわゆるサイコスリラーと評していい作品だと思うんだが、不気味だったり気味の悪い緊張感が冒頭から終盤まで漂っておりこちらも緊張感を味わいながら楽しむ事ができる。
特に息子の嫁の新しい夫の家族と関わってから決着をつけるまではドキドキする展開も多くスリラー要素を楽しめる。
ただ作品を通して一人一人のキャラに中々感情移入しづらくどうも没入できない部分も否めず。
孫の為に必死になるマーガレットの気持ちは十分共感できるが気持ちとは裏腹に行動言動が薄くまた息子の嫁の存在も支配に怯えてる様子が薄くイマイチ魅力に欠ける。
新しい夫の家族の描写や警察が取り合ってくれない展開もそうだが全体的にその辺りが駆け足気味なのがジョージ夫妻が感じる恐怖を没入する事まではできなかったか。
あの家族の不気味感は楽しめるのだがもう少し支配による恐怖を感じたかったようにも思えた。
物足りなさは少々感じる部分あったが全体的には十分楽しめた。モーテルのシーンをはじめ中盤の不気味の悪さによる緊張感はエキサイトした。
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