ラン・ハイド・ファイトのレビュー・感想・評価
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けしてマグカップを手放さないお母さん。
母の霊に取りつかれた女子高生ゾーイ。今日も朝からプラムの相手はいるのかとおせっかいを焼いてくる。どうやら父にもその霊が取り付いてるようで、父は一緒にお祓い(治療)してもらおうと言う。
二人ともいまだに母を失ったショックから立ち直れていない。母が成仏するには自分たちが母への未練を断ち切り前進するしかないようだ。
高校は卒業も間近でみんな浮かれているそんなときに突如校内のカフェテリアが武装グループに占拠されてしまう。
学校を救うために孤軍奮闘するゾーイ、そんな彼女に母の霊は事あるごとに現れて彼女を励ましてくれる。騒ぎを聞きつけた軍人の父も外からの狙撃でゾーイを援護。
ゾーイは見事に生徒たちを救出し、苦難を乗り越えたそんな娘を見て母の霊は成仏するのだった。
劇場鑑賞には物足りない配信で暇つぶしに見るにはちょうどいい塩梅の作品。前半でトイレの天井で一味の女が何を探していたのか主人公が探るシーン。拳銃が隠してあったのを埃の跡で見せるあたりが何気にうまい。
ただ、主人公はなぜ死んだ警官から銃を取らなかったのか、いちいち教室に回るより警報鳴らすのが先だろうとか、犯人側も停電させるのが一番最初だろうとか、お手本の「ダイハード」をちゃんと見てから犯行しろと言いたい。やはりこの辺は所詮高校生だなあと思わされた。
トーマス・ジェーンは最近この手のB級作品しかお声がかからなくなってしまったな。ゾーイを演じた女優さんももう少し華があればよかった。ゾーイに心を寄せるルイス君はとてもいい奴だった。
意図的に共感させていただきます。
『ダイ◯ハードと似ているが、テンボが良くない』と言う鑑賞者がいらっしゃるが、これはまさに『コ◯ンバイン高等学校』で1999年4月20日に発生した銃乱射事件そのもの。
従って、銃乱射とダイ◯ハードが似ているって表現になるが、それで良いのだろうか?
映画の趣旨が違うものでなければ駄目だ。
社会派サスペンスでなければ駄目だ。サイコスリラーであっても駄目だ。何故なら、実際にあった話だし、被害者が実際にいるわけだから、前世紀の話を、社会的分析や犯罪心理学とかせぬまま、銃規制すら実行、解決せずに、こう言った暴力的フィクションを垂れ流す。アメリカハリウッド映画の無責任な態度に腹が立つ。
少女は犯人に向かって『あんたは記憶にものこらないよ』と言うが『コ◯ンバイン高校銃乱射事件』を忘れてしまってよいのだろうか。その後、今世紀にはいっても類似する乱射事件が起きている。短絡的に犯人を殺して、女子高校生が英雄になれば、こう言った事件は数が減り、アメリカは自由と民主主義に改善されたのか?それが、ハリウッド映画のアクションとして見た時に『スカッと』して良いのだろうか?
『銃によって銃を制す。
暴力には暴力を!』
アメリカン髭面ウマシカ男の空気の読めない出鱈目地雷映画と断言する。
さて、アメリカの批評家はほとんど否定的な意見のようだ。うましかな髭面ク◯監督をwikiすると確認できる。確認する事をお薦めする。
ハイスクール・ダイハード
時折ニュースで見る、アメリカ国内のハイスクール乱射事件。
舞台にして、繰り広げられる女子高生とテロリストの死闘。
これを大人で演じるとダイハードになるワケだが、
そのもう見飽きたようなパターンも高校生バージョンに落とし込むと
なんとも新鮮でハラハラドキドキ倍増だった。
動機付けやテロリストらの計画、伏線や人間関係が単純すぎず、複雑すぎず絶妙な塩梅差に巧を感じる。アクションも抑え気味なところに生々しさを感じてみたり。
世のラノベよ、ぜひこのラインで攻めて欲しい。
加えて主人公ファミリーの関係性にひねりが利いていてよかった。
特にお母さん、いやー、ありそうでないワ。
お父さんも、バックアップの立ち回りも含めカッコよすぎてビビる。
ラストも米映画王道の、終わったと見せかけてのひとひねりにスキを突かれて唸った。
また全編、CGなしと思われるところもリアリティがあり、逆に効果的と感じている。
しかしアメリカの高校って敷地が広いのね。
そもそもの銃乱射事件発生や校内のつくりに制度の違いも含め、
何だか知らない世界をのぞけた気分にもなれた。
JK版ダイハード、とまでは言えんなぁ
冒頭の鹿狩りのシーンを伏線に、いかに主人公が高校生離れした凄腕で悪党どもをバッタバッタやっつけるのかと期待したが、そんなスッキリアクションものでは無かった。しょーもない逆恨みで学校を占拠したイカレ野郎達に運と強気で立ち向かった結果、犠牲者をいっぱい出しながら何とか解決、という何だかモヤモヤする話。親の教育の成果なのか、最後に解放されてからダイハード発動するのがある意味新鮮だったが、そこは警察に任せたら?同罪になっちゃうよ。
残忍注意❗️ 気分が悪くなった。 超能力とかスーパーパワーはない。...
残忍注意❗️
気分が悪くなった。
超能力とかスーパーパワーはない。
安心して見られるほど主人公がすごくもない。真剣にもしもを考えてる。現実的でよかった。
前半、真面目に見るとダメージあるかも。
日本だとこのシュチュエーションはほぼないから、全然危機感なく見れるけど、私はちゃんと怖かった。
アメリカの学生は気軽には見れないんじゃないかな。
警察に連絡が入ったあたりで、用事があり見るの一回中断した。
ここまでは嫌な気分だが見れてた。
見るの再開して、
ロックダウンから続き見てたら気分悪くなった。
なんか、嫌なことが起こるのが予想できて嫌なものを見たくなくて辛くなってくる。
夜寝る前に見てたから心が重くなった。
また中断。半分くらいまでみた。
心が苦しくて。ストレスめっちゃ感じた。
早く主人公無双してくれ、となってた。
後半の半分は全然大丈夫で見れた。
人が撃たれるシーンは心が痛いし驚くけど。
とにかく主人公の行動力と勇気がすごい。
後半はあっという間だった。
キップ拘束して少し話すとこよかった。
敵だったキップが仲間になってカフェテリアに戻ったとこもいい。
死んじゃったが彼には改心する余地があった。人を殺してるから社会復帰はないかもしれないけど、罪に向き合って反省しただろう。殺人じゃなかったら反省してやり直せたのに、ほんと殺人は取り返しがつかない。
助けがすぐに来ない理由として、複数の火災と犯行予告で翻弄するのがあって、映画として一人で奮闘するストーリーにするために考えられてるが、現実で犯人がこういうこと考えてやってきたら、混乱して大変だろうなと思った。
自分がヒーローになるの妄想する人は、この映画でいう後半部分をメインに考えてるでしょう。前半の残酷なのが実際の犯罪にはつきもので、残酷なのをリアルに理解してたら丸腰・生身の自分が勝つ想像できないと思う。
日本は銃が基本ないから格闘メインの妄想ならわかる。
武装集団のテロリストの妄想もしてるのかな。
私は不審者を想定して、殴って逃げるのを妄想したりしたことある。
そういえば、似たもので「悪の教典」を見たときも気分悪くなった。
私はグロいのや派手なのは大丈夫だが、現実的で残忍なのが苦手みたい。
思春期の女子高生はライフルの使い手
お母さんを亡くして、父親には素直になれない女子高生のゾーイ。
クラスメイトがテロ集団となって、学校を占拠したことから、ひとりでの戦いに巻き込まれていく。
女子高生の面倒臭さと、一流のライフルの使い手というアンバランスが映画のキモです。
女子高生版ジョン・マクレーン
期待しないで何となく観たら、意外に面白くて観て良かったです
高校でのテロリスト事件、序盤のわりと残酷なシーンは観るのが辛かったです
テロリスト達の動機もだんだん出てくるのですが、理不尽な理由と一言では片付けられないようにも思えました
社会から排除されたと思った事から起こる事件も実際にはあるし、そういう事を考えさせられました
ストーリーは、そうなるだろうと思った通りに進んでいき、まぁ納得のラスト
主人公のゾーイが孤軍奮闘で、それはそれで良かったけど、びっくりする程保安官の見せ場が全くなくて、そこは残念でした
でも全体的には面白く観れました
ボーイフレンド頑張れ
学校を占拠した武装学生グループに対抗する少女を描いた物語。
高校を舞台にしたバイオレンスアクションです。銃乱射事件が頻発しているアメリカでは、タイムリーでセンシティブな設定ですね。
主人公は、軍人の父に鍛えられ、母の死から立ち直れない一女子生徒。その彼女が無双・・・するのではなく、死の恐怖に怯えながら必死に闘う姿は見応えのあるものでした。
ただ、大勢の人質を取っているシチュを無視するような展開が進むのは、かなり勿体なく感じました。
また、ボーイフレンドの活躍も少し考えてあげれば、映画全体の面白みが増したように思います。
私的評価は、普通にしました。
テロリストに立ち向かう女子高生。 軍人の父親の訓練を受けているとい...
テロリストに立ち向かう女子高生。
軍人の父親の訓練を受けているということで、「女ランボー」のような豪傑を想像していた。
しかし実際は、勇気は人一倍あるが、あくまでか弱い女子高生が懸命に戦うということで、むしろ好感が持てた。
単に目立ちたいだけというテロリストがアホ過ぎるが、それだけに何をするか分からないという緊迫感があった。
ただ、最後銃撃して見殺しにしたらいかんだろう。
せめて急所は外して、あとは警察に任せないと。
ゾーイ頑張れ
父親と鹿狩りを楽しむちょっとヒネた女子高生ゾーイ。狙撃の腕は一流だ。でも母親を亡くしたばかりで心に穴が開いている(だからヒネてるともいえる)。時折母親の幻影と会話する。そんなある日、通っている高校で銃を乱射してカフェテリアに人質を取りたてこもる事件に遭遇してしまう。ゾーイは仲間の他の学生を救うために孤軍奮闘するという話。スタイルのいい、かわいい子だから(おいおい)応援しちゃうよね。射撃の腕は活かされるのか? 狙撃銃は持ってないぞ? 緊迫していてなかなか楽しめました。
犯人がなんか緩くて、動機もなんだかはっきりしなかったけど、大した瑕疵ではない。
引き込まれました‼️
ドキドキ感はなかったが、あの女子高生凄い‼️今同級生になれたら、恋😌🌸💕すると思う。
銃社会のアメリカでは、よくこんな風な事件を聞くが、こんな高校生は聞いたことない。父親も最後どうなるか知りたいかったけど、ナイスアシスト。主犯は大胆な割には、セコい。最後はスカッとした。
主犯を逃がして、大学編をやって欲しかったと個人的には思います。
走って隠れて戦う?
あらすじでは何かハイスクール版ダイハードみたいなもんかな?と借りてみたが、ちょい違った。
ただ襲撃犯の高校生たちの不満…そこまでの覚悟があるなら他の手段で報復できると思う。
主役のゾーイは狩猟で動物を撃ち、少々サバイバルテクに長ける程度の高校生で腕っぷしも大したもんじゃない。
ゾーイからしてそうだから、相手も武装高校生で充分盛り上がる。学校での怨みツラみを出した方が物語として良い。
もし普通の高校にテロリストが襲撃してきて政治犯の解放要求とか盛り上がらないし、金銭要求しても包囲されるだろうから成功しなさそうだし。 現実に学校での不満を晴らす生徒の銃乱射事件が起こってるのを考えるとこのストーリーの方が起こりうる話だ。
と書いた通り、ゾーイはギリギリの勝負と運の良さで戦っているので観てるこっちは「もう引き上げていいんじゃない?」と思うんだが、流石に主役は退却しません。
粘って粘って勝つ!
ただ無茶苦茶スカッとはしません。
お父さんの狙撃もお父さんの銃を使った事も、後々どうなったか?その辺が回収されないままだったので、モヤモヤしました。
まあまあの佳作
ママを亡くしてメンヘラぎみの女の子が学校で学生達によるテロにまきこまれる話。
話もそこそこ面白いし、緊張感もあるんだが犯人達の動機が甘いのとほぼ素人な為ガバガバなテロに見えてしまう。
そこへきて主人公の女の子も勇気はあるが特殊能力のある女の子って程でもないので素人学生対素人学生の構図になってるのでそのあたりで少し冷めてしまう。
増してや犯人達の人数が4人じゃ簡単に蹂躙できてしまうのでは?
主人公のママとの幻影のやりとりがちょっとしつこいなと。
ラストはスカッとしてよかった。
かなり惜しい作品、でも、嫌いじゃない!!!
「ヒット・エンド・ラーン」は鳥居。
「ラン・ハイド・ファイト」は惜しい。
す、す、すみません・・・。
もしかしたらありふれたシチュエーションで、珍しさはないかもしれません。でも、しっかり作っている作品ですね。高校生が主人公ゆえの成長物語も織り交ぜつつのアクション作品。
まず好印象なのは主人公が「実はスーパー高校生」っていう設定じゃないところですね。
実は元○○でした、っていうのじゃないのがいいです。ま、家庭環境の影響による特技はあるものの、それは大きなファクターになってませんし、それは別のちょっとした盛り上がりを作ってくれます、ナイス!(強引だけど、ラストはスカッとします)
作品の雰囲気は地味です。発生事象も世界的な事件じゃぁありませんしね。校内の喧嘩みたいなもん(あくまでレベルのお話です)です。グリーンベレーの元隊長がヘリでやってきたりもしませんしね。ですが、ローカル規模故に、警備とか住民の意識のエアポケットにハマるシチュエーションをうまく利用しているなぁって思います。なさそうだけどありそうな?
物語はまさに主人公の「ラン・ハイド・ファイト」です。これは犯人に立ち向かうスーパーマンじゃない普通の高校生・ゾーイの足掻きそのものですよね。それはうまいこと彼女の私生活にも絡めようとしている点は、別の観点でもナイス・トライだなぁ?って思いました。「何と戦うんだ?」って点ですね。本当に設定は良いなぁって思います。
ただ、残念点もありありです。ちょっと「えーー、それおかしくない?」って展開が多いんです。犯人側の無計画っぽさや間抜け感満載とか、保安官や警察まぬけすぎるとか、いやいや、それで渋滞とか・・強引すぎるだろ?とか、SNSの威力弱すぎなど・・まぁ色々あるんです。はい。
それと、ゾーイの精神的成長の見せ方が、まぁうまくない。やりたいことはわからないでもないんですが、「あのー、その人の見かけが変わっているだけにしか見えませんよ?」っていう(笑)
重ね重ね、惜しい。
でも嫌いではないです。シネマカリテさんの「カリ・コレ」新作三本観ました(プレミア上映のぞく)が、今のところBEST。
やっぱり苦しめ!!
高校に武装集団が押し入り、1人の勇敢な女子高生が皆を逃がそうと奮闘する物語。
男性諸君であれば、中学生時代くらいに誰もが妄想したであろうシチュエーション。
教室に悪者がやって来て、皆を助ける・・・みたいな。
しかし本作はただ単純なアクションだけではなく、母の死をイマイチ乗り越えられない主人公が自問自答(とは違う?)しながら、悪に立ち向かっていく。
プロムの準備などでいつもと違う校内環境に助けられながら隠れつつ闘う姿は見応えがあった。中々開かないロッカーにドキドキ!!警備さん、履き替えた後は??
最後は中々エグい展開!!そりゃこんなことになってあっさり・・・ってな訳にはいかないか。
終始、校内だけの展開が続くので、もうちょっとコンパクトになっていても良かったかなと思いつつも、最後まで普通に楽しめた。
ポルファボール!、だろ
判官贔屓という言葉がある。はっきりした理由もなく弱い立場の側を応援してしまう心理のことだ。映画やドラマのいじめの場面で、いじめる側よりもいじめられる側に感情移入してしまう心理だと言えばわかりやすいかもしれない。冤罪で警察から追われる主人公を設定すれば、観客はほぼ主人公に感情移入する。
本作品の主人公ゾーイ・ハルはありきたりの女子高生である。父親と狩りに行くことから狙撃銃の扱いには慣れているが、それだけだ。決して海兵隊みたいに強くはない。それがテロリストたちと戦うのだから、鑑賞前から感情移入していた。
ところがである。映画紹介サイトでは学校を襲うのはテロリストとされていたのに、実際に襲ってきたのはその学校の学生とその仲間たちである。しかもいじめられていた学生たちだ。これはいけない。判官贔屓が引き裂かれて、襲った側の学生にも感情移入してしまった。おまけにゾーイが説教などするものだから、思わず「うっせぇわ!」という気分にもなった。ゾーイはいじめる側の人間なのだ。
もちろん、いじめられていたからといって無関係な学生たちまで巻き添えにするのは言語道断ではある。しかしいじめられた者は、その体験を一生忘れることができない。復讐は百害あって一利なしであることは頭では解っているが、怒りの炎は一生を通じて静かに燃え盛る。そして極く稀にその怒りを爆発させてしまう者がいる。もはや定期的と言っていいくらいに起きるアメリカでの学生による銃乱射事件の多くはそういった者たちであると、当方は推測している。アメリカは銃規制と同時にいじめの撲滅を進めていく必要があるのだ。
父親ゆずりなのか、説教臭いところのあるゾーイだが、持ち前の負けん気を発揮して武装学生に立ち向かう。といっても普段から運動もしていないひ弱な女子高生である。できることは限られている。主人公が死んだら物語にならないから、運はたいてい主人公に味方する。しかし命の危険は何度か訪れ、その度にゾーイはなんとか切り抜ける。そのあたりが本作品の見どころだ。死んだ母親のやけにリアルな亡霊は不要だったと思う。
それなりに面白く鑑賞できる作品であることは間違いなく、冒頭のシーンの布石がラストシーンで回収されてスッキリとした終わりになった。という感想にしたかったのだが、丸腰のゾーイへの感情移入よりもいじめられていた学生への感情移入がまさったために、妙に後味の悪さが残ってしまった。
ちなみにスペイン語の美人教師に向かって「ポルファボール!」と言ったのは、おそらく日頃からお高く止まった教師の態度に対抗して「お願いします、だろ」という意地悪な台詞で、一度は言ってみたかったに違いない。その気持ちは、少しわかる。
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