「よくこんな話を考えつくなあ、と思うけれども、ちゃんと“映画”になっている事に感心。とてもイタくてクレージーな映画だけれどもラストは感動的ですらある。」TITANE チタン もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
よくこんな話を考えつくなあ、と思うけれども、ちゃんと“映画”になっている事に感心。とてもイタくてクレージーな映画だけれどもラストは感動的ですらある。
①アレクシアがあまり喋らないキャラクターなのをはじめ(後半は尚更喋れないシチュエーションに陥るし)説明的な台詞は殆んどなく、映像で語る映画である。しかも、その映像がかなり予想外でインパクト大(強烈な映像を並べればそれで映画になるわけではありませんが)。②ショーの後、しつこくアレクシアに付きまとう男を、キスの最中に突然かんざし?を必殺仕置人みたいに耳から突き刺して殺す(“痛っ“)シーンに第一回目のビックリ。男は泡を吹きながら絶命するが、後で調べたら耳の奥は“脳幹”でそこを傷付けると呼吸とか基本的な生命維持活動が止まって死に至るとか、勉強になりました。③アレクシアの自動車と同化したい思い(“ブー”)、押さえつけようとするものへの反抗心(座席の背を蹴る)、縛っているものからの脱出(シートベルトを外す)は“チタン”を埋め込まれる前からのものであることを冒頭で描写している。(お父さん、運転中に余所見したら駄目だって!)④カー・ショーで一台の車(車のことは殆んど知らないので何という車か分かりません)の上でアレクシアがまるでその車とS⚪Xしているように踊る姿が実に官能的。その後、実際にその車と⚪E⚪するわけだから、あの踊りは車を勃⚪させるため?なお、後半でもアレクシアは消防車の上で呆気に取られる消防士仲間の前で官能的な踊りを踊り、その後で(恐らく)同じ消防車とS⚪Xする。ということは、あの踊りは前戯なのか?⑤これも後で調べたらチタン(合金)は脳外科手術でよく使われているそう(道理で映画の中で誰もアレクシアの頭を気にしていなかったのか)。合併症はあるらしいが精神的なものではないのでアレクシアの異常さは脳をチタンで覆ったためではないという事か。映画でもチタンに触れるのは冒頭の手術の時だけだし。あくまで尋常ではないアレクシアという女の頭の外科手術にチタンが使われていたので『TITANE』とした訳か。⑥32歳まで初潮が無かったということはアレクシアの体は普通に人間の子供を妊娠できる母体ではなかったということだろう。初めてお腹が“ピーッ”と鳴った後、パンティの陰部が汚れていたのでお漏らししたのか、と思ったが車のオイルだったんですね。あれが第2回目の驚き。⑦ショーのあとダンサー達がシャワーを浴びている時に、アレクシアの髪が隣の女の子の(乳首の?)ピアスに引っ掛かったので、アレクシアが「私が取ってあげるわ」と言って作業してる(“優しい子じゃないか”と思ったのに)最中に呼ばれて頭をあげたとたんにピアスが引っ張られたか取れたかして女の子は“イタッ”“痛いじゃないの!”“痛くてもいいって言ったじゃないの”みたいな会話になったように思う。そのあと二人で睦あっていてアレクシアが女の子の乳首を舐めた上に噛んでいる内にまるで噛みきろうとしたので、またまた“痛っ”。ついで家の中でその女の子もかんざしで耳を突き刺して殺すわけですが、、