「"ポン引きヒモ野郎"」レッド・ロケット 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"ポン引きヒモ野郎"
主人公のマイキーはいわゆる"スーツケース・ピンプ"とはポルノ業界用語、自分は働かず奥さんをキャバ嬢にアフター場所までついて行き、女遊びと他の娘もキャバ嬢に、風俗よりはマシか、実際にそんな男を知っていたり、色気だけは十分に世間知らずな小娘は性に対して多感な時期、ストロベリーみたいな娘も知っている、そりゃ全て田舎での可能性が高い、日本に住んでいても共感できる、別に戻りたくて戻った訳でも無くすがれる場所が逆戻り、真面目に職探しも、マリファナを売る才能があるし、嫁や姑にも気を使いながら、マイキーのクズっぷりが発揮されたのは竜巻事故にしても轢き逃げする人も多いし、ロニーは可哀想だがバレない可能性に賭けて見事勝利を、黙って家を出れば済む話が、最後の最後で詰めの甘いマイキーの人柄に好感は持てなくても許容範囲内のクズ人間に明るい愛嬌と憎めない人間性!?
最初からマイキーに拒絶反応を示すマリファナ家業の元締めの娘ジューンがブレない態度で潔いナイスキャラ。
考えさせられる何かを深刻に描くよりも明るくPopに映し出すショーン・ベイカーの人物描写も疎かにしない演出が素晴らしい、的外れかもしれないがウェス・アンダーソンやソフィア・コッポラ、ハーモニー・コリンよりも凄いかもしれない、本作を含め鑑賞したショーン・ベイカー監督四作にハズレ無し。
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