パリ13区のレビュー・感想・評価
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観終わってから2時間は鳩尾が痛かった
難しい映画ではない。モノクロで超高画質だと、まず頭がバグる。Rawでも見てるのかと違和感が残る。音楽がハマり過ぎてる。でもパッとメロディーが思い出せない辺り、よく出来てると感じる。 ストンと落ちる満足感は1度だけでは全くないが、ジワジワと何が良いのか分からない満足感で満たされていく。映画館を出て、木の葉を見たときに緑の鮮やかさに驚いた。よく言われるコトバだが、とても普遍的だ。 経済的・精神的貪しさに普遍性があり、それくらいが丁度いいのだろうと思わされた。パリは両極性を持って、上辺しか見てなかった本当の綺麗さを教えてくれたのだと思う。
音楽
予告編であの音楽が流れるたびに 絶対観たい、と待ちに待っていた作品。 なんなんだろう、あの音楽の威力は。 本編でも流れるたびに何ともいえない高揚感?が。 わたしは正直、共感するというより俯瞰的に観ていましたが、 女性ふたりの友情であり愛情であり... 寄り添い合い、支えになって愛おしくなる、 とても心地よいやりとりでした。 モノクロの夜景ってなんだか凄く味がありますよね、素敵。
#29 愛を求めてさまよう3人
3種類の肌の色をした主人公たちが人を愛せるようになるまでを描いた物語。 予告編は風変わりな作品っぽかったけど、実際は終始まともで常識的な人達が物語を紡いで行く。 家族の愛や自己愛から抜け出せない主人公達が色んな人と交わりながら、本当に自分が欲しい愛を見つけ出すまでの過程が面白くて全編に渡って楽しめた。 ただ主人公を台湾出身に設定する必要性はあったのかな?しょっちゅう簡体字が出て来るところだけが唯一気になった。 あとお婆ちゃんがお母さん方のお婆ちゃんなのが不思議(奶奶じゃなくて外婆って呼んでたから)。 お婆ちゃんのアパートに住むようになった経緯もわからないし。中国語のセリフがわかったらそこんところ理解できたのかな? ともかく凄い面白かったので普通に万人に見て欲しい。
現代パリの若者たちの姿?
オンライン試写会にて鑑賞。 現代パリに暮らす若い男女を描いたジャック・オディアール監督作品。 ほとんどがモノクロ映像なので、いやらしさはあまり無いが、全編のあちこちで性的描写が映される。 また、ドラッグ、ポルノサイトなど全体的に何か「まともでない若者たち」を描いているように見えてしまったが、これらの描写がパリでは現実に即しているのだろうか?……それは分からない。 コールセンターで働く中国系フランス人(移民?)女性(ルーシー・チャン)、黒人の高校教師の男、法律を学んでいたが不動産業の仕事をする女性(ノエミ・メルラン)、ポルノサイトでチャット稼ぎする女性。 これらの人物が物語の中で段々と繋がっていくのだが、繋がり方が中途半端な感あり。 また、現代の若者たちの姿をモノクローム映像の中で輝かせて見せようとする工夫したように思えるが、とにかく「男女がヤるエピソードが多過ぎ」て、ついていけない感じだった。 ルーシー・チャンは(裸体も披露して)魅力的に見えたし、『燃ゆる女の肖像』に出演していたノエミ・メルランも綺麗な顔立ちと裸体は眼の保養にはなったかも知れない。 <映倫No.49212>
スタイリッシュ
パリ=ロマンチックではない、現実的な描写が逆に新鮮でした。洗練された白黒映像と美しい音楽に乗って淡々と進む、ちょっとドライな恋愛と友情の物語。ジム・ジャームッシュ好きにはたまらないかも!
観光地じゃないパリ😚
試写会当たって「パリ13区」観てきました❤️ 観光地じゃないパリ、移民が多い混沌とした街、そこで暮らす孤独な人々😌 Hなシーン多かったのもご愛嬌、予想外に面白かったです🎶👌
印象に残る
「ゴージャスで素敵なパリ」とは決して言えない現実的で等身大のパリが、かえって印象深かったです。登場人物もちょっと問題のある男女ばかりで、恋愛感にも少しついていけないかも?でも、そのビターな関係の中に見え隠れする愛や友情にかえってジーンと来てしまう、不思議に心に残る作品でした。
良い意味で裏切られる
群像劇は平坦なストーリーが多いとおもっていたのですが、良い意味で裏切られます。 群像劇だと思っていたものが、だんだんと塊になっていく・・・とにかく脚本がうまいのだと思います。フランス流の不条理劇かなと思いきや、だんだんと共感できる部分がでてきたり。 最後まで真剣に見ることができた映画です。様々な多様性(性別、人種、職業などなど)が、さも当たり前のように、自然に描かれているのも新鮮でした。後味も悪くなくて、最後は希望が見えたところに安堵です。そして音楽がとってもクールです!映像ととてもマッチしてました。フランス映画が苦手な人にもぜひ見てもらいたい。
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