「きっと誰にでもあるお話。」パリ13区 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
きっと誰にでもあるお話。
13区って、フランスではどーいう位置付けの街なんだろ?都会?それにしてもカッコいい絵ですねー。なぜか最近モノクロ作品が多いですよね。トレンドなのかな?
さてさて本作。70歳の監督ってのが驚きです。男女関係の感覚には時代の隔たりはないってことなんでしょうかねぇ?性に関してはここまでは奔放ではないにせよ、日々満たされない、常にコレジャナイ感で悶々と彷徨い、さまざまな理由で自分の居場所が見えず、人が多いのに孤独を感じる・・・・そんな若かりし頃、肩肘張りながら焦るだけ・・・。そんな感覚は変わらないのかな?
人は一人では生きていけない・・・なんて使い古された言葉ですが、本質は変わらないですよねぇ。ミニマムの登場人物にもかかわらず、とても豊かな人間関係の色を見せてくれます。モノクロの淡白な映像が故に感情が浮だって見えるのかなぁ?少々、世間の狭さが気になりますが・・・。
中でもノラとポルノ女優のアンバーのエピソードが好きですね。本作はセリーヌ・シアマさんの脚本参加ってことでとても注目していまして、この二人の部分は大いに力を発揮されたのではなかろうか?と勝手に推測しています。(燃ゆる女の肖像に引っ張られすぎかなぁ?)この部分は大変満足しております。
ただ、ラストのエミリーとカミーユは・・・ちょっと受け入れ難いかなぁ。カミーユのことだから絶対に裏あると思う!奴が一番のクズキャラって思ってます(笑)
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