「異人種恋愛」パリ13区 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
異人種恋愛
70歳を迎えたジャック・オーディアールの新作である本作は、まるで新進気鋭の若手女性監督が撮ったかのような斬新さと若々しさが魅力として溢れ、目を惹かれる性描写は当たり前の生活にあるセックスを普遍的に描けているハッピーエンドな心地良さ。
オムニバス形式に流れる男女4人の群像劇は物語として全体的に繋がる様子が清々しく軽やかで、脚本に『燃ゆる女の肖像』の監督セリーヌ・シアマと若手注目監督レア・ミシウスが参加したことで映画監督として新たなイメージを構築させたジャック・オーディアールの多彩なジャンル性に驚かされる。
ユーモアがありながら少し生意気で丁度良い可愛さも相まって魅力全開な存在感を醸し出すエミリー、オンザ眉毛に様変わりもキュートで彼女の存在なしでは映画自体成立しなかった?と思わせられる本作に於ける貢献度No.1なルーシー・チャン、カミーユの妹であるエポニーヌの愛嬌があるキャラに癒されてスタンダップコメディもちゃんと笑える。
まぁ、カミーユの一人勝ち、人種も多様にモテ過ぎる、男からしたら羨ましいの一言に尽きる!?
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