劇場公開日 2022年4月22日

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「観光地でないパリの日常」パリ13区 morihideさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0観光地でないパリの日常

2022年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

いわゆる我々が知っているパリとは違うパリ。
東京都葛飾区と言ってもわからない、街の構造物。
しかし、美しく撮れている。俳優陣がイキイキしていることが、そういう風に魅せているのかもしれない。
大人になりかけの大人の、交差と、衝突と、交差と、衝突が描かれている。
人物像に深掘りしていないが、共感できるのは、良い脚本があるからだと思う。
皮肉と常識の交流
セックスを交えての交流。
風俗嬢の女神性による心の救済。
人種の多様性。
テンポ良い進行。
白黒映画。
これらが混じって日常を描いているので、感動と表現していいかわからない、共感に心の震えた。

皮肉と常識の掛け合い台詞を良く見たいので、もう一度見に行きたい。

追伸
珍しく二回目を見ました。
初回は、エミリーとカミーユの物語が気になってましたが、二回目はノラとカミーユの物語が印象に残りました。
ノラの聖女性と現実、アンバースィートの現実と聖女性、カミーユの理想と本当の気持ちの軸も楽しめました。

morihide