「苦手な要素がたくさんでも悪くない感想なのは群像劇だから?」パリ13区 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
苦手な要素がたくさんでも悪くない感想なのは群像劇だから?
フランス映画でモノクロ。自分の苦手な要素が多いのだが、なぜか予告編が気になってしまい鑑賞することに。観てみると群像劇であることがわかった。これならいける。
ルームメイトとして知り合いセックスするようになる男女と、30歳を過ぎてから大学に復学した女性の物語。
2人の女性が黒人のカミーユと繰り広げる恋物語って感じなのだが、この女性2人がどうにも厄介だった。とりあえずセックスって考え方なのにカミーユにハマっていくエミリーと、カミーユから相当好かれているのにごちゃごちゃと考え受け入れることをためらうノラ。どちらも結構厄介な女性(ノラは自分でも厄介な女って自戒していたし)だが、カミーユはいい距離感で接していく。なんかモテる男の見本だな。
セックスのシーンは多いのだが、そんなにやらしくない。モノクロだからというのもあるが、セックスにいたるプロセスが軽いからというのも理由かもしれない。
ものすごい山場が待っているわけではないし、衝撃的な結末でもない。少し意外だったけど。でも、群像劇としてはこんな感じでも平気。悪くなかった。モノクロのフランス映画でも群像劇なら大丈夫ってことがわかった(ジャック・オディアールが俺の映画だからだよ!って叱ってきそうだけど)。
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