フラッグ・デイ 父を想う日のレビュー・感想・評価
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イマイチ
父よあなたは・・・
親子共演とな。
父親が偽札製造の犯人だったジャーナリストである主人公の父との思い出と辛い青春期を描いた話。
小さい時は何も知らない子供にとってはたまに家に帰ってきて精一杯楽しいことをしてくれる英雄のように見えた父親だったけど、その実態はホラ吹きまくって未来を長いスパンで考えられないその場しのぎで生きることしか出来ない一人の男だった。
主人公にとって幼い頃の父との記憶が良いものがほとんどなのは圧倒的に過ごした時間が少ないからだと思った。叔父さんとか友達の親って見ててこういう人が自分の親なら良いのにって思うことない?(私は常に思ってたよ)それと同じで、よそ行きの顔が暴かれない程度にしか結局は関わり合っていなかったから。それなのに父親のとこ出ていかれてお母さんも可哀想よ。
そしてフラッグデーというのもまたアメリカ国旗だからより切ない感じがする。アメリカ国旗のイメージって「偉大」「英雄」「勝利」のような完全にプラスの開かれたイメージが強い。まさに"great Ameria"な訳だけど、それを祝う日が自分も祝われる日(誕生日)なのに自分は偉大な英雄じゃないことが、よりお父ちゃんのコンプレックスを強めてるんだろうなぁ。
その反面、このお父ちゃん、日本国旗は似合いません?(笑)アメリカ国旗がすごく笑顔で掲げられるとしたら、日本国旗は背筋が2,3倍ピシッとなって真面目な顔になるイメージ。それもどこかに「哀愁」みたいな印象を日の丸には感じるからなぁ。元々軍事国家の時は太陽の光がキラキラしてたのにそれを奪われて、シュンッとしてる感じ。
ごちゃごちゃ言って何が言いたかったかというと、自由の国とはいえ敗者にとっては居心地の悪い国なのかなぁという感想です。まぁこの自己管理能力の低さは精神科に見てもらう必要あるレベルだったのかなとも思うね。
主人公の父への複雑な気持ちは、自分も父と娘の関係について永遠に探究してるからこういう映画を絶対見に行っちゃうとこもあるので、ちょっと共感した。
まさかの自伝作品だった。
ノスタルジア溢れる映像がエモい
娘視点なので不明瞭なのは仕方ないが
2022年劇場鑑賞298本目。
名優ショーン・ペン初監督作にして実の娘を主演に迎え実話をもとに親子を演じるという色々てんこ盛りな作品。
とはいえ父親が偽札を作って警察から逃げたという冒頭から始まってあんまり感情移入できなそうだなというところからスタート。実の娘はあんまり美人じゃないけど子役はかわいかったですね。まぁすぐヤク中の大人になっちゃうんですが。
これ娘が書いた原作なので、父親が何をしていたかというところは娘が見たか聞いたことしか映像で出てこないんですね。しかしあくまでほとんど父の話なのでどうしてもとびとびになっている上に、新人監督のやりがちな時系列を行ったり来たりして今いつの時代か分からなくなることもしばしばありました。
なんか美談ぽくなっていましたがどうなんですかね。娘が近づくと毎回ちゃんと受け入れるけどいつの間にか離れていくというめんどくさい話でした。
ピンとこねぇ
ピンとこねぇ〜…
「またしても」碌でもねぇ父親に振り回されて人生が台無しになる話… 最近のアメリカ映画には多いよね〜。
「大人になりきれない男を演じさせたら」ショーン・ペンを超える人はいないのかもしれないけど、そんなん観たいかね〜?
『有害な男らしさ』同様に『有害なアメリカンドリーム症候群』みたいなものが確かにアメリカにはあって、この父親のようにそれに取り憑かれてて気付かないことも多いんだろうな。
ハリウッドが大好きなアメリカンドリームものとは鏡像関係になるわけだけど、実話ベースだけにそこから先に行く訳でもなく、どうしろっちゅうねん…?
寄り過ぎ、ソフトフォーカス過ぎなディレクションも意味不明。残念でした…
"happy highway harry"
家庭用?カメラで撮った8ミリ?の映像で描かれる幼少時代がヴェンダースの『パリ、テキサス』での幸せだった日々が思い起こされ、古き良き時代のアメリカを映し出す原風景がテレンス・マリックのようで、ショーン・ペンの監督デビュー作である『インディアン・ランナー』でヴィゴ・モーテンセンが演じた弟のその後を描いているようで何なら本作でのショーン・ペンが演じたジョン・ボーゲルもヴィゴでイケた、チョイ役のジョシュ・ブローリンもデヴィッド・モースが演じた兄と似た感もある、頭のテッペンを切り過ぎると鳥になるって現に鳥みたいな髪型だし『アングリーバード』で鳥役の声優やってるし。。。
前作で監督した『ラスト・フェイス』が酷評の嵐?日本では劇場公開スルーされ、リーアム・ニーソン張にアクションに挑戦したりメル・ギブソンとの意外な共演からポール・トーマス・アンダーソンでも物足りなかった、待ちに待ったショーン・ペンの主演も兼ねた監督作は娘との共演ってノイズがありながらオマケに長男も『ラスト・フェイス』に続いて、デニス・ホッパーとジャック・ニコルソンでホッパー・ジャック、不安でもあった親子共演も気にならず娘のディランが堂々と主人公を演じていてこれからの活躍も応援したくなる。
公私混同、それで良し、他の監督作品では前の奥さんや元カノも使っているしジョン・カサヴェテス的な方向性と考えれば、とにかく長い間待ち望んでいた役柄での見たかったショーン・ペンが観れた感想がデカい、エディ・ヴェダーとは付かず離れずな関係性で此方も娘さんと、大好きなんですショーン・ペンがアル・パチーノと同等に、そして期待を裏切らなかったショーン・ペンの存在感と存在意義が個人的にドンピシャ過ぎてそれだけで甘めに採点の高評価、大傑作『インディアン・ランナー』と『イントゥ・ザ・ワイルド』に次いで好きな作品に、名優なんて言葉が似合わない永遠の不良像を掻き消せない異端な役者で有り続けるショーン・ペンが勝手に誇らしい!?
燃やす男
1992年に偽札事件を起こした父親との想い出を娘視点でみせる話。
1992年6月父親の偽札事件のことで警察と話しをする娘から始まり、1975年にさかのぼってそれまでのことをみせていく展開。
人を直接傷つけたりする様な暴力的なところがある訳ではないけれど、借金して事業を試みては失敗し、借金まみれになり姿を消すという典型的悲しきダメ人間な父親。
さらっと流している感じではけれど、詐欺行為もしているしね。
そして荒んでしまっていたり、娘を守る様をみせない母親との 確執もありつつの、父親との暮らし、特に黒髪時代はなかなか来るものがあったけれど…。
結局、中途半端な器用さとプライドを持ち、いつまでも成長出来なかった生き方が不器用な父親という感じ何でしょうかね…。
妙に浸らせる様なシーンがいくつかあったり、テンポがあまりよろしくなかったけれどなかなか面白かった。
あらためて、噛むほど味があるなと思った作品。
今年368本目(合計643本目/今月(2022年12月度)21本目)。
見た目にはジャンルが分類しにくいですが、子が親を思う気持ち(タイトル通り)、それと同様に、「親が子を思う気持ち」という論点が出てきます。また、史実を参考にした映画なので、あることないことは入れられない、という特殊な事情があります。
本当に特殊な例だし、このような父親も珍しいのだろうとは思うけど(ただ、今のようにIT技術等がなかったころは、働く方法が少なかった等は推知可能)、その「珍しい親」がどのように「娘を思うのか」という点。そして通常なら、(元)妻やほかの子(兄とか弟とか)がいるところ、なぜ「一人の女性(その夫婦の子)からみて」「父を思う日」ということになったのか…ということはなるほどね、ということです。
確かに一部に「今の考え方だとちょっとありえないかな…」という部分もありますが、作品そのものが、史実を参考にしている以上、どうしても当時の時間軸で出るため、ややそういった「誰もが取る意味が理解しがたい」点はあります。ただ、理解がまったくできないわけではなく(上記は30年ほど前なので)、一応、「理解はしがたいが推知はできるし、その推知でだいたい正しい」もわかるので減点なし、といったあたりでしょう。
ディラン・ペン
ダメ親父
自然、父娘の複雑な感情、家庭用撮影カメラ映像多用の映像美。だが身内の優遇は疑問❓
なんか主人公の女性記者、父親が精神面、仕事面からも不安定だから
複雑な、家庭、生育環境
そもそも
【払えないのに購入する】時点で病気に近い。
家庭用に近い撮影カメラ多用で、こじんまりした自然と
器の小さそうな父親、家族間の結びつき、移りゆく時代感をうまく映像化
なかなかまとまっている。ただアメ車がいくらタフといっても水中に入ったらお釈迦だぞ。
父親への愛と憎しみ。
誰でも愛憎はあるよなぁ、特に父親
それを乗り越えて皆大人になるのだから
しかし父親が父親だからその過程が複雑。よくわかる小作品。
映像的には前述のように優れている、当然、珍しく事前に図書館で見た
「キネ旬」の星もそこそこ良い。それは納得。
客観的描写から心理的描写を映し出す。
だが、納得いかないのだ
ディラン・ペンは良い、なんで「ホッパー・ペン 息子」まで出すのか?
娘が主役だけでイイじゃないか、ショーン・ペンさん❗️
ただし2人とも1991、1993生まれでもう大の大人ということですマァ良いか❓
俺、デンゼル・ワシントンも、サミュエルLジャクソンも大好きなのだが
ウィル・スミスが虫唾が走るほど嫌い。
勿論下品な鼻の形は「坊主憎けりゃ袈裟まで・・」で下品と感じる偏見にすぎないけど
「幸せのちから」「アフター・アース」でまだガキの息子、娘抜擢して
世襲議員や同族経営を凌駕する「自分のガキを自分の力で俳優で重用」
2人は1998、2000生まれで
個人的感想に過ぎないがちょっと親バカもええ加減にせぇよ
ちゃぶ台返しの星一徹の精神が神々しい、それに比べ・・・
話が傍にそれました。まあ女主人公も、息子も、そこそこ好演している
それは事実、ディラン・ペン頑張った。息子のはホッパー君は一瞬オヤジに見えた。
最初、キネ旬評価良かったから偏見で臨んだが、まあそこそこの好作品。
【私の独断と偏見で平均点、ただプチ作品だから一度睡眠スイッチ入ると最後まで行ってしまう危険性
のある映像美と感じた、実は多分20分くらい寝た😪😪😪、ハッとして炭酸系の飲み物飲んで復活した。】
この父親を愛せますか
一攫千金を夢見て、ドツボにハマっていくジョン。そんな父親の話はよく聞くが、このジョンという男は、贋札作りで人生最後の勝負に出る大馬鹿者。
事前情報なしだったから、エンドロールを見て驚いた。息がぴったりだと思ったらジェニファー役のファミリーネームが「ペン」。親子だったのか。しかも監督は、ショーン・ペン本人。
事業に失敗した挙句、家族と借金を残して1人で夜逃げする父親。そんな父親のことを忘れようと思っても、小さな頃の楽しかった思い出が多幸感を伴うドラッグのように湧き上がってくる。
ジェニファーが語ったジャーナリストへに志望動機は、父親の血が流れていることの証であり、本人も意識していると思う。
ジョンが最後にとった行動は、父親としての誇りを保つ唯一の方法だった思う。そうだとしても、ありきたりでそこそこの人生を目指せば、80%の幸せを得られたのにね。さざなみ程度の波乱しかない人生を歩んでいる私にとっては、羨ましくもありますが、乗り切れる自信は全くございません。
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