フラッグ・デイ 父を想う日のレビュー・感想・評価
全75件中、21~40件目を表示
This is America 1970s to 1990s
またしても、いけてない邦題が残念。フラッグデイでいいのに!just leave it!!
とはいえ、ショーンペン様監督、主演作品なので他は文句ない。
冒頭のファミリームービー的な良い感じに古びて揺れる景色、、と思ったらファミリームービーという設定でら16ミリフィルムで撮影されたものらしい。どうりで、美しく魂に刺さる、その揺れる画面に冒頭から泣ける。
世間から見たらどうしようもないクズ男でダメ父である。
ドリーマーで自分をも騙してしまう詐欺師でだから人たらしなところもあり、一番たらし込んで騙し続けるのは自分自身という哀しさ。ジョンと言う男。ショーンがやるしかないし取るしかないしアメリカじゃないとあり得ない感じ。
これが自由ということか。自由奔放に自分の本能と本性を信じて生きようとするとこのようになんだか不自由なことになってしまい、そして家族などの大事なひとの自由を奪ってしまうのだ。自由とはめざせば目指すほどに遠のいてしまう。かつてデニスホッパー(またはデニスが演じていた役)もあくなき自由を追い求め彷徨い歩いて最後は自分を追い出していたように。
そんなことがワンシーンワンシーン、ジョン(ショーンペン)とジェニファー(ディランペン)の表情、街の風景、家などから滲み出てくる。
ジョンの脳天気とも言えるお調子者、無意識の詐欺師、人生に絶望しながらまたすぐ都合良き希望を見出す、嫌なことはしたくない、自由気ままに生きたい。
ジェニファーは、ジャーナリズムそれも調査報道を目指すというのも、なんか、この父親の掴みどころのなさに、なんか本当のことを知りたいという気持ちが湧いたのか。
息子のニック(だったかな)これも大人のニックはショーンの息子のホッパージャックが演じているが彼は何となく凡庸な人凡庸で優しく温かい存在になっていて、彼が一番平穏な生活の中で、母親を支えながら、実は自由に呼吸できているのかもしれない。
冒頭からレコード針が落ち優雅に詐欺的にかかるショパンのノクターン、そのあとは各年代風に音楽が変わっていくのもアメリカだし子どもの頃もその後も、ジョンの誕生日であるアメリカのフラッグデーのパレードの様子は変わらない風景でもあるようだ。ノクターンは、ジョンの夢見る世界なのかな。
道路沿いのダイナーの看板、麦畑、美しい湖畔の小屋、昔ながらのものが少しずつ古びていく中ジョンも肉体は老いて行くが、昔のダイナーの看板みたいになんか楽しくなんか上手く行くって自分を信じ込ませようとしているのか。
信じられないジェニファー。信じたい気持ちもするジェニファー。真実をやがて知り受け入れ愛おしく理解するジェニファー。その時よりそう警官がジェニファーの肩を励ます様に掴む。
ジェニファーは母親が言う通り、ジョンは嘘つきなのかもダメなのかも思いながらも、なにか支えが必要。バスの中疲れてつい眠り込み隣の知らない男に寄りかかるシーン。
どんな人にも、その人なりのストーリーがあり、その人なりのストーリーによりかかり、リーンオンして生きている。
個人的には、えんじ色のシボレーのステーションワゴンもツボであった。
ショーンありがとう、今回もありがとうと言いたい。
道路沿いの楽しみや幸せを呼びかける大きなダイナーの看板、金色の麦畑。ダイナーの看板は古びて朽ち果てていき金色の麦畑で父を思う。
これってほんとにアメリカだよなって思う。
10年に1本の最高感動作品!!
父娘の深い愛情と絆が溢れ出してくる最高&最強の感動作です。どんなにダメで不甲斐ない父でも心の底から愛してる娘の心の葛藤が物凄く繊細に描かれていて、見終わって温かい気持ちになれる素晴らしい映画です。父のことが大好きで、なんとか更正して地道に生きて欲しいと願い続ける娘。娘のことが大好きだけど、自分の生き方を変える気持ちは更々ない父。それでも父娘の愛情・絆は崩れることなく、深く結び付いている。この父娘の関係を見事に描ききっている切なくも優しさ溢れる作品です。ものすごく久し振りに深く感銘を受ける映画を観ることが出来た、これは10年に1本あるかないかの心に残る傑作です!!
家族の映画です。
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。
今年最初の映画でございます。やはり楽しい映画がいいな。ほら良く言うでしょ。笑う門には福来る・・・
それでこの映画かよ‼️
まず最初に増上寺へ行きました。混んでますねえ。箱根駅伝の復路の直後です。都民の行動様式なんでしょうね。そして近くの愛宕神社へ。
ここはお山の上です。流石に空いて・・・いないよ‼️
小さな境内に1000人以上。大行列。愛宕神社様、なめてました。ごめんなさい。神社に【愛】が入っているのか若いカップルが多い印象。
つくづく日本人って信仰心が強い・・・
いやお前ら❗️一週間前はキリストの誕生日を祝ってケーキを食べてたじゃねえか‼️
失礼しました。私もです。
そして日比谷公園を経て、日比谷TOHOシネマズに・・・何を見ようかなあ・・・まあそれでこのサイトをチェックするわけです。あれ?私のフォロワー様の中でも最も知的な方が星、無し?
じゃあやめようか?なんか寝落ちしちゃったらしいですが・・・文章が軽妙でね。面白いんですよ。
チャレンジするか。眠くなっても良し!
はい。申し訳ないんですが結構面白かった。眠くならなかったんですよ。最近観た岸井ゆきの(ブルーリボンで主演女優にノミネートされました!)の映画に続いて16mmの撮影です。
キャッチコピーは 父はアメリカ最大級の贋札事件の犯人だった 。
冒頭から娘と警察官のやりとり。精緻な贋札。
ここで暫し脱線します。
① カレーを食べていた女
某テーマパークのお話です。若い女性が買い物をしました。しかしレジの担当者はそのお札に違和感を感じます。そうです。贋札だったのです。すぐさま関係各所に連絡。すぐに発見されます。なんとその女はカレーを食べていました。
いやあダメでしょ。万引きとはわけが違う。起訴は免れないです。最低二週間は拘置されます。さらに家宅捜査されます。
下手したら実刑食らう。カレー食ってる場合か!
② その町工場で印刷していたのは・・・
私の知人から聞いた話です。印刷屋だったんですが親戚も同業。その親戚は月島でした。小さな町工場。そこで印刷していたのは、なんと・・・
運転免許証!
物凄い技術が必要らしいですよ。大蔵省以上の。なにしろ現金そのものですからね。運転免許証は。ちんけな下町の工場(失礼)って所が味わい深い。(今は知りません)
閑話休題、映画の話しに戻ります。
ジェニファー ヴォーゲル(ディラン・ペン)はジャーナリストです。警察に呼び出され父親ジョン(ショーン・ペン)の作った贋札を見せつけられます。
そこからジェニファーの回想。子供時代は良い父親だつた・・・優しいしね。しかしジョンは致命的な欠陥がありました。
嘘つき。
もうね呼吸をするように嘘をつく。最初から最後まで。いやあショーン・ペンは監督もやってるんだけどね。ダメ男でね。ひとつも共感出来ない。
私に近いところにもいます。あと死刑囚の中にもね。調べたんですが、やっています。自分の嘘に取り込まれちゃうんですね。
出所してジェニファーにキャデラック(ジャガーかも)を買ってやると豪語。わかってない。手付け金が、5000ドル? はい。嘘です。
あのね電話線がね・・・あれあれ、それでも嘘をやめない。病気です。
なのにジェニファーは頑張った。ジャーナリストになった。あんたはエライ‼️
昔良く聞いたあの言葉。嘘つきは泥棒の始まり。しみじみ噛み締めました。
ところでショーン・ペンは実の娘のディラン・ペンを主役に起用してね・・・色々有ったと思うんですがね・・・やっぱり娘は可愛いんですね。
日本だと明石家さんまとまるっちょかな。
まるっちょって言うな‼️
お付き合い頂きありがとうございました。
PS 数日後、お口直しにあるインド映画を観に行きました。(レビュー済み)
キャリアも顔のシワもいい感じ
ショーン・ペンの役のイメージ(破天荒、どうしうも無いが憎めない)やんちゃ男が、自身の監督作品で親子共演をするなんて…立派な映画人地位を確率してるんですね。キャリアも顔のシワもいい感じ。作品事態には誰にも感情移入せず、グッとくる感じも薄い…けど、ショーン・ペン演技うまい好きだわ。ジョシュブローリン叔父さんの出番もっと見たかった。物語にもっと厚み欲しかった。
ショーン・ペン健在
ショーンペン相変わらず見事ですね。大人になりきれない大人を演じさせたらピカイチだなぁ。無理を通せば道理が引っ込むを体現できる人ですね。いやぁ、でも憎みきれない・・・って思いを抱かせられるなんて・・・やっぱりすげぇなぁ。いい俳優なんだよなぁ。
親父が監督やって、娘が主演って・・・かなり家内制手工業な映画です。やはりね、どーしても色眼鏡で見ちゃうし、客観的演出できてないんじゃ無いのー?なんて思っちゃいます。(娘ちゃんの力量不足を感じちゃうんだよなぁ)そこは残念ポイントの一つ。大学時代・・・ちょっときつかったなぁ。3キャスト使えなかったのかなぁ?
本作は今も健在の娘(ジェニファー)目線で描かれる物語。社会に適合できないが娘への愛がある父親。(愛情ってのも・・・見栄のためのような気がするが)けど、どこまでホントなんだろ?
ジェニファー目線で語られるからそう見えるだけかも?って思います。ニック目線ならまた違うはず。母目線ならさらに。ゆえに、父親の人間像やその人生を描くわけでは無いんですよね。本作はドキュメンタリーでは無いのです。あくまでジェニファーの私的な物語だと考えます。言うなれば、娘から父へのラブレター的な作品なのかも?感謝と謝罪のための。
まさに父を想う・・・ですね。
ショーンペンの映像は・・・なかなか真面目だなぁって思いました。気を衒うことなく、丁寧に、優しく
紡いでいる印象です。娘じゃない人を演出する作品を見てみたいですね。
【"ずっと娘の大切な存在でいたくて・・。"哀しく、不器用な父親の姿を、成長して行く娘の視点で描いた作品。ラストは切ない。駄目駄目だけれど、娘にとってはヤッパリ、大切な父親だった事が分かったから・・。】
- 今作は娘を持つ男にとっては、何とも切ない作品である。-
◆感想
・ジェニファーが幼い頃のジョン(ショーン・ペン)は、明るくワイルドで格好良い。
- 子供達が家出する時には勿論、ジョンに付いて行く。お母さんはアル中だし・・。-
・だが、ジェニファーが成長するにつれ、ジョンの”負”の部分が見えて来て・・。-
- 嘘、見栄、誤った自尊心・・。-
・仮出所した年老いたジョンが何どもジェニファーの家に電話するシーンは、観ていて辛い。
- ジョンの留守電を複雑な表情で聞くジェニファーの姿。-
<今作品のジョンは、極悪人とは程遠い、弱く寂しい人間に見える。
それをショーン・ペンが絶妙に演じている。
ジョンが偽札作りに手を染めたのは、"偽札だけど、美しいモノ"をジェニファーに遺したかったのかな。悪人だけど格好良い父の姿を見せたかったのかな・・。そんなジョンのTVに映る、最期の姿。
ジョンが遺した偽札を、女性警官に頼んで、ジェニファーが触るラストのシーンは、何だか切なかったなあ。
娘のジェニファーにとって、ジョンは情けなくて駄目駄目だけれど、ヤッパリ、大切な父親だった事が分かったから・・。>
よかった
ショーン・ペンの監督作はずいぶん久しぶりだが、前に作っていたのはどれも素晴らしく特に『インディアン・ランナー』は大好きだ。今回はクズのお父さんのクズっぷりがとてもいい。娘もヤク中の過去があるもののそれほど悪い感じはなく、ちゃんとした人で、娘もそれなりにクズならもっと心にしみる。警察に追われるカーチェイスがあまりスリリングでなく、あっさり表現されている。
屈折した親子愛を表現した感じの実話ベースの作品。 本年度ベスト。
昨日観た吉岡秀隆さん主演の作品は良い人ばかり登場したけど、本作は真逆な印象。
観ているのが嫌になるストーリーだけど、美しい映像と音楽で何とか最後まで鑑賞出来た感じ(笑)
やる事なす事全てが空回りしている感じの父ジョン。
娘のジェニファー。
この二人を軸としたストーリー。
歪んだ親子愛で終始進む展開。
家族を捨てたジョンに会いに行くジェニファー。
どんな状況でも親子愛が描かれているけど何だか違う(笑)
お互いが解りあえないまま進行するストーリーの居心地の悪さ(笑)
父親が間違った方向に進んで行く反面、ジェニファーの進む道に救われた感じ。
ラストに実際のジェニファーが現在、どの様な生活をしているのか字幕の説明も良い。
期待していた偽札作りのシーンが殆ど無いのは残念( ´∀`)
ひたすら眠い…
ショーン・ペン、実の娘と息子と親子役で共演。
監督もしてるから、色々と思い入れのある作品なのかもしれないけど、
ずーっとポエムのような。。。静かな展開が苦痛でした。
音楽は好きだけど、本当に淡々としてて、、、、たぶん言いたいことは5分で済むのでは…。
「理想の親になりたい」親 「理想の親でいてほしい」子 誰かの子であ...
「理想の親になりたい」親
「理想の親でいてほしい」子
誰かの子であり、今では誰かの親でもあるからこの気持ちはよく分かる。
"何者かになりたくて" でもなれない現実が辛くて‥
そんな父親をみていて思ったのは、俺は自分の義理の息子達(前妻の連れ子)に「夢や目標をもって男なら何者かになれ! 名前を残したくはないか?」などと言って自分と同じようなエゴを押し付けていた。
息子達は体が大きくなるにつれて自分の限界を感じはじめ夢はどんどん小さくなっていく。
そんな息子達をみていて寂しい気持ちがあったが、この映画の父親のようになる可能性があるなら、息子達の全てを受け入れてあげないといけないと思った。
可能性は広げてあげるが、無理はさせてさいけないと。
娘と父の関係性の変化
娘と父の物語。
実際も親子である2人がそれぞれを演じる。
娘からみた父親、家族との関係性を史実を元に映し出す。
娘の成長につれ父から娘への愛情の変化は起こらないけれど、娘はみえる景色の変化と、幼い頃わからなかった父の暗部に触れることで起こる娘の成長物語。
父の暗部には受容できる部分とそうでない部分、娘には知られたくない父の葛藤と昔の様に大好きな父親でいたいという願望など、どうしようない父だけど娘に対する愛情だけはブレないものを感じられた。
倫理観というより娘に対する普遍的な愛情を描きつつ、娘と父との関係そして家族を、人間のもつ暗部も含め丁寧に描くことで愛情にまつわる物語として描き切ってる。
人間くさい物語でとても良かった。
華のない娘のためのプロモーション映画?
やっぱクズ役やらせたら、ショーン・ペンの右に出る者はいないね。というくらい、ショーン・ペンに取ってははまり役でしたね。
一方主役の娘は、ブスではないけど美しくもない。
演技も悪くはないが、光るものも特にない。
いってみれば「華」がない。ショーン・ペンの娘じゃなければ映画に出れていたのか疑問に思うレベルの平凡な女優さん。
そんな娘のために実の父親であるショーン・ペンが自ら監督をしてまで娘を売り出す大プロモーションをしかけたのがこの映画なのかな、と思ったりもした。
だとしても、残念ながら娘はなんかパッとしなかったなぁ。
あの悪ガキがそのまま年を取ったようなショーン・ペンも、娘のためなら全力でパパになっちゃうんだね。
なんかイメージと違うなぁ。
家庭なんて顧みずにいつまでもヤンチャし続けるのがショーン・ペンじゃないの?
とにかく画がいいや。
自ら監督・主演で更に実子を使うの? さすがのショーン ペンでもこりゃ色々バイアスかかって… とあまり期待せずに観始めたけどね そんな危惧を持った自分を恥じましたわ。
見事です。 アメリカ映画のど真ん中を射抜く良作。
正道を堂々と闊歩する潔さ。
皆んないい顔だ。 どなたにもお勧めいたします。
旅立ちは何度でも
時は1992年。大好きだった父親が贋札犯罪の犯人だと知り・・・。
幼少期からの想い出を振り返りながら、父、そして家族との決して平坦ではなかった人生を辿っていく物語。
2022年最終鑑賞作品‼
実話に基づいた物語とのことだが、有終の美を飾ってくれるか!?
娘思いでありながら、真っすぐな生き方ができない父親ジョンと、これまた癖アリな母に振り回されながら大人になっていくジェニファーの様子を見せていく。
無茶をして金を失い、そして失踪・・・。う~ん、これはダメオヤジですね。。
対する母親も、娘がピンチに陥ってるってのにその対応は・・・。そりゃジェニファー出ていくわ。。
終始、ダメ両親に挟まれながら苦しむジェニファーの姿が描かれるが・・・。
オヤジと暮らせなくなる→母と暮らす
母のもとから出ていく→オヤジと暮らす
またオヤジと暮らせなくなる→母の元を訪ねる
・・・のループが起こるたびに、それまで向けていた怒りの感情はリセット??
ちょっとここらへんの気持ちがよくわからなかったかな。。
とは言え、確かなことは、ジョンの無茶な行動一つ一つは皆子ども達を喜ばせたかったからなんですよね。きっと父親は、子どもたちにとってヒーローでありたいものなんでしょう。。。
やり方は間違っていたにしても、確かにそこには愛があったんですよね。
「人は変われる」か・・・。
ワタクシ自身は、人は3歳までの教育以降、性格が変わる事って絶対に無いと思っている質ですが、「人」は変わらなくても、「生き方」を変えることはできるのかな。
本作も、結局変われなかった人がいた一方で、荒んでいたジェニファーは立派な大人になっていましたし。
親子関係って本当に複雑ですね。
正しくとも、父親を嫌う子は沢山いる一方で、間違いだらけでも「父親が大好きだった」・・・その言葉を言ってもらえるジョン。。
う~ん、とても難しいですね。
今年最後に、難問を投げかけられたような、そんな気持ちです。
それでも、何度も難問が突き付けられる度に、新たなる旅立ちに向かっていったジェニファーの姿に勇気づけられた作品だった。
これにて、2022年映画も終了‼
今年も沢山の良作に出逢えたことに感謝‼
来年も多くの傑作達に、旅立ちの勇気を貰えることを願ってます!
この男の、この愛だけは本物
娘を愛する気持ち以外は何一つ信用できない父親と、それでもパパが大好きな娘の話なんだが、このお父さんの破茶滅茶なキャラに観客はイライラもし涙もすることになる。
嘘だらけの彼の人生だけど、娘への愛だけは唯一の本物で真実なので、観ている方もそこに引き込まれて行く。
とにかく先を読む力がなくて行き当たりばったりでお金にルーズで中途半端にモテて良いカッコしいで、けど想像力豊かでアートセンスもあって人生を楽しむセンスがある。
そんなお父さんが引き起こす様々なことに巻き込まれて行く娘だけど、ダメダメな両親を反面教師にか強く賢く育って行く。
娘に認めてもらいたくて、さらに失敗を重ねて行く様は一周まわってなんか可哀想になってきて、この人ほんとは良いパパなのに、と思うと悲しくて涙が出た。
今年映画館で観た最後の映画だったけど、とても良かったので、是非お正月休みにご家族でも観て欲しい。
ダメ男の見本みたいな人だけど、この人の娘への愛は本物。
どんな人にだって大事な人はいるんだなと言うところに少し救いを感じた。
あと、娘への褒め方が好きだったな。
全75件中、21~40件目を表示