劇場公開日 2022年12月23日

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「ショーン・ペン健在」フラッグ・デイ 父を想う日 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ショーン・ペン健在

2023年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ショーンペン相変わらず見事ですね。大人になりきれない大人を演じさせたらピカイチだなぁ。無理を通せば道理が引っ込むを体現できる人ですね。いやぁ、でも憎みきれない・・・って思いを抱かせられるなんて・・・やっぱりすげぇなぁ。いい俳優なんだよなぁ。

親父が監督やって、娘が主演って・・・かなり家内制手工業な映画です。やはりね、どーしても色眼鏡で見ちゃうし、客観的演出できてないんじゃ無いのー?なんて思っちゃいます。(娘ちゃんの力量不足を感じちゃうんだよなぁ)そこは残念ポイントの一つ。大学時代・・・ちょっときつかったなぁ。3キャスト使えなかったのかなぁ?

本作は今も健在の娘(ジェニファー)目線で描かれる物語。社会に適合できないが娘への愛がある父親。(愛情ってのも・・・見栄のためのような気がするが)けど、どこまでホントなんだろ?
ジェニファー目線で語られるからそう見えるだけかも?って思います。ニック目線ならまた違うはず。母目線ならさらに。ゆえに、父親の人間像やその人生を描くわけでは無いんですよね。本作はドキュメンタリーでは無いのです。あくまでジェニファーの私的な物語だと考えます。言うなれば、娘から父へのラブレター的な作品なのかも?感謝と謝罪のための。

まさに父を想う・・・ですね。

ショーンペンの映像は・・・なかなか真面目だなぁって思いました。気を衒うことなく、丁寧に、優しく
紡いでいる印象です。娘じゃない人を演出する作品を見てみたいですね。

バリカタ