「旅立ちは何度でも」フラッグ・デイ 父を想う日 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
旅立ちは何度でも
時は1992年。大好きだった父親が贋札犯罪の犯人だと知り・・・。
幼少期からの想い出を振り返りながら、父、そして家族との決して平坦ではなかった人生を辿っていく物語。
2022年最終鑑賞作品‼
実話に基づいた物語とのことだが、有終の美を飾ってくれるか!?
娘思いでありながら、真っすぐな生き方ができない父親ジョンと、これまた癖アリな母に振り回されながら大人になっていくジェニファーの様子を見せていく。
無茶をして金を失い、そして失踪・・・。う~ん、これはダメオヤジですね。。
対する母親も、娘がピンチに陥ってるってのにその対応は・・・。そりゃジェニファー出ていくわ。。
終始、ダメ両親に挟まれながら苦しむジェニファーの姿が描かれるが・・・。
オヤジと暮らせなくなる→母と暮らす
母のもとから出ていく→オヤジと暮らす
またオヤジと暮らせなくなる→母の元を訪ねる
・・・のループが起こるたびに、それまで向けていた怒りの感情はリセット??
ちょっとここらへんの気持ちがよくわからなかったかな。。
とは言え、確かなことは、ジョンの無茶な行動一つ一つは皆子ども達を喜ばせたかったからなんですよね。きっと父親は、子どもたちにとってヒーローでありたいものなんでしょう。。。
やり方は間違っていたにしても、確かにそこには愛があったんですよね。
「人は変われる」か・・・。
ワタクシ自身は、人は3歳までの教育以降、性格が変わる事って絶対に無いと思っている質ですが、「人」は変わらなくても、「生き方」を変えることはできるのかな。
本作も、結局変われなかった人がいた一方で、荒んでいたジェニファーは立派な大人になっていましたし。
親子関係って本当に複雑ですね。
正しくとも、父親を嫌う子は沢山いる一方で、間違いだらけでも「父親が大好きだった」・・・その言葉を言ってもらえるジョン。。
う~ん、とても難しいですね。
今年最後に、難問を投げかけられたような、そんな気持ちです。
それでも、何度も難問が突き付けられる度に、新たなる旅立ちに向かっていったジェニファーの姿に勇気づけられた作品だった。
これにて、2022年映画も終了‼
今年も沢山の良作に出逢えたことに感謝‼
来年も多くの傑作達に、旅立ちの勇気を貰えることを願ってます!