劇場公開日 2022年12月23日

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「"happy highway harry"」フラッグ・デイ 父を想う日 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5"happy highway harry"

2022年12月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

家庭用?カメラで撮った8ミリ?の映像で描かれる幼少時代がヴェンダースの『パリ、テキサス』での幸せだった日々が思い起こされ、古き良き時代のアメリカを映し出す原風景がテレンス・マリックのようで、ショーン・ペンの監督デビュー作である『インディアン・ランナー』でヴィゴ・モーテンセンが演じた弟のその後を描いているようで何なら本作でのショーン・ペンが演じたジョン・ボーゲルもヴィゴでイケた、チョイ役のジョシュ・ブローリンもデヴィッド・モースが演じた兄と似た感もある、頭のテッペンを切り過ぎると鳥になるって現に鳥みたいな髪型だし『アングリーバード』で鳥役の声優やってるし。。。

前作で監督した『ラスト・フェイス』が酷評の嵐?日本では劇場公開スルーされ、リーアム・ニーソン張にアクションに挑戦したりメル・ギブソンとの意外な共演からポール・トーマス・アンダーソンでも物足りなかった、待ちに待ったショーン・ペンの主演も兼ねた監督作は娘との共演ってノイズがありながらオマケに長男も『ラスト・フェイス』に続いて、デニス・ホッパーとジャック・ニコルソンでホッパー・ジャック、不安でもあった親子共演も気にならず娘のディランが堂々と主人公を演じていてこれからの活躍も応援したくなる。

公私混同、それで良し、他の監督作品では前の奥さんや元カノも使っているしジョン・カサヴェテス的な方向性と考えれば、とにかく長い間待ち望んでいた役柄での見たかったショーン・ペンが観れた感想がデカい、エディ・ヴェダーとは付かず離れずな関係性で此方も娘さんと、大好きなんですショーン・ペンがアル・パチーノと同等に、そして期待を裏切らなかったショーン・ペンの存在感と存在意義が個人的にドンピシャ過ぎてそれだけで甘めに採点の高評価、大傑作『インディアン・ランナー』と『イントゥ・ザ・ワイルド』に次いで好きな作品に、名優なんて言葉が似合わない永遠の不良像を掻き消せない異端な役者で有り続けるショーン・ペンが勝手に誇らしい!?

万年 東一