ストーリー・オブ・マイ・ワイフのレビュー・感想・評価
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夫婦間の痴話喧嘩に3時間もつき合わせるとは!
まさかのコロナ検査で、陽性判定。十日間も自宅待機で映画館での鑑賞ができなくなるとは。
幸いにもどうしても観たい映画がなくて、救われた。「ワンダ」が上映終了となってしまい、心残りだ。もう、日本で上映はないだろう。DVD化も難しそうだ。
待機が終わったので、映画館に出掛けた。朝日新聞夕刊の映画評を読んで、観る気になった。いつものことながら、持ち上げ過ぎである。妻が浮気をしているかもしれないと疑う夫の物語に、3時間近くもつき合わせる映画監督に呆れた。
主演の女優さんは魅力的だったが、こんな凡作に出演しても、名誉にならないよの言いたい。
映画では珍しくブルックナーの交響曲が使われて、ちょっと驚いた。夫婦のセックス場面に流れて、効果的だった。4番は久しく聴いていなかった。
はい、レアセドゥーファンです。
意外に面白い
話が長く、目でみて解りやすいものでは無いが、心理戦みたいな男と女のせめぎ合いが面白い。
寝るかなと思いきや、どうしてどうして…気が付けば…7章までアッという間でした。
恐らく、一目惚れしたのはリジーも同様だと思う。夫を手で転がして弄ぶように嬲っているようで、実は夫の愛を試してる、確認してるのてば無いかと思いました。ラストあたりの旅行もついたら向こうに仲間がいて、いつものように騒いでるだけのような気がします。それが真面目な故に嫉妬と猜疑心に舵をとられ…
リジーはなんだかんだで結構嫉妬深い。遊べと言ってる割にボドボドにとネクタイ締めながら会話するシーンは浮気したら絞め殺すって脅しているように感じました。遊んでるアバズレ女を演じてる貞淑な妻だったのでは?
ヤコブが語る「妻リジーの物語」
ばら積み貨物船のベテラン船長ヤコブ(ジェイコブ/ジャック)。食後の胃痛を料理長に相談すると「そりゃ、船乗りの職業病だ。結婚しなさい」とアドバイスを受け、まさかの展開で求婚した女性リジーとまさかの意気投合。交際数分で結婚を決めてしまいます。そんなヤコブがリジーを語る「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」がこの映画の物語なのですが、、、
章立てに展開するこの物語は、ヤコブの目を通して見る妻リジーを「愛おしい妻」、「美しい妻」、「社交的な妻」、「天真爛漫な妻」、、と途中、途中に航海による一定期間の留守を挟みながら、妻に感じるもの、求めるもの、知らないこと、そして嫉妬や不安と、実は何も解っていない「マイ・ワイフ」に対する幻想こそがこの物語の肝であって、そしてオチとなる部分です。
船長として信頼と尊敬を受ける立場にあり、社会的な部分で「自尊心」があるからこそ、ある「疑い」について過剰に反応し、らしくない言動をとってしまうヤコブ。それもこれもリジーへの想いが彼を惑わせるわけですが、正直、同じ男性としては「解らなくもない」と同情もしちゃいます。ま、現代では真っ先に「如何なものか」と批判を受けて然るべきものですけど。。
169分と長めの映画で、さらには古典的な内容であり、作る人によっては100分以下にもなりそうな作品ですが、ヤコブ目線のリジーへの想いが滲み出るような「焦れる展開」はレア・セドゥだからこそ「画がもって」且つ「目が離せない」力があります。
で、結局、何が言いたいの?
出逢った瞬間に結婚を決めた夫婦の物語だが、そんな二人がうまく行くはずがないだろうと思って観ていると、果たしてそのとおりになる。
終始、夫の視点で語られるため、妻が、どんな人間で、何を考えているのかが分からず、その分、夫の疑心暗鬼に共感できるのだが、どこか釈然としないものも残る。最後に、妻の、あっと驚くような正体が明らかになるのかもと期待したが、それもない。
物語自体は、決してつまらない訳でなく、退屈もしないのだが、じっくりと時間をかけて描いている割には、分かりにくかったり、疑問に感じるところが多すぎる。
始めから現実離れした物語なので、何かの寓話なのかとも思ったが、確かに、川に落ちた夫を助けた医者の台詞や、最後の夫のモノローグには、人生訓のようなものが示唆されているものの、まったく府に落ちるところがないし、納得もできなかった。
もしかしたら、「船乗りは、まともな結婚ができない」ということを言いたかったのだろうか?
何のための結婚???
1920年、マルタ島のカフェで、船長のヤコブは友人に「店に最初に入ってきた女性と結婚する」といい、リジーという美しい女性に初対面にも関わらず結婚を申し込んだ。リジーは承諾し、その週末、野球拳のようなポーカーをしてヤコブとリジーは新婚初夜を迎えた。数ヶ月に1度しか会えないのだが、最初は幸せだったヤコブとリジーだったが、リジーの友人デダンが現れ、ヤコブは2人の仲を疑って嫉妬するようになり・・・てな話。
レア・セドゥーを美しいと思えば持つのだろうが、そう思えないと、169分はさすがに長い。
オランダ人、フランス人、ドイツ人が母国語でない英語で演技してるが、(ハンガリー語も有ったのかも)さすがヨーロッパ、2ヶ国語、3ヶ国語を話せるのは珍しくもないのだろう。
マルタ島は当時イギリス領だったのかな?
最後はそうなる?ってちょっと予想外。
結婚って何だろうね?
レア・セドゥー
思ったより良かった
小説を原作とした文学的な作品。美しい映像で織り成す秀作。
NO TIME TO LOVE
目線を誰におくかで…
まどろっこしくて、分かりずらい。
長い長いストーリーでした
濃厚で数奇な物語
レア・セドゥの魅力とリジーの謎でぐいぐい物語にひきずりこまれる。リジーは、奔放に見せかけているだけなのか、裏切りに満ちた妻なのか、まったく判別がつかない。普段は、小悪魔的な笑顔だが、ときおり見せる真剣な表情の中に愛があるのではないかと信じたくなる。自分は、どちらかといえばヤコブに近い人種なので、リジーに翻弄される気持ちが痛いほどわかる。
店に最初にやってきた女性と結婚するなんて、戯れ言にもほどがあるけれども、レア・セドゥだったら、一か八かやって見たくなる。マルタ島のカフェという開放的な舞台装置もあって、二人は勢いのまま。
勢いで結婚したリジーとヤコブの物語で169分をどうやって繋いでいくんだろうと思っていたら、なかなかどうして、いろんな要素が楽しめる。パリの社交界での恋の鞘当て、リジーとヤコブが出会うきっかけを作った裏稼業のコードー氏の浮き沈み、自称作家で資産家一族のデダンの意外な人脈、海上でのアクシデント、港湾都市ハンブルグでのあっと驚く展開などなど。
運命とは何なのか、愛とは何なのかをたっぷりと味わって、考えさせられる。とても濃厚で数奇な物語でございました。
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