アネットのレビュー・感想・評価
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ファンなら身震いするね
待ちに待った新作はこうきたか!
カラックスファンなら身震いするね!
深呼吸して息を止めて鑑賞しよう。
作品数は少ないけれど、その分毎回驚かせてくれるカラックス。
まさかのロック・オペラと言うだけでも驚きなのに。
絵は申し分ないカラックスワールドの美しさ。
もしこれを舞台ミュージカルにするならばどんな舞台になるかと言う目線で考えながら観ていました。
最初アネットが人形とCGで出てきて、ためてためて、最後にリアルアネットが出てきた時、キター!と思いました。
指揮者のシーンも良かったなあ。
カラックスの映画は全作観てきたけれどかなりわかりやすいストーリーで、一般受けする気がしました。
裸芸人にもいろいろあるのですね。
小島よしおとかハリウッドザコシショウとかの日本の裸芸人とは違うタイプの芸人でした。
もう一度映画館で観て、DVDかブルーレイで家で飲みながら観たいね。
レオスならミュージカルもこうなるという真摯な映画
すげー楽しいということはない。なぜならレオスカラックスの映画だから。ミュージカル、豪華キャスト、愛、でなんとなくエンタメな匂いが出てるかもしれないけどフォーマットはそれなだけでレオスカラックスなのでした。生真面目な映画学校生がチャレンジしたような「ララランド」とかとは器が違うナチュラルボーン「壊れた愛の男」っぷり。アネットってくらいだからどんな娘かと思ったらそうきたか(笑)というグロテスクさ。全編何が起こるんだろうという不安感はずーっと続く。
本来的にはずっと歌がながれてるし、ストーリーは芸能ニュース風な差し込みむであるのでわかりやすいものなのに何故か淀みなくない、というか淀んでいるので映画監督の持つ体臭というのは凄いものだと思う。
ミュージカルのストーリーは比較的メロドラマなものが多いので簡単な共感を得やすいものだけど、まったく安易な映画に収まっておらず溢れちゃっていて、とっつきにくく、でも詩的であるという。好きか嫌いかでいったらもちろん好き。
しかしマリオンコティヤールの股の向こうに歌う古舘寛治さんを観る時代が来るとは思わなかった。そしてその隣にはアダムドライバーだもんな。
イマジネーションの飛躍と謎の展開
ホーリーモーターズから9年、自分的には待望のレオスカラックス監督作品。
前作のぶっ飛び具合が凄かったけどこれもすごかった。
アダムドライバーが歌い上げるミュージカル‥最初から監督出てきて第四の壁なかったり、アネットがなぜにあの不気味な造形かとかなかなか怖い‥
イマジネーションの飛躍とよくわからない展開と変なラストは鈴木清順的でもある。
スパークスの楽曲はひねくれたニューウェーブぽかった
幻想的なエンドロールも含めて最高だった
バイクは恋の初めにぴったり🏍️
嵐の中の船上ダンスは遠目には美しい。でも彼は酔っぱらい彼女は恐怖におののきながらいやいや踊らされている。スタンダップ・コメディは人を食ったような内容だし、ステージのたびに死んでブラボーの嵐を浴びる彼女。ヒロインを殺す人気オペラ、「カルメン」「蝶々夫人」「ラ・トラヴィアータ」。それら舞台の歌声は彼女の声ではないが彼女はディーバを演じる。
二人の関係の変化はパパラッチの興味本位の取材で初めてわかるがとても簡単、分かりやす過ぎた。この二人も操り人形なんだろうと思った。
心から二人は幸せだな、いいなと思ったのは、豪邸の近くの森の散歩。カシだかブナの木がギシッギシッと鳴る。ドイツの森の中みたいだ。爽やかな空気の中、自分が清められて森の一部になるような感覚だ。その森の一部に二人はなれなかった。アネットだけがピノッキオみたいに木製のような顔なのに二人は気づかない。
セックスもおしっこも出産も歌いながらはとても面白かった。でも心揺さぶられたのは歌でなくてオーケストラだった。アダム・ドライバーの演技から目が離せなかった。どんどん奥行きのある役者になってる気がした。でも脚本には軽さというか今更感を覚えた。
レオス・カラックス『ホーリー・モーターズ』以来、9年ぶりの新作
そしてホラーサスペンスミュージカルって。
レオス・カラックスという、ある意味で観客に対して傲慢極まりない監督の最新作。かつてサブカル的に大ヒットした「ポンヌフの恋人」がロングランした渋谷のユーロで試写があるのも因縁か。場所は変わったけどね。
ともあれ、マゾヒスティックにポンヌフを褒めそやした日本のシネフィルたちは、その後もカラックス(の新作にして最高傑作という惹句)に翻弄され続けて、今日に至る。と言ってよいだろう。カラックス作品は僕たちが愛して止まない「単館系」の夢であり象徴なのだから。
しかし、今回はハリウッドのアカデミー俳優でロックミュージカル!全編が「シェルブールの雨傘」のように歌い続ける?そりゃ無理があるだろう!何なんだコレは?ドニ・ラヴァンが哲学的に右往左往するのじゃないのか?そうなれば、ぜひ目撃者にならねばいけない。その結果が大いなる失望であろうとも、140分をカラックスに捧げよう。だって、僕だってマゾヒスティックなシネフィルなのだから。
ファーストインプレッションで語るべき事のメモ。タイトルロールのマネットの描写。エンドロールのカーテンコール。シェイクスピア的な、ギリシア悲劇的な、宿命と欲望のホラーサスペンスに後半は変貌する。そしてクライマックスのデュエットはミュージカル映画史に残るインパクトがある。
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