劇場公開日 2022年4月1日

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「クセ強くて観る人を選びそうだけど、寡作の監督ならではの濃厚さに酔いました。」アネット kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5クセ強くて観る人を選びそうだけど、寡作の監督ならではの濃厚さに酔いました。

2022年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

メーンのストーリー全体が劇中劇とも取れる不思議な構造。
レオス・カラックスの手にかかれば、パパラッチも#Mee too運動も児童労働問題も「迷える自分」の外にある雑音の一つなのか。
簡単に善悪つけても何の意味があろう、快と不快、生と死すら二項対立の概念ではない、20世紀のフランス現代思想を彷彿とさせる趣を感じた。
アネットがいつまで経ってもお人形、ヘンリーの顔の痣は何のメタファ、、??全ての映像の解像度が高くて濃くて、何度も見たくなるタイプの映画でした。もちろん少なくとも1度目は映画館で!!
当分アダム・ドライバーの進撃は止まらなそうだ。

Kumiko21