「バイクは恋の初めにぴったり🏍️」アネット talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
バイクは恋の初めにぴったり🏍️
嵐の中の船上ダンスは遠目には美しい。でも彼は酔っぱらい彼女は恐怖におののきながらいやいや踊らされている。スタンダップ・コメディは人を食ったような内容だし、ステージのたびに死んでブラボーの嵐を浴びる彼女。ヒロインを殺す人気オペラ、「カルメン」「蝶々夫人」「ラ・トラヴィアータ」。それら舞台の歌声は彼女の声ではないが彼女はディーバを演じる。
二人の関係の変化はパパラッチの興味本位の取材で初めてわかるがとても簡単、分かりやす過ぎた。この二人も操り人形なんだろうと思った。
心から二人は幸せだな、いいなと思ったのは、豪邸の近くの森の散歩。カシだかブナの木がギシッギシッと鳴る。ドイツの森の中みたいだ。爽やかな空気の中、自分が清められて森の一部になるような感覚だ。その森の一部に二人はなれなかった。アネットだけがピノッキオみたいに木製のような顔なのに二人は気づかない。
セックスもおしっこも出産も歌いながらはとても面白かった。でも心揺さぶられたのは歌でなくてオーケストラだった。アダム・ドライバーの演技から目が離せなかった。どんどん奥行きのある役者になってる気がした。でも脚本には軽さというか今更感を覚えた。
「アネット」は実は知らなかった作品でしたが、スパークスのドキュメンタリー映画でようやく知りました。
長く仕事してると、いつかいいことに出会える、という希望をもらえました。
ひたすらに、日々がんばるのみ!!
コメントありがとうございます。
歌いながらのセックスやトイレは今までなかったですね。
スタンダップ・コメディアンが主人公のトム・ハンクスの「パンチライン」ていう映画がありました。